松下浩二さん最後の全日本(2/1)
今回の全日本で引退する浩二さんの練習パートナーを頼まれ試合の数日間ともに過ごしました。
その中で私が感じたことを書きたいこと思います。
まず練習して思ったことはカットが重い。この数年で一番体の切れも良さそうだしカットの切れ味も良いと思いました。
実際浩二さんも体調は良いと言ってました。
休憩の時に質問
「浩二さん遂に最後の大会ですね、長かったですか?それともあっという間でしたか?」
「長かったよ。」
「でも今の体の切れならあと数年は出来そうじゃないですか?日本の選手はみな浩二さんが大好きだし憧れてるしまだまだやったらどうなんですか?」
「もし練習時間がしっかり取れてトレーニングや練習をしたらまだいけるよ。でも、それは今は難しい、それに今はもう選手としての目標がない。目標がないのに努力をしたりモチベーションを保つことはできない。今は選手としてではなくいろいろな事をしたいと思ってる」
浩二さんはプロ第一号になりヨーロッパリーグ、中国リーグに参戦しいろいろな道を切り開いたんだし次はどんなことをするのか楽しみです。
そしていよいよ浩二さんの初戦です。
勝利のゼッケンを付けいざ戦場へ
相手は東京アートの田中です。
ちなみに田中は私の後輩でダブルスも組んだことが事があります。
内心は浩二さんにはもちろん勝ってほしいですが田中の事も良く知っているので複雑な気持ちでした。
1セット目は9本で取られてしまいました。
正直やばいと思いましたが、2セット以降は完璧な展開でした。
試合後「1セット目取られて焦りましたか?」
「正直1セット目はどうしても取りたかったから焦ったよ。でも作戦を考えて立て直したら上手くいけたよ」と
やはりその変が世界で戦ってきた人なんだなと思いました。
1セット目を見ただけですと田中はすごくカット打ちが上手かったのでやばいと思いましたが2セット以降は田中に自由に打たせていなかったです。
そして17日ランク決定、朝は本会場で練習しました。試合があるコートで練習をしましたがそのコートはライトの光が台に反射してまぶしくてボールが見えません。
「こんなコートだといいプレーができないですね・・・」
そして10時・・・
お互いが台のクレームを言ってコート変更!
センター台で時間をずらして行なうことになりました。
1時間半くらい遅れたので練習会場で調整をしました。
相手は昨日ダブルスではベスト8を決めジュニアでは優勝と今一番といって良いほど乗っている青森山田高校の上田ですが、先日行なわれた世界選手権の選考会では塩野(早稲田のカットマン)に4−0で負けているので大丈夫だと思っていましたが・・・
今回はミスのしない丁寧なカット打ちでした。
上田は若いのでもっとガンガン来ると思っていましたがあまり回転をかけず浩二さんのミドルやサイドなど上手くついてチャンスが来たら狙うという戦術でした。
浩二さんはサーブから3球目を狙う展開を試みましたが上田のレシーブは完璧でした。しかも浩二さんが打ってもブロック、ドライブ対ドライブは強くなかなか点数をくれません。
結局4−3で負けてしまいました。
試合終了とともにアナウンスが入り花束の贈呈、引退の事などアナウンスされ、会場中から惜しみない拍手が送られました。
正直悔しかったですね。
今回の調子だったら優勝できるかもと思っていました。
もし勝っていれば次は田勢、次は渡辺さん(今回の動きなら・・・)次は水谷(まだ負けなし)決勝は松平でしたから・・・。
まぁそれは勝っていればの話なだけですが・・・
長い間お疲れ様でした。
浩二さんはこれからいろいろな事をやって行かれると思います。
楽しみです。
今回は私にとっても良い経験になりました。
あとまた田阪に来てくれると約束しました(^0^)