四月馬鹿

日溜まりの中で猫みたいに丸まって
目をつむる 風の声を聴く
草の匂い 遠いクラクション
真昼の夢は 優しい嘘でした。

名前知らずの花 揺れているよ

世界中が 偽りだらけで
君の言葉が本当じゃなくても
何か今日は どうでもいいんだ
ヘラヘラと 馬鹿みたいに笑った

木漏れ日を受けて冷たい水流れたら
キラキラと 光散らばって
土の匂い 雨が降ったよう
あの日の空も 優しい嘘でした。

薄汚れた僕を 許さないで
世界中が ニセモノだらけで
君が僕からそっと離れても
ただ四月が 綺麗過ぎたから
ヘラヘラと 馬鹿みたいに笑った

悲しくても ただヘラヘラと
笑った僕は 馬鹿でした。
馬鹿でした―――――。