多摩川の自然のニュース:2015年1月〜3月

新しい日付順に配列してあります。水色は多摩川水系桃色は他の川等緑は会議等です。
画像は重いので質を落としてあります。古い画像は半年ぐらいで削除します。
この記事の筆者はすべて柴田隆行です。

2015年4月〜6月
2014年10月〜12月

2014年7月〜9月

3月27日 宿河原堰右岸
 今日も宿河原堰脇に立つせせらぎ館で会議が、ついでに多摩川の様子を見た・特筆すべきことはなかった。桜が3分咲き。
 
カワウ、コサギ、アオサギ、オオバン、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、セグロカモメ。ツバメ、セグロセキレイ、ハシブトガラス。

3月15日 宿河原堰下流から狛江五本松まで
 定例自然観察会。雲って寒い。和泉多摩川駅前に咲いている「10月桜」の下で開会後、多摩川へ。野球少年が大勢グラウンドで練習している。堤坊のり面にヒメウズの花が今年も無事に咲いている。高水敷に立つ2本のヤナギの芽吹きが春を感じさせる。
 堰上の水面にはカンムリカイツブリが3羽。潜水時間が長い。堰上ではカワウとアオサギが行列。その中にセグロカモメが1羽。堰下では、オカヨシガモ、カルガモ、ヒドリガモ、マガモ、コガモ、オナガガモ、キンクロハジロなどカモが多数。セグロセキレイとオジロトウネン。遠いのでオジロトウネンかどうかわからないが、居合わせた狛江野鳥の会の人たちからうかがう。彼らによると、多摩水道橋上流の河川工事の影響で水流が変わり、今年はカモが少ないとか。以前はヨシガモもいたが今年はいないとか。すでに北国に帰ったカモもいるらしい。
 狛江水辺の楽校のフィールドまで自然を観察し、引き換えして狛江五本松へ。先日見たすさまじい濁水はおさまったようだ。この工事が終了したあと、狛江高校地先にワンドを再現するらしく、先週地元市民向けに説明会があったとか。
 午後は多摩川の自然を守る会の総会を開き、次年度の自然観察会の観察地を協議、その後出席者から各々近況報告がなされた。総会の結果は会員に近日報告、2015年度の自然観察会計画については、今月末までにHPで公開する。

3月13日 宿河原堰上下流右岸
 せせらぎ館にて、多摩大橋周辺の河川工事等に関する委員会があり、ついでに川の様子を見た(昨今多忙で「ついで」でないと多摩川に出られない)。
 寒桜が咲、斜面を子どもたちが橇で滑って遊んでいる穏やかな春の日。堰の下流では、カワウ、アオサギのほか、オオバン、マガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、セグロカモメが遊んでいる(ように見えるが、じっさいは餌を求めて必死かも)。堰上の池はふたたび大人の釣り遊び場となった。ヤナギの芽吹きが春らしい。

3月5日 多摩水道橋上流左岸
 明治大学生田校舎でカワラノギク・プロジェクトの会議があったので、ついでに登戸で降りて多摩水道橋上流左岸の工事状況を橋の上から眺めることにした。下の写真の通り、河川工事は過去に数えきれないほど多摩川各地で行われてきたが、これほど濁水が酷いのも珍しい。濁りの濃さも半端ではない。この濁水は徐々に下流に広がり、宿河原堰でヘドロになって堆積すると思われる。これは明らかに過失責任が問われるべき事態ではないだろうか。

3月2日 片倉城址公園のセツブンソウ
 数年前からセツブンソウが見られるようになった。誰かが播種したものと思われる。そこにあると知らなければ見過ごすような小さな花が十数株点在している。


2月15日 多摩川河口右岸
 定例自然観察会。土手の観察が年間テーマだが、この季節は土手には見るべきものがほとんどない。しかし、河口右岸を訪ねるのは久しぶりで、その変貌ぶりには驚くばかりだった。
 京急大師線の終点小島新田駅の番線が1つ増えた。駅前にタクシーが停まっている点は数十年変わっていない。タクシー乗り場にトイレと売店があるが、売店は現在セブンイレブン系列。湾岸道路は数年前に出来たが、周辺の住宅や公演はあまり変化がない。
 堤坊に出ると、野鳥観察をするのに都合の良いコンクリート壁があるが、現在はそこから大師橋にかけて護岸工事が行われており立ち入り禁止。その直ぐ脇から水辺に出られるが、「植物調査中」の看板にもかかわらずここのウラギクはすでに絶滅した。堤坊天端は、数年前からの護岸工事で不必要と思われるほど拡幅され、殿町第二公園が完成していた。満潮のせいか干潟はほとんどない。水面にはスズガモほかカモ類があちこちに浮いている。対岸の羽田飛行場も施設が増えた。日射しは暖かいが風が冷たい。そして風が徐々に強くなってきた。ヨドバシカメラの倉庫敷地辺りから高い塀が堤坊下流端まで続くが、それが風の通り道を作り、とてつもなく寒い。
 川側へ一段降りると風が和らいで暖かい。オドリコソウやカラシダイコンなどなどが僅かにではあるが花を咲かせている。HLホームが数軒あるが、水害の恐怖を別にすればそれなりに暖かいと思われる。かつて小さな林のようになっていたカヂイチゴが数本残るのみとなった。
 アシ原が続く所に出てようやく昔の風情となるが、数年前から不法に造られた「公園」が拡大整備されている。ここに来る途中で国土交通省の監視員が新たに造られつつあるHLホームの住民をやめるように説得するのを見たが、初動措置が失敗すると立ち退きや撤去も容易ではないのだろう。
 そうこうしているうちに堤坊最下流端に着いたが、とにかく寒い。運河の先にカモがたくさん集まっているのはなぜだろうか。
 カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ。セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、シジュウカラ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。

2月11日 多摩川原橋から稲城長沼地先までの多摩川右岸
 風がやや冷たいものの、久しぶりの暖かい日和ということで河川敷には大勢の人が出ていた。ラジコン飛行場ではゴルファーが同居していた。ニセアカシア林は良い感じで日射しが入り、カシラダカやアオジが群をなして餌を探していた。
 多摩川で唯一カワラハハコが現存している所が河川工事で一部掘削されることになり、施工者の東京都および河川管理者の京浜河川事務所と昨夏保護策を協議したが、その後どうなったか、そろそろ工事も終わったかと思って見に来たわけだが、なんと工事はまったく行われていなかった。カワラハハコやカワラサイコも無事で、カワラハハコの一つは根元に新芽をたくさんつけていた。すでに2月中旬なのでこの冬の工事はもう行わないだろうと思われる。堤防付近のサイクリングロードで測量をしている人がいたので尋ねたら、この河川工事のためではなく緊急避難道路建設のためだとか。羽田から立川基地までを繋ぐ多摩川河川敷道路の貫徹が安倍政権下本格的に始まろうとしている。

2月6日 石田大橋から浅川合流点までの多摩川右岸〜高幡橋までの浅川
 浅川縁に住む知人宅へ行くついでに万願寺地先の多摩川右岸を歩き、突端の河川工事の様子をフェンス越しに見て、浅川を遡る。特記事項がないのは良いこと。
i 以下の写真の最初3枚は、多摩モノレール車窓から立日橋直下の工事の様子を写したもの。

1月18日 羽村堰下橋から永田橋までの多摩川右岸
 風がややあるものの気温は穏やかで気持ちが良い。定例支援観察会。参加はいつものスタッフだけなので気ままにあちこち藪こぎをしながら歩いた。堰下の床止めでは、カワウ、ダイサギ、アオサギを始めとしてカイツブリやカルガモ、マガモ、コガモなど、イソシギ、イカルチドリ、セグロセキレイ等々。上空にはヒメアマツバメ。
 羽村大橋から下流は最初に水辺を歩き、少し高台でカワラニガナ3株発見。そこから藪こぎを続けて、K13へ。この一帯はかつてカワラノギクの一大群落があったところ。ピラカンサやノイバラ、シナダレスズメガヤ、ススキ等々が繁茂して、一昨年の秋にここのカワラノギクはついに絶滅した。と思っていたが、なんと種子をたくさんつけた株が1つ生き残っていた。
 そこからさらに藪こぎを続け、永田地区を経て解散した。永田地区A工区の崖下にコガマとカワラヨモギがあった。


1月13日 友田地先の多摩川右岸
 カワラノギクの保全と再生を願う多摩川市民の会が、唯一のカワラノギク自生地を守るため、河川管理者である国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所に対し、自生地を荒らす行為を止める対策を講じて欲しい旨要望したところ、さっそく対応して下さることになり、現地確認のうえ保護区域を設定することになった。
 ついでに小作堰付近を視察。堰上流の浚渫が行われている。堰下流中州上流部にカワラニガナがあるようなので近日調査に行く予定。

1月3日 万願寺地先の多摩川右岸
 石田大橋から浅川合流点までの多摩川右岸は自然豊かで良いところだ。グラウンドはたこ揚げを楽しむ親子がいるだけ。快晴で風がなくて堤坊も河川敷も暖かい。ラジコン飛行機愛好者が10名ほど。昨今は音もせず滑空する飛行機が増えて有難い。池の近くは超望遠レンズを構えた野鳥カメラマンが数人。除草調整区間はきれいに除草されており、春の芽生えが楽しみ。
 日野市クリーンセンターより下流、浅川合流点までの高水敷で礫河原再生工事が大規模に行われている。今日も工事現場を自由に入り現状を間近で視察できた。工事区域外の上流に広がる草原ではカワラヨモギが目立つ。藪が冬枯れてそのまま楽に石田大橋まで戻れた。
 カワウ、ダイサギ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、シジュウカラ、スズメ、ムクドリ。

1月2日 谷地川合流点から日野用水堰までの多摩川右岸
 もう数十年前から1月2日はこの区間を歩いている。以前は中央線鉄橋から上流へ向けて歩き始めたが、それは中央線鉄橋直下の水辺から見る多摩川上流と奥多摩の山々の景色がすばらしかったからだが、護岸工事と谷地川最下流の河道修正で景色が台無しとなったため、スタート地点を変更し、谷地川が多摩川河川区域に嵌入する地点から歩くことにした。だが、一昨年から、谷地川合流点から日野用水堰までの区間も大大規模の河川改修工事が行われており、休業中に工事現場に入って様子をうかがうという目的に代わり、新春の清々しい気持ちを多摩川で味わう、ということにはならない。多摩大橋下流に続いて現在は八高線鉄橋の上下流で大規模河川改修が行われている。安倍政権誕生直後の補正予算による公共工事一斉解禁以来おおよそ予想通りの事態で何の感慨もないが、昨年11月に見つけたカワラケツメイの大群落が工事で全滅したことはショックだった。工事予告の際にその存在を知らせ保存策を提案するのを忘れた結果で、何とも言いようがない。しかし、この区間はカワラケツメイが現在あちこちで見られるようになっているので、工事後の再生を祈るばかりだ。
 計画では八高線鉄橋上下流の護岸工事で堤防上は通行禁止になるところだったが、歩行者通路を確保していただき、有難い。これがなければ1q以上の迂回となるところだった。