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ごあいさつ

また私の名前の「夙」の字について

 

読者の皆様、ようこそお越しくださいました。
皆様がおくつろぎいただけるホームページにできたらと願っております。

そう表紙に書きました。まるでどこかの女将さんのようなあいさつの言葉ですが、これには理由があります。

私には温泉宿の女将になりたいという夢がありました。毎日きものが着られますし、色々な人とお話ができる。

山あいにある、小さくても小ぎれいで、畳もお風呂も清潔、料理もおいしい、とってもくつろげる温泉宿の女将になりたいと思っていました。

ところが学生時代にシティホテルでウエイトレスのアルバイトをして、自分にはこういう仕事はむいていない、と気がついたのです。

ですが、書くことでならそれに近いことができるのではないかと思い、ホームページをつくり、本も出しました。

私は、文章を通して自分と人様を少しだけ幸せにできたらと思っています。

読者の皆様が、ここを見ると何となくほっとするから、その上で、何が得るものがあると思ってくだされば幸いです。

ちなみによく聞かれるので、このホームページの表紙等でも書いているのですが、私の名前「竹井夙(たけいとし)」の、とくに「夙」の字について、この字の出し方などについても説明したいと思います。

「竹井夙」の「夙」、読み方は「とし」ですけれど、貼り付けるかパソコン等でひらがなから変換させる場合は「しゅく」で出てくると思います。


あまり使われない漢字なので、絶対に「これは何と読むんですか」と聞かれます。

この前友達と電話をしていた時も、
「あんたの筆名の凪(なぎ)だけどさあ・・・」
と言われました、あれは夙だ、夙だ、と会話中に何度言ってもその人は最後まで言っていました。

これが本名だったら、非常に不自由だと思います。通信販売で、電話で字を説明するのはまあ、無理でしょう。

インターネットで検索しても、今のところ、同姓同名の人は発見できていません。『カムイ伝』のとある作品の題名に使われている、あと、たまにこういう下の名前の人がいらっしゃるのみです。

日本全国、おそらくは世界にも「竹井夙」という名前は私だけだとしたら、だから何だと言われればそれまでですけれど、ひょっとしたら凄い事かもしれません。

なぜこんな不自由な字を使ったかというと、奇をてらったわけではなく、ちゃんと理由があるのです。

これは筆名ですが、苗字はまず、竹が好きなので、「竹」の字をどうしても入れたかったのです。

なぜ竹が好きかというと、美しくて生命力が強いからです。

私にとってどんなに竹が美しいか語りつくせないものがあります。自分にとって本当に美しいものというか、かけがえのないもの、大切なものは、かえって表現するのが難しいような気がするのです。

ただ、空気が冷たく澄んだ日に竹林の中を散歩することほど、素晴らしいひと時はなかなかありません。まるで静かな海の底を歩いているようです。

風を感じながら頭上を見ると、右から左へ、左から右へ、さらさらと音をたてながら、青磁色に輝く竹の葉がそよいでいきます。竹は本当に美しいものです。

次の字はどうしようかと迷っていたのですけれど、そういう店を通りがかりに見たので、竹林の中に冷たい水をたたえた井戸があるというのは素敵だな、と思い、つけました。

下の名前は、男か女か分からない、どちらでも通用する名前にしたかったのです。

女に生まれましたから、女性にしか書けないものを書きたいと思っています。でも将来、男を主人公にした話だとかも書きたいので、そうすると、女性の名前だとまた不便かという気がしました。

人間の先入観というのは不思議なもので、下の名前が女名で男が主人公だと、女に男の気持ちが分かるものかと思う方も絶対にいるでしょう。その反対もあるでしょう。でも書けるのです。

例えば私は、都会に結構長い間住んだ事もありますが、都会人の話は絶対書けません。一生無理です。良くも悪くも、そういう人ではないからです。

有名なイギリスの作家で、本人は都会生まれではなかったけれど、彼の作品の登場人物やセンスはあくまで都会的なものだと評された人がいました。私から見るとちょっと冷たくて、心をゆだねるようとしてもチクッとくる、他人との一線が違う登場人物を書く人だなと思いました。

それは先天的なものなのか後天的なものか、両方なのか知りませんけれど、自分にそういうものがあれば、書けるものなのです。

かおる、にしようかとも思いました。でももう大変有名な方がいらっしゃいますから、どうしようと考えたあげくに、画家で、下の名前がとし、という方がいたのです。その方は男性だったのですけれど、これはいい、と思ってつけました。

字はどうしようかと、漢和中辞典をひいていたら、この「夙」という字がありました。

この字の一部は、古い字形はひざまずいて両手で物事をするさま、を表していたそうです。

角川漢和中辞典によると、こうです。

「解字 つつしんで物事をすること。(・・・)早朝(・・・)」

「字義 (1)あさ。あした。(2)つとに。朝早くから。朝早く起きる。(3)はやい(・し)。(4)ふるい(旧)」、また「夙宿」「夙願」という言葉も載っています。

ああ、これはいいなあ・・・と思ってつけました。

私はこの筆名を大変気に入っています。こういう人だと思われたい、こういう人になりたい、こういうものを書きたいと思っています。

そんなわけで不便ですが、愛着のある名前なのでこれからも使って行きたいのです。

ご不便をかけますが、これからもよろしくお願いします。

ここで過ごすひと時が皆様にくつろぎと、何かちょっとした、けれど素晴らしいものをもたらしますように。
 
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