高山病の身体的特徴とは |
頭痛、むくみ、高血圧、心拍数早く、息苦しく、眠れない 動悸
足の脛を押しと戻らない、咳き込む、食欲低下、2日酔い状態
視神経異常の初期症状 まなかいに光が見えることがある。
尿意と現実のアンバランス=お漏らし、酸欠で戦意喪失、無気力。
脳酸欠で異常行動となる。
筋肉の弛緩による括約筋の不全で大便の失禁 便所まで間にあわない
場合により視野狭窄などである。
はじめに
会社の成人病検診で尿糖+の診断結果であったのが3年前の1999年でした。
当初は気にもかけずに3年経過。1999年の4月、成都経由でラサからエベレストBCへ
偵察に出かけ、チベット入域以来高山病に悩まされての帰国でした。
ネパールに出国時に辛うじて高度順化(約1週間かかり)。
過去の遠征隊では初期順化が遅いのが自分の特徴であり、最終的には何とか帳尻を合わせられると
考えていましたが、境界型の糖尿病と診断されて高山病と糖尿病の似た病状を紹介し、今後の登山と
生活に参考になれば幸いです。
。
2000年3月3日 出国し
ネパールでエベレスト街道(ルクラからナムチェバザール)での初期順化、
後にメラピーク順化登山をして体調を整える。仲間高山病にてヘリコプターで
登頂後、帰路のキャラバンをせずにカトマンズに戻る。
4月に入り
ランタン谷ランニング的トレッキングでは体調良好でネパールでの順化行動を終える。
4月13日
チョモランマのBCではパルスオキシメーター値低下し血液の酸素飽和度38%となる。
下の村ダシゾン村に移動し、模様をみる。
ここでラッセル音が肺から聞こえ、肺水腫と自己診断し、下山静養のため国境のザンムーへ
ザンムーは国境の町で標高2000mでベンガル湾から湿潤な風が吹き、雨の多いところです。
その時の肺水腫は低所浸潤な気候のもと、安静のみにてラ音が消えクリアーする。
今考えると糖尿病と高山病が同時にやって来ていた気がする。
糖尿病対応が高度順化の早道であるらしい。
BC復帰後 8848mチョモランマ登頂 2000.5.17
自覚症状が出る
2003年6月 高血圧、糖++となり。
7月に入り夜中に亢進状態。2時頃目を覚まし、動悸、深呼吸により心拍数正常になる。
睡眠時に手のしびれ、末端まで酸素がいかない平地で高山病的症状が出る。
血圧も高く、心拍数も多い。
血中濃度が高いのか睡眠時酸欠
3年前の肺水腫の後遺症で肺胞に何らかの異常発生か?
肺気腫? 専門書を読み不安になる。
7月30日 二次検診を受診。
生活習慣病=血糖値高いですね。 家族病歴有。 入院指導となる。
空腹時の血糖値130mg/dl でヘモグロビンA1c =7.8 の診断。
糖尿病の意味も解らず。勉強開始。
実測値 | HbA1c | 血糖値 | ||||
15.7.30 | (7.8) | 31.7 | 66.1 | 181.2 | 推測値 | |
15.8.13 | (7.4) | 31.7 | 66.1 | 168.5 | ||
15.9.1 | (7) | 31.7 | 66.1 | 155.8 | ||
15.9.26 | (6.3) | 31.7 | 66.1 | 143.1 | ||
15.10.31 | (6.3) | 133.6 | ||||
16. 3. 9 | (6.3) | |||||
16.10.7 | (5.9) | 120 | ||||
不摂生で自覚症状出る | ネシーナ1錠、アバプロ錠 | |||||
24.7.13 | 8.2(7.8) | 155空腹時 | ||||
24.8.8 | 7.7(7.3) | 136 | ||||
24.9.20 | 7.0(6.6) | 121 | ||||
24.10.17 | 6.8(6.4) | 116 |
HbA1cは国際基準(日本標準)です
入院11日間
1400〜1500Kcal/dayでの食事メニューでコントロール結果 3ヶ月体重10kg減量。
HbA1c=血糖値の3ヶ月の履歴であり、急に正常値になれない。摂生、摂生また摂生。3ヶ月かかる。
血糖値は今の血液の状態である。
尿糖の値は利用されないで排泄される糖量。摂生により改善1週間程度。
血圧 最高血圧は心臓から送り出す圧力、最低血圧は血管の柔軟性が解る。最高最低の差が必要
高いことは、心臓に負担がかかっていることで、血液の濃度が高いと致命的。
コレステロール 血管壁に溜まり抵抗となる 動脈硬化の原因
baPWVとは
動脈硬化の検査で上肢 下肢の血圧を測ることにより時間差測定。
心臓のポンピングが末端まで流れる速度測定により硬化状態がわかる。
硬いと早い。 標準1400 右1520 左1468と15.9月診断
2012.9月 右1482cm/s 左1499m/s
糖尿病の類型診断。
蓄尿により日間のすい臓機能を確認。排泄される cペプチドの測定によりすい臓のインスリン分泌量が解る。
標準 32〜128mg/day 67.3mg/day と診断。
X線による胸部写真 肺に影有?
CTスキャン 体内断面図 腎臓に位置、形状、 X線の影精査=肺の痕跡有 過去のものだろう。 自覚症状として背中の天使の羽根の付け根に 掻痒感がある場合がある ガスが溜まっている |
脂肪肝が発覚。脂質摂取注意。 酒は避けた方がいい 骨と皮膚の間が皮下脂肪 |
心電図 心臓の機能の状態確認。
感覚診断
反射神経、膝をハンマーで確認。
足下の過敏性の検査により糖尿病の進行状態を確認。 ハリ、毛髪、等でチェック。
網膜症検査
眼底、眼圧、視力検査 視神経、毛細血管の退化状態の確認 視力1.2〜1.5 老眼2.25程度で左右バランス良好。老眼鏡は市販でもいいとのこと。バランスの問題。
足先の水虫等のケアーを充分に。毛細血管の血行障害の確認。最悪壊疽となる。
爪のケアー
歯のケアー大切
私の体験より、過去の8500m以上 2峰、7000m4峰に挑み登頂、事なきを得たが自分の身体的特徴を把握して阻害要因をいかに取り除けるかが課題であり、医師は患者側が勉強し、聞く耳を持てば答えてくれる。時代である。
高所医学を身につけて行くことが、一番大切で登山の医学、登山の運動生理学百科を読んでから出発してもらいたい。
パーテイでの共通認識が大切であり、メンバーが都岳連、日山協、日本ヒマラヤ協会等の研究会に参加して
高所登山の問題点を確認してからの出発を希望する。『高所での知恵をいただいて』
マットは積水化学工業蒲lよりの提供
BCテント内に『登山の医学』があった。