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提督のケツダン
作:高居空
しまった!
ゲーセンの筐体の画面に表示された情報を前に、俺は不随意に背筋が粟立つのを感じていた。
俺が今プレイしているのは、戦艦を女の子に擬人化した事で大ヒットしたブラウザゲーム、そのアーケードゲーム移植版だ。移植版といっても、ブラウザ版がシミュレーションゲームだったのに対し、アーケード版は自分でリアルタイムに艦隊を操舵し、タイミングを合わせて砲撃するといったアクションゲームとなっているので、見方によっては全く別のゲームとも言えるのだが、それでもこのゲームはプレイの順番待ちで1時間以上待つのがざらといった大ヒット作となっているのだ。
そのゲームをプレイしている俺の目の前の画面には今、自艦隊が敵艦隊の砲撃に捕捉されたことを示すマークが表示されていた。本来なら自艦隊の速力であれば取り舵一杯で回避可能な攻撃であったのだが、自艦隊の砲撃のタイミングに集中するあまり、相手の砲撃に対する注意がおろそかになっていたのだ。
やっべえ……。
その状況に思わず頭を抱えたくなる俺。
リアルタイムで艦隊を操作している以上、実際にはレバーから手を離して頭を抱えるなんてことはできないんだが、ともかくこの場に漂う“やっちまった感”が半端ない。特に後ろに順番待ちのギャラリーが控えているからなおさらだ。
このゲームでは、自分の操作する艦が相手の砲撃を喰らうと、受けたダメージの大きさによって状態が小破、中破、大破と三つの段階に変化する。小破の場合はその後の戦闘にさほど影響はでないが、中破だとメイン武装の主砲以外の攻撃手段である魚雷や航空攻撃といったものが使用できなくなり、大破となると主砲の威力も落ち、さらにそのままの状態で次の艦隊戦に臨んだ場合、轟沈……要は沈没してしまう可能性が出てきてしまう。
それともう一つ、被弾したときの状態変化として、艦が中破以上となった場合、艦の装甲が破損して……ということになっているが、要は擬人化した女の子の服が破けて、画面上の女の子のグラフィックが半裸になるというオイシイ演出もあるのだが、今回の俺のプレイはそれ目当てで敵砲撃を避けないといった魅せるプレイではなくマジプレイだ。その分ギャラリーに対するハズさはハンパない。
そしてさらに運の悪いことに、画面に表示された敵の砲撃到達範囲に入っている自軍の艦艇は一番装甲の薄い駆逐艦、そして敵艦隊の中には艦の中で最大の火力を持つ戦艦がいるときた。これでは当たればどうあがいても大破は確定だ。
「!」
が、相手艦隊の砲撃モーションが表示された次の瞬間、ピキーンという特殊音声とともに、俺の目の前にコマンドが表示される。
このゲームでは、相手の砲撃を受けたとき、本当にごくまれにだが自艦隊を有利にする特殊演出が出現することがある。それが今まさにこのタイミングで発動したのだ!
「…………?」
が、そこに表示されたコマンドボタンに思わず戸惑いを覚える俺。本来、特殊演出はこちらの意志にかかわらず自動的に発動するものだ。しかし、今の俺の前にはその演出を発動させると思われるボタンが表示されている。しかもそこには、この場面で本来発動する「かばう」というコマンドの他に、もう一つこれまでに見たことも聞いたこともないようなコマンドが表示されていたのだ。
なんだこれ? こんなコマンド知らねーぞ!?
もしここで俺がギャラリーだったならば、すぐにスマホかなんかでそのコマンドを調べてるところだが、残念ながら今の俺はプレイヤーである。さらに、コマンドボタンの上部ではコマンド選択のタイムリミットと思われる数字が数を減らしていっていた。時間のない中、とりあえず未知のコマンドは置いておいて、まずは効果が分かっている「かばう」を使うかどうかに意識を集中させる俺。
コマンド「かばう」は、ターゲットとなった艦艇が被弾するのを他の艦が文字通りかばうといったものである。当然、このコマンドを使用した場合は、代わりにかばった艦が被弾することとなる。ここで注意しなければならないのは、このコマンドを使用しても、かばう僚艦の装甲の防御力が上昇するといった効果はないということだ。つまり、かばったばっかりにその艦が大破してしまうっていうことも十分あり得るのだ。
となると、使用の可否にあたり重要になってくる要素は2つ。ターゲットとなった艦にかばうだけの価値があるか、そしてかばう僚艦が被弾しても問題のない艦であるかどうかだ。
このゲームでの艦艇は、大きく3つの種類に分類される。高火力重装甲長射程だが船速の遅い「戦艦」、それとは逆に低火力で短射程、装甲も薄い代わりに圧倒的な船速を誇る「駆逐艦」、そして全ての要素が平均的な「巡洋艦」だ。
こうしてスペックだけ見ると戦艦だけで艦隊を編成するのが一番強いように見えるが、実際の艦隊戦となると、戦艦の足では敵艦隊の砲撃を避けられずに、ボクシングでいうところのノーガードの撃ち合いとなってしまう。当然自艦隊でも大破する艦艇が複数出てしまい、戦闘が一回しかない面ならそれでも良いが、複数の艦隊との連戦が避けられない面ではこれでは切り抜けることができないのだ。
そこで重要になってくるのが他の艦種である。戦闘の際の艦隊の船速は、艦隊を構成している艦の平均船速で統一されるようになっている。つまり、アタッカーの戦艦に他の艦種を組み合わせれば、火力は下がるものの全体の船速を上げることができるのだ。この艦隊の艦種のバランスをどうするかというところがプレイヤーの個性が一番出てくる部分であり、その構成次第によりプレイヤーの戦術は大きく変わってくるのだ。
そして俺の艦隊の構成はというと、戦艦を極力多めに入れ、それを一隻の駆逐艦で引っ張るという形になっていた。敵の砲撃をギリギリで避けられるくらいの速度を確保し、戦艦の最初の一斉射撃で敵艦を複数撃沈して有利に立つことを念頭に置いた、文字通りの火力重視型である。なので初撃で敵艦の数を減らせず、さらに少しでも操作を誤ると、今のように相手の砲撃をもろに喰らうことになってしまう。
で、この状況で「かばう」を使用するかどうかだが……はっきり言って、ここで「かばう」を使用することによるメリットはほとんどない。
例えターゲットになっている駆逐艦が敵砲撃によって大破し主砲の威力が半減したとしても、そもそも低火力である駆逐艦は元から戦力としてはあまり数えてないから、実際のところたいした影響はない。むしろ、ここで「かばう」を使うと、アタッカーである戦艦がガードに入り被弾することになる。そこで戦艦が大破される方が大問題だ。さらに言うなら、例え艦が大破したとしても、それが同一艦隊戦の最中であれば、その後大破した艦がどれだけダメージを受けたとしても、その艦が轟沈することはない。このゲームでは、大破状態で複数の艦隊と連戦を行った場合のみ艦が轟沈する可能性が出てくるのだ。その点、今繰り広げられている艦隊戦は敵主力艦隊との最終決戦。つまり、この戦闘が終わればこの面はクリアである。となれば、ここで「かばう」を使用する必要性は全くないといって良いだろう。
となると、もう一つのコマンドをどうするかだが……。
筐体の画面には、「かばう」というコマンドの隣に、「身代わりになる」というコマンドが表示されていた。
そのコマンドの効果について考える俺。
身代わりになる? それって「かばう」と同じじゃないのか? いやしかし、効果が全く同じならあえて別コマンドを用意するはずないし、ここは全く別の効果というのが妥当なところか? もしくは、かばう艦の防御力アップ効果が付いた、「かばう」の上位互換コマンドとか……。
そう考えている間にも、選択のタイムリミットは刻一刻と近づいてきていた。
……ええ〜い、ままよ! どうせいくら考えたって分からないものは分からないんだ! ここは一発、どんな効果なのか試してやるか!
結局タイムリミットに半ば圧されるような形でそう決断した俺は、画面に表示された「身代わりになる」のコマンドをタッチする。
次の瞬間、俺の体を凄まじい轟音と衝撃が貫いた。
「ああああーっ!?」
反射的に目を瞑り、甲高い声で悲鳴を上げる俺。同時に埃だか煙だかが俺の体を中心に渦を巻く。いっ、一体、何が起こってるんだ……!?
埃を避けるため口と鼻を手で覆いながら、薄目を開け何が起こっているのかを確認しようとする俺。そんな俺の目に最初に飛び込んできたのは、今の衝撃の余波なのか、激しく上下動を繰り返す荒れた海原だった。
その海面の動きに合わせるようにして、俺の体も大きく上下に揺れている。
何だ!? どうなってるんだこれは!? 何で俺の目の前に海があるんだよ! というか……ひょっとして俺、今海の上にいる? ……というより、海の上に『立っている』!?
その事実にはっと自分の体を見おろす俺。するとそこには、本来の自分のものとは似ても似つかない『体』が存在していた。
遮るものない海の陽光を浴びているにもかかわらず日焼け一つない色白な肌。男の物とは明らかに異なる細い腕。本来の自分の物よりも一回り以上小さな手のひら。むだ毛一つない露出した見るからに柔らかそうな太もも。そして…………
「マジか………」
これまで筐体から聞こえてきていたのと同じ可愛らしい女の子の声でつぶやいた俺の視線の先にあったのは、ビリビリに破けたセーラー服らしき物の残骸だった。
当然、服の破けた部分からはその下にある物体……白い素肌やら下着やらが露出している。そこに見える下着は、薄々想像できてはいたが、明らかに女物と分かる代物だった。なだらかに膨らんだ胸を包みこむカップに、股間にぴっちりと張り付いた布地。その中心に本来あるべきはずの男の象徴はどこにも見あたらない。
「……俺、ひょっとしてあの駆逐艦の娘になってる……のか?」
信じられない事だが、そうとしか考えられない状況に思わず唖然とする俺。そんな俺の耳に、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてくる。
“ありがとうございます提督! お陰で助かりました!”
その声は、たった今つぶやいた俺の声と全く同じ…………そう、さっき敵艦隊の砲撃のターゲットとなっていた駆逐艦娘の声だった。
「って、どうなってるんだ、これは!」
どこからか響いてくる駆逐艦娘の声に吠える俺に対し、その子はニッコリと微笑んで……いや、実際にはそんなイメージがぱっと脳裏に浮かんだだけなのだが……言葉を返してくる。
“どうなってるって、提督がご自身で「身代わりになる」のコマンドを選んで、わたしの身代わりとして体に入ってくれたんじゃないですか! 艦砲射撃の直撃って痛い……って訳じゃないんですけど、衝撃やら何やらが凄くてわたし正直苦手だったんです! だから提督に代わっていただいて本当に助かりました!”
俺が身代わりとしてこの娘の体に入っているだって!? ……いや、この『体』を見れば、それが嘘でないことは認めざるを得ないところだが……って、そうなると俺の体は!?
“ご心配なく! 提督の体は今わたしがちゃんと『操作』してますから!”
って、操作ってなんだ操作って!
女の子のその言い回しに少しカチンとしつつも、なんとなくだが今の状況が見えてくる俺。なんでそんなことができるのかはさっぱり分からないが、どうやらさっきのコマンドを選んだことにより、俺とあの娘は今、精神が入れ替わった状態にあるらしい。うん、それは認めざるを得ない。認めざるを得ないとして……
「おい、もう相手の砲撃は終わったんだから、そろそろ元に戻せよ
な!」
そう、相手の攻撃は終わったのだから、これ以上俺が身代わりになっている理由はないはずだ。『体』に似合わぬ少し乱暴な口調でそう迫った俺だったが、それに対する女の子の返答は実に素っ気のない物だった。
“あっ、それ無理です”
…………何だって!? おい、それってもしかして、この後俺、ずっとこのままの姿でいろってことか!?
想定外の返答に思わず狼狽する俺に対し、女の子はその姿を見てか慌てた口調で訂正してくる。
“すいません! 言葉が足りませんでした! わたしが言いたかったのは、このプレイが終わるまで元に戻れないって事で、プレイを終了した段階なら元の体に戻れます!”
何だ、そうだったのか。それなら安心だ……って、ちょっと待て?
そうなるとこの海戦は……
“もちろん、わたしが指揮をして、提督には直接戦ってもらいま
す!”
おい! いきなりそんなこと言っても、俺は海戦なんて一度もやったことないぞ! っていうか、この主砲の撃ち方だってさっぱり分からないんだが!
“ご安心下さい! この艦隊の有する性能と戦い方なら、わたしの方が提督よりも『よっぽど熟知』してますから! 提督は何もせずに立っているだけで十分です! わたしの指揮なら、『絶対に味方に一発も被弾させず』に、さらに『駆逐艦の攻撃無しでも完全勝利』してみせます!”
何げに心にグサっと刺さるような言葉をちりばめながら……おそらく悪気はないんだろうが……力説する女の子の声に、俺はしょうがないとばかりに一つため息をつく。
どうやらここは彼女に任せるしかないようだ。というより、そもそも今の俺に指揮権がない以上、彼女に運命を委ねるしか俺には選択肢はないわけなんだが。
「…………それじゃあ、まかせたぞ」
“はい、お任せ下さい!”
そうして俺は『提督』の指揮の下、敵艦隊を殲滅すべく行動を開始するのだった………。
「はへぇ…………」
柔らかな光が窓から差し込む提督の執務室。
その執務机の前で、俺は半ば放心状態のまま息を吐いていた。
海戦は俺達の勝利に終わった。
確かに言うだけのことはあり、『提督』の指揮は艦隊の長所を最大限に生かした実に的確な物だった。戦艦の長距離射程を活かして、決して敵艦隊には近づきすぎずに同射程を持つ敵戦艦以外の艦艇の攻撃を無力化。さらに主砲への砲弾の装填が済むまでは戦艦の射程の外ギリギリを航行して、砲撃準備が出来た瞬間だけ近づき砲撃後はすぐに射程外に離脱するというヒット&アウェイ戦法を徹底することで、彼女が宣言した通り、俺は何もせぬまま被弾ゼロで勝利を勝ち取っていた。とはいえ…………
怖い! 実戦マジ怖い!
海戦の記憶がフラッシュバックし、思わず体を震わせる俺。
あの恐怖は本当に体感してみないと分からない。迫り来る砲弾、すれすれで回避した俺の周りで立ち上がる水柱。ゲームの仕様上、この海戦で敵砲弾に当たっても沈むことはないということは頭では分かっているけれども、あんなのが直撃したらホントシャレにならん! 通過する敵砲弾が巻き起こす風が頬を撫でた時なんて、ほんとマジでチビっ……とと、一応言っとくけど、下着がちょっぴり濡れてるのは水面着弾の水しぶきがかかっただけなんだからね!
そんな俺の頭に響く『提督』の声。
“お疲れ様でした、提督! 無事に母港に帰ってこられて良かったです!”
そう、今俺がいるのは俺達の艦隊の母港だった。このゲームは一戦闘いくらという料金設定ではなく、基本的にプレイ時間を最初に購入し、それを消費しつくすまでプレイができるという形となっている。そして艦隊はこの母港から出撃し、海域での戦闘後は再び母港へと戻ってくることになっているのだ。つまりは、この母港、提督室でのやりとりもゲームのうちということである。そして、ゲームが終了しないと元の体に戻れないということは、俺の体もまだ駆逐艦娘のままということだ。
ちなみに母港では、艦隊の編成、武装の開発・装備から帰投した艦隊への燃料補給など、次の海戦に備えて様々な事を行う事ができる。が、今この状況で一番大事なことは……
「で、いつになったら俺を『入渠』させてくれるんだ?」
そう、ここで何をおいてもやるべきことは「入渠」だ。入渠というのは、損傷した艦艇をドックに入れ、修復を行うコマンドである。中破以上のダメージを受けた艦艇は能力が半減しているうえ、大破した艦艇がそのまま出撃して次に被弾した場合は轟沈してしまうことになる。そのため、帰港した艦隊がまずやることは燃料補給とともに入渠と相場は決まっているのだが、なぜか『提督』は、未だに大破した俺のことを入渠させようとはしなかった。お陰で俺の着ている服もビリビリのままだ。ビリビリの…………
と、そこで改めて自分の『体』を意識する俺。さっきは海戦の最中だったこともありそれどころではなかったが、こうして安全な場所で眺めてみると……。
破れた衣服から覗く艶めかしい白い肌と可愛らしい下着。控えめながらも確かに膨らんでいる胸に、湿り気を帯びた股間。これが、今の『俺』なのか……。
健全な男性ならばまず間違いなく興奮するであろうその視覚情報に、どくんという音とともに俺は体温がぐっと上昇するのを感じる。吐き出す息もどこか熱を帯びてきているようだ。本来ならばここで股間の息子が存在を主張し始めるところなんだが、今の俺には息子はない。代わりにお腹の奥がなんというか、うずいてくるというか熱くなってくるというか……。
“あっ、すいません提督! もうちょっとだけ待って貰えませんか!”
そんなアブナイ思考から俺を引き戻したのは、頭に響いた『提督』の声だった。
っと、アブイアブイ。人の体でなに興奮してるんだ俺は。こんなの本来の持ち主のあいつに見られたら……。
と、そこで俺ははっと気が付いた。母港の執務室では、艦隊の旗艦に指定された娘の3DモデルのCGが表示されるようになっている。そして、俺の艦隊の旗艦はこの駆逐艦娘だ。とすると……ひょっとして俺、今ゲーム画面に大写しになってる?
そんな俺の予想を裏付けるように『提督』の声が響く。
“ちょっとわたし、大破状態の『わたし』が提督にどのように見えているのか気になってたんですよね!”
やっぱり! というか、そこに映っているとなると、今の俺の姿は『提督』だけでなく、その後ろで順番待ちしているギャラリーにも見られているわけで……
それを意識した俺は、一気に顔が真っ赤になるのを感じていた。
“それと……”
「きゃっ!?」
次の瞬間、体を未知の感覚が走り抜け、反射的に女みたいな声を上げる俺。
なっ、なんだ!? 今なんか、“スゴイところ”をいきなり“触られた”ような……?
“おお! これが『執務室でのタッチ操作』ですね!”
その声に、俺は自分に何が起こったのかを理解した。
執務室でできることは色々あるが、その中にはゲーム本編にまったく影響を及ぼさないお遊び要素もある。その一つが、提督室に映し出された娘へのタッチ操作だ。女の子のCGに指でタッチすると、女の子が声を上げながらリアクションを取るというまさに「お遊び」なのだが、どの娘も台詞、リアクションともにかなり凝っていて、制作陣の拘りが感じられるものとなっている。特にタッチするところが女の子の「大事なところ」だと、リアクションは通常のものとは違っているわけで……
「あっ! やっ! きゃんっ!」
“おおー! やっぱりタッチの反応ってビンカンですねー! まあ、わたしがその体のビンカンなところを知り尽くしてるっていうのもありますけど!”
次々と体の敏感な所を刺激してくる『提督』と、その度に体に走る抗えない感覚に声を上げ続ける俺。結局そのまま時間一杯、俺は『提督』の巧みな『指捌き』に翻弄され続けたのだった…………。
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