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10万ヒット記念インタビュー
高居空こだわりを語る
「は〜いみんな! いっつもこの奇特なサイトをチェックしてくれてありがとう! 今回は10万ヒット記念ということで、この魔法少女ミラクル☆カランがサイトの管理人である高居空さんに突撃インタビューを敢行しちゃいます! ちなみに私一応インタビュアーなんでいつもと多少テンション違うと思うけど、“カランの性格こんなんだったっけ”とかってツッコミは無しだよ、絶対! それじゃあさっそくお迎えいたしましょう、高居空さんで〜す。(パチパチ)」
「どうも、高居空です。10万ヒットありがとうございます。正直こんなに早くここまでこれるとは思っていませんでした。これもひとえに皆さんの応援のお陰です。本当に感謝しています」
「おっと、登場早々杓子定規なお礼の言葉です! もっと読者をアッと言わせるような登場の仕方はないんでしょうか!? 例えばいきなり首をくくった状態で空から落ちてくるとか!」
「いや、さすがにそれはないだろう……。そもそも、感謝の気持ちを最初に述べるのは礼儀として当然だと思うし、正直なところ、話の導入として他にどのように入って良いのかも思いつかない」
「おおっ、さすがリアルでも慇懃無礼にしてコミュニケーション能力が不足気味な高居さんらしいですねえ〜。だからそんな歳になっても彼女ができないんですね!」
「それは関係ないだろ……とは言えないのが悲しい所だな〜。ちなみに現在彼女絶賛募集中です。条件は男の娘は不可、パツキンは駄目だけど金髪碧眼ならばOK、あと若いに越した事はないけど幼女は×ということで」
「……どこまで本気なんだか正気を疑うアピールだけど……。はっ! するともしかして私もストライクゾーン!?」
「いや、さすがに小中学生は性的対象とは見れないなあ。あ、これは二次元でも同じね。まあ、TSの結果中学生の女の子になっちゃうっていう展開なら話は別だけど」
「(……因果な人だなあ……。まあ、ここでツッコミを入れていてもどうしようもないから先に進んじゃおうか)」
1 TSに目覚めたきっかけ
「それじゃあさっそく読者の皆さんも知りたいであろうことを順番に質問させていただきたいと思います! まず最初の質問はTSに目覚めたきっかけについて! 全ての作品の根源に通じるいわば避けては通れない質問ですね!」
「TSに目覚めたきっかけか……。とりあえず、TSというよりも、変身というジャンルに目覚めたきっかけは小学生の頃に観てた変身魔法少女物かな? “ミンキーモモ”から“クリーミーマミ”、“ペルシャ”、“マジカルエミ”といったところまでは何だかんだで結構観てた気がする」
「? 高居さんが結構好きな特撮物がきっかけじゃないんですか?」
「いや、特撮物って基本的に“人間”から“ヒーロー”への変身だよね。自分が観てた魔法少女物は基本的に“人間”から“別の人間”への変身。確かに少女から大人に変身する事で全体的に能力はアップしてるんだろうけど、得意ジャンル以外は普通の大人と大して変わらないし、逆に変身する事によってデメリットが生じる事もある。変身前と変身後の姿で二重生活みたいな事をしてる“マミ”以降の魔法少女物では特にね。自分にとってこの“変身することによるデメリット”というのは結構重要なキーワードだね」
「ふ〜ん、そうなんだ」
「ちなみに、自分的には“モモ”、“エミ”は変身後の姿の方が、“マミ”、“ペルシャ”は変身前の方が好きです」
「いや、誰もそんな事は聞いてないから……」
「そして肝心のTS関係の方はといえば、やっぱり高校から大学時代になるのかなあ」
「えっ!? でもそれより前に『転校生』とか『らんま』とかで目覚めたりしなかったんですか?」
「『転校生』は存在自体を知らなかったね。それに正直『転校生』はTS好きになった今でも肌に合わないなあ。そこら辺がTS好きの中でもマイノリティな所なのかもしれないけど」
「ふ〜ん、それで『らんま』は?」
「普通に面白い漫画として観てたね。別にTSすることに興奮は覚えなかった。だって乱馬って変身しても“弱くならない”じゃん」
「いや〜、弱くなってたと思うけど、確か」
「それは“男乱馬と比べて”だよね。女になっても一般人に比べれば乱馬は十分に“超人”だし、なんといっても乱馬は変身しても取り乱さないし、基本的に堂々としている。変身して弱みが見えないようじゃ弱くなってるとは言えないと思うけどね。つまりは変身することによるデメリットがない」
「う〜ん、分かるような分からないような……」
「ここで言ってしまうと、自分にとってTS物で萌える部分っていうのは、前触れもなく突然TSしてしまってあたふたする、そして戸惑ったままどんどん色々とヒドイ目に遭っていく……という“変身して弱くなっちゃうデメリット”なんだよね。それをこちらは上から眺めながらニヤニヤするという」
「……それって考えてみるとすごく悪趣味ですね」
「否定はしないよ。自分の根本的な趣向にSな部分があるのは確かだからね。ただ、いじめに少しだけ関わった事がある身としては、人を直接傷つける、痛みを伴うような加虐的なSは好きじゃない。その点TSは便利だよね。だって、変身する事自体は全然“痛くない”んだから(ニヤリ)」
「(歪んでる、この人絶対歪んでる……! カモン、ソレスタルビ○ング!!)」
「まあ、そんなこんなで、最初TS的な視点で面白いなと感じていたのはテーブルトークRPG関係のトラップやアイテムをまとめた本に出てくる女性化の罠とかだね。この時代のRPGでのTSは基本的に罠や毒物、呪いに繋がるマイナスのイメージで捉えられてたから面白かったんだと思うんだけどね」
「なるほど、確かに今じゃプラスの意味で使われる事もあるかもですね」
「で、このTSに目覚めるか目覚めないかの時期に読んだTS物で一番印象に残っているのがH.P.ラヴグラフト著の『戸口にあらわれたもの』」
「イア! イア! ハスター!! クトゥルフの創生神様の作品ですね! ……でもこれって、TSなのかなあ……」
「間違いなくTSでしょ! 『女の脳より男の脳の方が素晴らしいから』って理由でワイフに体を入れ替えられた上にヤられちゃうなんて、まさにある意味TSの王道!」
「(ヤられるの“ヤ”が“殺”じゃなければ確かに王道なんだろうけど……)」
「で、本格的にTSの道に足を踏み入れる直接的なきっかけとなったのがゲームの『ヴァンパイアセイヴァー』に登場するデミトリの必殺技『ミッドナイトブリス』!!」
「キター!! ちなみに知らない方にどんな必殺技なのか説明すると、吸血鬼のデミトリが相手の生き血を吸う際、“野郎の血なんて吸ってられるか!”とばかりに女の姿へと変身させてしまうという鬼畜技です! カモンベイベー!!」
「基本的に血を吸われる側も人智を超えた力を持ったモンスターばかりなんだけど、この技を食らうと全て可憐な女性の姿へと変えられた上に例外なく無力になる! 素晴らしい! 一部のキャラはそれでも何とか血を吸われまいと弱々しく抵抗するけど、そこも素晴らしい! さらに姿を変えられた者は動きも女性そのものになってしまっている点も素晴らしい! そうしたグラフィックだけでなく、断末魔の声も本来のキャラボイスではなく女性に変化しているのも素晴らしい!!」
「確かに“女に変身させられて弱くなった上にヒドイ目にあう”という高居さんの萌えポイントに直球ストライクな技だよね、これ」
「その通り! ちなみに自分のライフワークはミッドナイトブリスのイラストを集める事です。イラストを送って頂けると非常に喜びます」
「へえ〜。ところで、ブリスで変身させられるキャラの中で特に気に入っているキャラって誰なんですか?」
「1位がフォボスの隠しグラフィックじゃないやつ、2番目がドノヴァンかな」
「ろっ、ロリッ子とセクシーボインお姉ちゃん……。正直統一感が全然ないですね……。しかもはっきり言ってか〜な〜りマイナー。確かフォボスとドノヴァンって最初の『セイヴァー』には出てなくて、マイナーアレンジ版の『セイヴァー2』『ハンター2』になって追加されたんじゃなかったでしたっけ」
「その通り。でも、ちょっとマイナーキャラほど可愛く思えるのはもはや自分のサガとでもいうか」
「確かに“イースT、Uで好きなキャラはレア”とか“なのはシリーズで一番好きなのはシャマル”とか昔から言ってますもんね……」
「……まあ、それは置いておいて、ともかくTSに本格的に目覚めたのが『ミッドナイトブリス』で、ほぼ同時期に大きな影響を受けたのがライトノベルで角川から出版されていた妖魔夜行というシリーズの中の短編集に収められていた山本弘さんの『暗き激怒の炎』。ライトノベルという事もあり今では入手困難になっているかもしれないけど、自分と同じ萌えポイントを持っている人には超お奨めです。これにブリスの画像を探している時に偶然出会ったサイト『少年少女文庫』さんで真城悠さんの作品を読んでこの世界にどっぷりはまったという感じかな」
「だそうです」
2 「変身物」へのこだわり
「それでは引き続いて今回のメインともいえる作品についてのこだわりをお聞きします! まず最初に、高居さんの作品ってほぼ変身物オンリーですけど、そこまで変身物にこだわる理由って何かあるんですか?」
「う〜ん、変身物が好きだというのももちろんあるんだけど、自分の場合、消去法でいくと変身物しか残らないんだよね」
「というと?」
「まず、このジャンルは『変身』『入れ替え』『憑依』の3つプラスここ数年急速に勢力を拡大している『男の娘』が主流なんだと思うけど、自分の趣向は前に話したとおり“突然TSしてあたふたするのをニヤニヤしながら眺めるS視線”なんだよね。となると、物語内でTSするキャラには“女性化願望がない”事が重要になってくる。つまり、TSするキャラが『女性になってラッキー!』とか思っちゃダメなわけ。やっぱりTSしたキャラには女になったことでドーンとショックを受けてもらわないと」
「となると、この時点で『男の娘』と男性が能動的に女になろうとする展開の多い『憑依』は除外されますね。でも『入れ替え』は?」
「入れ替え物は基本的に自分が女性になるのと同時に女性の方も元の自分の身体に入っているというのがパターンだと思うんだけど、ちょっと自分の趣味には合わないかな。それだと2人で協力すれば、戻る戻らないはともかく何とかなっちゃいそうじゃない。そういうプラス思考というか救いがあるような展開はちょっとねえ」
「(ド、ドSだ……)え、え〜っと、それじゃあ話題をちょっと変えまして、対象をTSさせる際の何かこだわりとかってありますか?」
「そうだね、まず対象者の変身後の姿は美女か美少女で決まり。というか、きっと読者もそれ以外は望んでないだろうしね。あと、自分なりのこだわりとしては“TSさせられて終わり!”っていう作品ではない長期的な後日談が存在しそうな話の場合は、対象者に“女性としての記憶”を植え付けるってことかな」
「それはまたどうして?」
「さっきも言ったけど、自分の作品のTS対象者は女性化願望がないというのが大前提。そんなキャラが“変身後の自分の身体の手入れ”のABCを知っているわけないよね。つまり、変身直後は美女または美少女であっても、時が経てば経つほどドンドンその容姿は衰えていくわけ。それを防ぐために“女性としての記憶”をキャラクターに植え付けてるってことだね」
「あれ? でもそれって、自分で何とかしようとしなくても周りが何とかしてくれちゃったりすることもあるんじゃないですか? “理解のある家族”だとか“異性の幼なじみ”なんていうのは半ばそのためにいるようなもんだし」
「…………はっ! そ、そうだったのか!(手をポンと叩く)」
「(このインタビューで初めてその事に気が付いたんだ……)」
3 一人称へのこだわり
「え〜、続きまして、高居さんの作品といえば全て一人称なのが特徴だと思うんですが、この一人称に何かこだわりはあるんですか?」
「そうだね。まず、自分が一人称で物語を書くようになったのは『スレイヤーズ』で有名な神坂一さんの本に載っていた後書きに影響を受けたからかな」
「へえ、それはどのような?」
「作品賞に応募しようとした時に時間がなかったんで書くのが簡単な一人称にしたっていうもの」
「……………………」
「でも、書いてみると一人称の小説って確かにある面ではやりやすいんだよね。一人称の小説では物語の情報は主人公が見聞きした物しか読者も知る事ができない。しかも主人公の主観というフィルター付き。これって伏線重視、どんでん返しが好きなタイプの作者にはうってつけなわけ。しかも、書いているうちに伏線そのものが破綻しても強引に話をひっくり返す事も可能だし」
「というのは?」
「HAHAHA! 敵の言ってる事を全部正しいと思いこむなんてとんだ甘ちゃんだぜボーイ! 一人称の場合は誰かにこの一言を言わせればこれまでのどんな伏線だろうが全部チャラにできるんだよね。情報はあくまで主人公が受け取った物しかないわけだから、それが正しいなんて保証はどこにも無い。つまり、その後で新たに作った“真実”をそれなりに筋道立てて説明できれば、乱暴だけど話を修正する事も一応は可能なわけ。まあ、最終手段だからそうそうお目にかかれるものではないとは思うけどね」
「…………なんか死神が登場する少年漫画で敵がまんま同じような事を言っていたような…………」
「まあそれはともかく、一人称の小説はこんな感じで書きやすいし、それに自分の趣向にも合致しているというのもあるかな。TSされた被害者があたふたするのを観て楽しむというコンセプトからすると、主人公が毎回TSする必要はない。逆に主人公が“被害者を観察する側”であっても別に問題はないんだけど、その主人公が対象を観察する際の視線が一人称だと実際に自分が観ているみたいで書いてて楽しいというかね」
「そういえば、高居さんの作品って他の作家さんと比べて主人公がTSしない、というよりむしろ加害者である場合が結構あるよね」
「まあそういうことです」
4 屁理屈へのこだわり?
「それじゃあ次は高居さんの作品名物ともいえる屁理屈について! 私が出てくる作品は別として、いつも高居さんはTSするのにああだこうだ亜空間論法的な理由を付けてきますが、これに何かこだわりがあったりするんでしょうか!?」
「…………まあ、色々と言い直してほしいところはあるけれど、とりあえずTSするのに理由を付けるのにはちゃんとした意味があるんだ。小説の面白さの一つは“これから先何が起こるか分からない”というところだと思うんだけど、自分の小説の場合、TS小説と謳っている以上誰かが性転換する事は確定事項なんだよね。つまり、女性になるというオチについては最初から決まっていて、なおかつ読者もそれを分かって読んでいるわけ。ならば、読者が想像できないようなTSする理由でも考えないと小説として面白くならないでしょ」
「あれ? でも他の作家さんの作品を見る限り、そこにこだわっている人ばかりじゃないような……」
「それはTSすることが起点、要はスタートラインになって話が展開していく形の小説を書く作家さんの場合だね。いわばTSすることが起承転結の“起”なわけだから、TS自体は必要だけど、理由はそれほど重要じゃない。その後TSしたキャラクターがどのようになっていくかが話のメインテーマなんだから、それが話の伏線に関わってこない限りは変身することになった理由にはあまりこだわらなくてもいいんだよね。逆に自分の場合、TSする場面は概ね起承転結の“転”の部分にあたるから、“結”で話をうまくオトすためにもTSする理由というのが重要になってくるわけ」
「う〜ん、分かったような分からないような……」
「同じような物で例えるなら、いわゆる殺人事件物なんかがそうだよね。あれも最初に誰かが殺されて最後に主人公によって犯人のトリックが暴かれるという流れが確定してるから、作者は作品による違いを出すためにも殺害方法について毎回色々と考えてくるわけだ。それと同じように、自分の作品も最後にTSするというのが確定されてるから、作品ごとの違いを出すためにも理由について毎回違うパターンになるよう努力してるってこと」
「なるほど……」
「それに、そうやって毎回違う理由にしておけば、読者の方も読む際に“今回はどういう理由でTSするんだろう”と推測する楽しみが生まれてくるしね。先の展開を推測するっていうのも間違いなく小説の醍醐味のひとつだから。ついでにいうなら、前に言った主人公がTSしないっていう話も、“主人公がTSするに決まってる”という読者の固定観念の裏を突くって側面もあるんだ」
「ふ〜ん、一応考えて作ってはいるんですね」
「一応って…………まあいいけど」
5 キャラクターへのこだわり
「次にお聞きするのは私を含めたキャラクターへのこだわりについて! 高居さんはキャラクターを作る際どんな所にこだわってるんですか?」
「こだわり? そんなものはない!」
「!!」
「あえていうなら、TS後の被害者の服は露出度高めか体のラインがはっきり出るような物が多かったりする所かな。だから水着の場合はほとんど決まってビキニになります」
「いや、そうじゃなくて、ほら、あるじゃないですか。名前とか性格とか色々と……」
「大体にして、自分の場合短編小説ばかりだから、その小説ぽっきりの出番のキャラクターばかりなんだよね。そこそこ出番があるのはカランに世島さん、脇田君にオーナーといったところくらいかな」
「それじゃあ、その4人だけでも良いんでこだわりを……」
「う〜ん、まず性格面でいくと、カランは天真爛漫かつ猪突猛進な魔法少女ってコンセプトが最初からあったからまさにそのまんまな感じだよね。世島さんはにっこり笑いながら右手で握手をしつつ左手に握ったナイフで相手の脇腹を突き刺すような感じを意識して作ってます。脇田君は理由を説明されれば理解できるしバカじゃないんだけど基本的にお人好しな高校生ってところかな。オーナーはマッドサイエンティストのステレオタイプってことで」
「まあ、それは話を読めば誰でも分かるよね……。もっと他に実はこんな所に読者が気付かないようなこだわりが! っとかってないんですか?」
「それならまずカランは、ゲーム“悠久の車輪”に登場するエルフの女の子から名前を取ってます。イメージ的には同じゲームに出てくるエリスって女の子なんだけどね。外見的な部分も、凄い力&身分を持ちながら本人の頭がちょっとアレな部分も」
「え? なによそれ!? 覚えてなさいよー!! …………ってこれがネタだって分かる人ってごく少数なんでしょうねえ」
「全国オンラインサービスが2011年8月限りで終了しちゃったからねえ。個人的に“悠久の車輪”を始めたのとホームページを作り始めたのが全く同じ時期だったのでとても残念です。一応流行っていたときには全国ランキングで400番台、最終的に100番台まで行きました」
「って、多分そんなのこれを読んでる人はほとんど興味ないと思う……」
「だろうねえ……。さて、気を取り直して次に脇田君だけど、これは第一作目のキーワード“W”で始まる苗字を適当に選んだもの。それ以外に特にこだわりはないね。オーナーはそれこそまったくこだわりはない。最後に世島さんは、フリガナ的には普通は“せじま”になるんだろうけど、ちょっとひねって“よじま”にして、これを逆から読むと……」
「ああ、なるほど」
「カランも絶望したらもしかしたら世島さんみたいになっちゃうかもしれません」
「いや、そういうアニメネタは分からない人もいるから……」
6 短編小説へのこだわり
「それじゃあそろそろ最後の質問です! 最後はずばり短編小説へのこだわりについて! 高居さんの小説って全部短編ですよね? なんでなんですか?」
「いや、これって読んでる人は短編って思うかもしれないけど、書くのに1作あたり平均3週間くらいかかってるから。月刊という事を考えるとこれ以上長いのは無理!」
「じゃあ、今後も長編はないと?」
「実はプロットまでは既にできてる話があるんだけどね。ただいかんせん時間が……。小説書く事以外にもやりたいことは正直色々あるし。それに、仮に完成したとしてもまずはどこかの新人賞なんかに送っちゃいそうな気がするなあ」
「はあ、それは要約すると期待薄ってことですね」
「まあ期待せず気長に待っていて下さればあるいはということで」
7 最後に
「それではここまで長時間にわたるインタビューにお付き合い頂きありがとうございました!」
「というより、正しくはここまで長文にお付き合い頂いた読者の皆様ありがとうございました、だよね。今後もおおよそ月刊高居通信は管理人の熱意と体調が保たれている限りはおおよそ月一で更新していきますので、どうぞ宜しくお願いいたします」
「カランの事も宜しくね!」
「ただ……キリ番サービスについては今後ちょっと見直すかもしれません」
「確かに今みたいに2〜3ヶ月に1回のペースで注文が入っちゃ自分が本当に書きたい物とかに取りかかれなくなっちゃうもんね」
「サービスを終了するということはないんですが、次はとりあえず111,111ヒットということにさせてもらおうかなと」
「その後は要検討って事だね」
「まあ、そんな感じです。それではちょっと横道に逸れましたが、今後ともおおよそ月刊高居通信のことを……」
『宜しくお願いします!』(二人で)
2011年9月 関東地方某所で収録
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