上から下から上から下から

最近では、この傾向はなくなりつつあるが、
一昔前までは、とにかく大金はたいて撒き餌を撒かなきゃ
チヌは釣れないと思っていた。

特に、水深の深い野波瀬筏なんかでは、団子で底にチヌを集めると共に、
上からもフカセの撒き餌を撒き、とにかく寄せてナンボの世界だと思っていた。
まぁ、結論からすれば、結局その釣り方でも、野波瀬でチヌを釣ることは
できなかったのだが。

根本的な釣り方が悪かったと、最近になってようやく気付くことができたが、
当時はとにかく撒き餌を撒いていた。


上から班と、下から班に分かれ、

「上からわっしょい、下からわっしょい」とか、かけ声をかけながら、

撒き餌と団子を交互に投下したものだ。

それを見た嫁が、
「お金ばら撒いてるようなもんじゃん!」と、呆れ気味に言っていたが、

まさにその通りだと思う。


でも嫁よ。そんな時代があったからこそ、今の俺達の成長があるんだ。



「大して成長してないじゃん!」だって?

ほっとけ。