風が強くなりそうだったり。
目が覚めて、思いっきり雨が降って風でも吹いていれば、その時点であきらめも
つくのであるが、そんな微妙な天気の日は、勢いに任せて折角楽しみにしていたの
だからと、更には、天気予報が外れる事もあるしねと、ポジティブシンキングで
思い切って勝負に出たりする。
ところがどっこい、最近の天気予報はやっぱり精密で、めったに外れることはない。
最初は晴れ間が広がっていた空も次第に暗くなり雨が降り始め、穏やかだった海は
強い風の影響で白波が立ち始める。
その頃になると、やっぱり来るんじゃなかったかなと、後悔の色が出始める。
でもまぁせっかく来たんだし、もう少し様子を見て回復を待とうと、一筋の希望を
見い出し耐えるも、天気は回復するどころかますます荒れ始め、
「やっぱり来るんじゃなかったね！」と愚痴をこぼす、そんな技だ。
それでも波止なんかで、すぐに撤収できる時なんかはまだ、捨てる撒き餌の
被害総額も少なくて済むのだが、船を使って筏や一文字にあがっている日なんかは、
大金使ってしこたま餌を購入していることが多いので、帰るに帰れない。
そんなジレンマが少しだけ気持ちいい。
その感覚を楽しむ余裕が持てるようになると、あなたも中級者の仲間入り。
帰り際に 「覚えてやがれ！」と、大自然に向かって捨てゼリフの一つでも吐き捨てる
ことができるようになれば、この技はマスターしたも同然だ。
