11月06日  キザクラカップ in 徳山湾



雨〜 燦々と〜 この〜身に 落ちて〜
わずかばかりの 運の悪さを〜 憎んだりして〜
人は〜哀しい 哀しいもの〜ですね〜
それでも過去達は 優しくまつ毛に憩う〜
人生って 不思議〜な も〜の〜ですね〜


ってことで、

11月6日(日)、前日のジャパンカップ黒鯛徳山予選に引き続き今日も徳山でございます。
今日はキザクラの大会で、対象魚はグレ3匹の総重量と、他魚の部でチヌの一尾長寸?重量?どっちかは忘れました。

昨日は大雨に大風で散々な目に遭いましたが、本日の天気予報は一日曇りの予報だったので、カッパは置いてきました。
道中の車中でも雨は降っておらず、雲の切れ間から星が見えるときもありましたので、こりゃー今日こそは予報当たって
一日曇りだろうと、傘も車に置いてきてしまいました。

そんでもって受付。 今日は、波止の貴公子、出木杉君との参加です。
磯割りの抽選結果、私は15番で「第5せと志お」、出木杉君こと江田君は18番です。 
2人ずつ磯に上がるってことはえっとー・・・、おいらが15、16と上がって、出木杉君は17、18番で、おいらの次の場所じゃん。
いやぁ、奇遇だねぇ。 釣りに飽きたら邪魔しに行こうっと。

そんで、受付、競技説明も無事に終わり、後は船に乗って出港!って頃になって、結構大粒の雨が降り始めます。 あ〜あ・・・
昨日濡れたウエアは全然乾いてねーし、まぁ、どうにでもなれって感じだから別にええんですけどね。

ってか、この歳になると、2日連チャンの磯釣りはきつい。 しかも昨日は強風の中で踏ん張ったり竿振ったりしてたんで、
全身が筋肉痛。 でも、昨日の磯に上がれれば、良型グレの入れ食いで、入賞できるんじゃね?と、取らぬ狸の皮算用で
私の下りた磯は・・・

そびえ立つ白い灯台が美しい、「岩島」ってところでした。  えっと、思いっきりチヌ場です。
昨日のチヌの大会ではグレ場で、今日のグレの大会ではチヌ場かいって感じですが、まぁ、私の人生なんてこんなもん。
わずかばかりの運の悪さを憎んだりします。

でもまぁ、水深もありそうだし、良い型のグレも生息してるだろうと、雨がパラつくなか仕掛け作り。
本日一緒に上がられたのは、山口市の方。釣り座は番号の若い私が、先に海を見て右側の船着に入ります。
いつものように、「粗相があったらいつでも言ってください」と挨拶をして、午前7時、競技開始。

そんで・・・、一応・・・、 釣れないことはないです。 釣れないことはないんですけど、昨日があまりにも良型(瀬戸内にしてはの
28cm〜30cmちょいまでですが)が釣れすぎたんで全然物足りません。

昨日は練り餌に良型が食ってきたんで今日も練り餌を使いますが、全然釣れません。ってか、すぐに針がなくなります。
きっと、尾長が一杯生息してるんでしょう。

早々に型の上がらないグレ釣りに飽きて、隣の磯で釣りをしている江田氏にそーっと背後から近づき、 「わっ!」 とか言いつつ
様子を伺いに行きます。 同じく江田氏も、今一パッとしてないみたいです。 数は釣れるけど型が上がらないみたいです。

その後も惰性で適当に釣りをしますが、ただでさえ折れやすい私の心がぽっきり折れたのは、同礁の方のお友達の方からの
電話連絡。そこの磯では、30cm前後が入れ食いとのこと。 こちらもそこそこ入れ食いですが、型が25cm前後。

昨日の良型の入れ食いを体験してる私は、早くもここで心が折れました。 
「グレ釣りをやめてチヌの一尾長寸に賭けよう!」と、チヌ釣りを始めたのが競技開始から2時間後の午前9時。 
自慢ではないですが、我ながらあきらめるの早っ

本日の撒き餌、丁度昨日の残りのチヌ用撒き餌が半分入っているので、比重もそこそこ。
さ〜て頑張って、でっかいチヌ釣るべ!ってことで、杓をカップのデカい物に変え、水を入れて練り直し。


午前10時の場所交代で、同礁の方と場所を代わるかどうかの相談をします。今度は相方さんに釣り座選択権があるので、
どうしますかと問うと、「どっちに代わっても大して変わらんと思いますんで、別にどっちでもええですよ」とのこと。
荷物運ぶのが面倒臭いのでこのままやりますかってことで、場所交代は無し。

さて、本腰を入れて目の前にポイントを作るべく、撒き餌をドカ撒きしてチヌの1尾長寸にかけます。
そんで、そっから30分位経過した頃ですかね? ちょっと海の雰囲気が変わってきました。
チヌが来たかなってことで、練り餌がゆらゆらと落ちていくような感じで釣っていると、目測3ヒロ位の所で浮子がスパーンと
消しこみ、待望のコクコクと首を振るチヌのアタリ。 35cm位でした。

「よ〜しこっから数出すぞい!」と気合を入れた途端に、目の前に現れた漁師の漁船。ご丁寧にすぐ目の前に網を入れて
去って行かれました。
               ↓  手にはしっかり網を持っていらっしゃいます。


  まぁ、漁師さんは、これが本業だから仕方ないっちゃー仕方ないんですけど


で、頭の中では美空ひばり

「わずかばかりの 運の悪さを〜 憎んだりして〜
人は〜哀しい 哀しいもの〜ですね〜」           ってな感じです。


もう、完全にやる気なくなりました。 そりゃー、頑張れば釣れんことはないかもしれんのですけど、そこまでしても釣って
やろうってゆー闘志が消え去りました。 私の中に僅かでも灯っていた希望という名の灯火までもが今、この燦々と降り注ぐ雨と、
この漁師のおいさんによって完全に消火されてしまいました。


な〜む な〜む ち〜ん・・・



さて・・・

残りの時間・・・

何をやって過ごそうかいな・・・


とりあえず隣の磯を見ると江田氏が、私の釣り座寄りで心は折れずとも、穂先を折りそうに一生懸命釣りをしていたのが見えた
ので、邪魔でもしてやろうと思います。

穂先に絡まった糸をほどいている江田氏。 ん〜、惜しい!


ほんで、まずはキザクラカゴスペシャルの10号ってゆーバカでかいカゴ浮子を使って、彼の足元の際狙いです。
本当はこの非自立の巨大棒浮子に9.9号分の糸鉛を巻いて釣ってやろうと思ってましたが、面倒くさかったのでやめました。
10号の特大棒浮子は、ペタンと横になってます。そんで、この反則的棒浮子を江田氏の足元まで流し、彼の目の前で張っては
緩め、張っては緩めの誘いを繰り返します。

当然それに気付いた江田氏は、「ま〜た私が変な事始めた・・・」って思ったそうですが、私の正体を知らない広島県は庄原市
からお越しの江田氏の同礁の方は、その浮子を見て、「うわっ、何これ・・・」 って言われたそうです。

江田氏はその方に、「向こうの人、キザクラの大会ではいつもあんな事ばっかりやってる変なおじさんなんで、気にしなくても
良いですよ!」って言ってくれたみたいですが、江田君や、それは私に対して失礼だ! 私は、キザクラの大会のみならず、
他の大会、いや、普段の釣りでもこんな事ばかりやってる変なおじさんだ!  そこんとこお間違えなく!

そんで、一通り江田氏の邪魔にも飽きてきたので、しばらくボーっとしていたら、ふと遠くに灯台と、何やら古めかしい建物を
発見!





近くまで行ってみると、満潮時には水に浸かってる道が、潮が引いている今なら渡れそうな感じです。

普段はなかなか人が入ることはないであろうあの建物、ひょっとしたら昔の海賊の、幻のお宝が眠っているかもしれない!
ってことで、向こうの江田氏を誘って探検に行ってみることにしました。

私「江田君よーい、俺、今からあの灯台に探検に行こうと思うんやけど、一緒に行かん? 海賊が残した幻のお宝が
  眠ってると思うんやけど。」

江田氏「いや、ええです。 宝なんかあるわけないじゃないですか。 あるとしても、腐乱した死体ぐらいのもんですっちゃ。」


ん〜、なんと夢のない人だ。仮に私が幻のお宝を発見しても、絶対に分けてやらんからな! とか思いながら同礁の方に、
「ちょっと灯台に探検に行ってきます!」と告げ、一人で険しい崖を登ったり降りたりして、灯台に向かいます。

気分はさながら、水曜スペシャルの川口探検隊。 川口浩みたいに底なし沼にはまったり、ピラニアに指を噛まれたり
しないようにしなきゃと思いつつ、道なき道を進みます。


そして、数十分後、古めかしい建物の下に到着。その建物は、何やら人を寄せ付けない不気味なオーラを放っています。




んー、ほんとに死体があったらどうしよう・・・


まずはぐるり建物の周りを見てみると、その建物へ続く道らしい道がありません。おまけに建物へと登る階段が、錆びて
朽ち果てているのが見えます。それでもとりあえず、なんとか入り口を探しながらぐるぐると島を回っていたら、その古い
建物の向こうの、白灯台の入り口に続く階段に到着しました。

まずは、こちらの白灯台から探索です。
ほんで、実際に登ってみたら、ここの階段の急なこと。万が一足を滑らせて滑落でもしたら、下手すりゃ命を落としそうな
勢いです。

 階段の上にはコケが生えてて滑りやすいので要注意!


慎重に歩を進め、登りきった階段の先には・・・


伝説の扉がありました。 しかしここには無情にも「係員以外立入禁止」の文字。




でもまぁ、おそらくこれはフェイクで、最後の鍵か何かがあれば簡単に開くでしょう。  しかし私、ここで重大なミスに
気づきます。

しまった・・・、おいらまだ、最後の鍵をゲットしていなかった・・・。   まだ、ボスキャラのブオーンを倒していない・・・
意味のわからない人が大半でしょうが、そんな人はドラクエやってみてください。  自分が世界を救う、勇者になれた
気になれます。


渋々灯台の上をぐるぐる回りながら、Aボタン使って辺りを調べまくりますが、扉を開ける手掛かりは見つかりません
でした。

仕方がないので、灯台の上から見える徳山湾やら隣の古めかしい建物なんかを写真に撮ってきました。


   灯台の上から見渡す徳山湾、ん〜、絶景かな。   
                         天気が良ければ、もっと良かったんだけど。


  灯台の上から隣の古めかしい建物を撮影。 重大なお宝が眠っていそう・・・



そんで、ここまできたら隣の古めかしい建物にも上ってみようと思いましたが、階段は朽ちていて登れないし、仮に
登れても、本当に死体とかがあってもおかしくない不気味な雰囲気をかもし出していたので、今日の所はこの辺で
勘弁してやることにしました。


その後も、あっちへウロウロこっちへウロウロ、後で携帯に付いてる万歩計を見たら、なんと磯の上を4000歩も
歩いてました。

今日の大会が、キザクラカップの「グレ」ではなく、キザクラカップの「歩き!」であれば、他を寄せ付けない、
圧倒的な歩数で、ぶっち切りの優勝だったと思います。

ただ残念なことに、対象は「歩き」ではなく、「グレ」

自慢じゃないですが、この大会、規定の6時間中、私は半分の3時間も釣りをしていないと思います。
せっかくの大会、それなら何が目的で出てるの?って問われそうですが、答えはもちろん冷やかしと、お楽しみ
抽選会です。  ってかね〜、2日連続の雨の中の釣り、アラフォーの体には堪えるんですわ。

後で電話がかかってきた中村氏にそのことを話したら、「大会の時よりも、プライベートの方がきちんと釣りしてるんと
違います?」って言われたもんで、そんなバカな〜  とか思いながら過去の大会の日記とか見てみたら・・・    


「ほ、ほんまやー・・・」


おいら、大会では、いつも変なことばっかりやってる・・・


でもまぁ、そんな私の変な所が、巷のヤングプリティーレディーのハートを鷲掴みにしたりしなかったりするんですけどね。

釣りの大会、ハードルが高そうでちょっと自分の腕ではまだちょっと・・・ って思われてる方々。
大会には、むしろ普段の釣りよりも変なことばっかりやっている、こんな変なおじさんもいますんで全然大丈夫っすよ!
大会、楽しいっすよ〜!


「人生って 不思議〜な も〜の〜ですね〜」


ってことで、引き始めてた風邪が2日連チャンの雨の大会で案の定大風邪に変わり、翌日へとへとになりながら仕事に
いきましたとさ。  おしまい。


灯台の方から岩島を撮影
で、本日の釣り座です。

ってか、ここにはほとんどおらず、
ウロウロウロウロしてましたが・・・
本日の釣果の一部です。

一杯釣れてるやん!ですって?
ノンノン、大会放棄して、ご近所さん用に江田氏から
パチったものが大半です。
昨日の釣果です。 34cm、32cm、31cm

本日の状況、全体でも32cmは釣れてなかったんで、
これが今日釣れてれば、間違いなく優勝やったです。

こんな私でも、やる時にはやるんです。

やらない時には、探検とか特大棒浮子とか流してますけど・・・