6月19日  大雨2!  イェイイェイ♪



「ほんの小さな鯵達に〜 心〜 傷〜つ〜いて〜    体育座りをしてました〜  どしゃぶりの磯の上〜で〜
 絶え間なく降り注〜ぐ こ〜の〜 雨のように〜  グレが釣れれば良かった〜
 海に〜 湧きあが〜る  こ〜の〜 鯵のせ〜い〜で 私の梅雨グレは終わった〜 」


6月19日(日)、本当は釣りには行く予定ではなかったんです。それが・・・、前日土曜日の夕方6時に、予報が変わってしまった
ばっかりに・・・。

当初、日曜日は1日雨、1時間に4ml、6mlの雨が降る上に、強風の予報まで出てました。こりゃー、絶対に罰ゲームになるなと
行かない予定にしてたんですが・・・

なにげに見た土曜日夕方の天気予報、明日の予報はガラリと変わり、終日曇り予報。更には、風も東の風が2m程度と、絶好の
釣り日和じゃーあ〜りませんか。

梅雨グロ真っ只中(なはず)の6月中旬、明日釣りに行かなくちゃいつ行くの?って感じの予報になってます。
速攻で黒潮丸の船長に連絡を入れると、朝の3時便は出ないけど、9時出港の半夜便なら出るよとのことだったので、ちょっと
帰りが遅くなり、嫁が良い顔しないだろうとは思いつつ、梅雨グロ期間中やからと強引に許可を取ったんです。
明日の爆釣劇を夢に見ながら。

更には私、この水曜日には青海島で、その日になって湧きに湧いたという小鯵と、釣り座の潮下、すぐ近くまでやってきて漁を
おっ始め、全然離れてくれない漁師に心をポッキポキにおられたんで、そのリベンジと言う意味でもテンションはアゲアゲ!

先週の数釣りに加え、今週は型も出すぞと意気込んで、朝は7時半に起きれば良いものを、楽しみのあまり何故か4時半には起きて
撒き餌を練りながら、本日のシュミレーション。
日中は数を出してお土産を確保し、夕方3時位からハリスを2号に上げ、「ドーン」と一発型狙い!

しかも夕方はマヅメの時間帯が長いため、一体どれだけ大変なことになるのだろうと、取らぬ狸の皮算用で、12時間後、まさかの
前日土曜日から湧いたという、超大量の小鯵と、一日曇りだったはずの天気予報を大きく覆すどしゃぶりの雨の中でパンツまで
ずぶ濡れになりながら、磯の上で体育座りをしている自分がいるなんて思いもしませんでした。

小鯵には、水曜日にも青海島で痛い目に遭わされました。そのリベンジに来たはずの蓋井島でも、まさかこいつらの為に餌を撒く
ことになろうとは・・・。

梅雨グロ、日本海、響灘方面では終わってしまったようです。萩も同じような状況の様で、とある船長は、今年の梅雨グロは3日で
終わったとおっしゃられてたようですし、ここの常連さんは今年は、梅雨グロは始まる前に終わってしまったと話しておられました。
青海島、蓋井島と、梅雨グロの終わる瞬間に立ち会えた自分、なんという強運の持ち主なのでしょう。 こんな運、要らね〜んだけど。

しかもダメ押しで、夕マヅメの一番熱い時間帯である夕方6時には、推定1時間に10mlの大雨。私の梅雨グロを締めくくるに相応しい
罰ゲームっぷりでした。

しかも1週間前には濡れたけど釣れた。今日は濡れてる上に釣れてない。大遠投かましても、撒き餌を入れる前から鯵の大群が
仕掛けに向かい、数秒でパチパチ。合わせを入れると、一投一尾で針が小鯵のどっかにスレ掛かり。

なんつーかね、もう、辛いとか苦しいとかの域を超えた、悟りの境地。気分は、ランナーズハイとかクライマーズハイとかそんな感じ。
苦しみを乗り越えた者だけが味わえる究極の快感。も〜う、情けないやら悔しいやらで、そりゃー快感でした。 ま〜た今日も悟りの
境地を開いてしまった。 なんか最近、悟りの境地を開きっぱなし。 もう少しがんばれば、教祖様にでもなれそうな気がする。


そんな感じの朝、本日は泉水鼻の離れってゆー名前の、小さな独立瀬に上げてもらいました。
9時出港の10時に瀬付け開始。 船長の話では、昨日から北回り周辺に鯵が湧いてるとのこと。  き、昨日からですか・・・

それでも泉水鼻周辺はまだわからないとのことだったので上がってはみたのですが・・・


開始10分、これまでにない過去最速のスピードで心が折れました。
水曜日に、これでもかってくらいに小鯵にいじめ倒されてしまった私、祈るような気持ちで撒き餌を入れましたが・・・。

薄々そうなんだろうなぁとは思っていましたが、予想通り辺り一面には数えきれないほどたくさんの小鯵達が湧いとりました。
ただ今時刻は釣り開始から30分経過の10時30分。回収の7時半まで残り9時間。 さて、何をやって過ごそうかいな・・・

しかもただボーッと時間を潰すだけならまだしも、逃げ場のない独立瀬の上に降り出した雨と、これまた予報に反して吹き始めた強風。
予報が1日曇りになってたんで、持ち込んだカッパは安物のビニール製。  「なんだよ。雨、降らない予報じゃなかったのかよ。」

こんなことなら昨日の夕方の段階で、天気予報を回復の方向に変えてるんじゃねーよ。 全然予報が変わる前の天気じゃん。

先週と言い今週と言い最近の天気予報、ころころころころ変わりやがって、君らはあれか。「汚染水の浄化システムが稼働し始めた
から、まずは大丈夫ですと言った5時間には、セシウム吸着装置のカートリッジの表面放射線量が急上昇し、浄化を中断!」とか言って、
コロコロと会見内容がすぐに変わる、某電力会社か。   どしゃ降りの雨と釣れない魚。気分はなんつーか、まさにあれだ。

原発が危機的状況の中、一生懸命テレビに出て仕事してるふりをして、実は経済産業省の女性職員とハレンチな不倫騒動を演じていた、
某原子力保安員って感じだ。心境はまさに、  

「あ〜あ、 やっちまったなぁ・・・」  ってな感じ。


ってか、某電力会社役員や某原子力保安員、加えて某国政府や某首相にしても、所詮福島は自分とは関係のない別の世界で起こって
いる他人事。 現地で真剣にボランティアやってる人が国を仕切った方が、よっぽど復興は進みそうな気がするのは私だけ?


とまぁ、とりあえずその話は置いとくとして、私もいろ〜んなことをやってみました。キザクラ遠投チヌ2号に巻いてあった糸鉛を全部ほどき、
ハリスにガン玉を4B、4B、4B、3B、3B、3B、2B、2B、2B、B、B、Bみたいな感じで一気に鯵の層を交わそうと試みたり、はたまた同じ
棒浮子仕掛けに2号の水中浮子を入れ、ハリスを2ヒロ半から始めて少しずつ詰めていき、最終的に30cmハリスでやってみたりとか。

そんで、こんなわけのわからん釣りをするときは、ヤマワのがん玉がお勧め!(別にこんな訳のわからない釣りをしなくてもお勧めですが。)
柔らかい素材の鉛にゴムが貼ってあって、指でパカパカやって何度でも使えます。ちょっと高いんで無くした時のショックは大きいですが、
無くしさえしなければ何度でも使え、かなりエコです。

ほんで、こんな仕掛けで繊細なクロが釣れるのかと問われたらまぁ、もちろん釣れなかったですけどね。 いや、正確に言うと、5枚釣れ
ましたよ。餌箱に乗る位の超ミクロなクロですけど。

泉水鼻の離れから、3号棒浮子で大遠投をぶちかまし、泉水鼻の磯際を釣ってみたり、同じくその仕掛けにボイルを付けて、沖に向かって
思いっきりブン投げてみたり。

更にはどデカい練り餌にパン粉釣法等、色んなことを試しました。

でも、全然ダメやったです。湧きに湧いた小鯵が、着水と同時に仕掛けに向かって一直線に向かって行き、撒き餌を入れなくても
ツケ餌に襲いかかります。

試しに磯際にしゃがんで、オキアミを1匹ポイッと海に投げ込んでみると、瞬く間に小鯵が群がってきてオキアミは瞬殺。
ほんと、昔で言うバタリアン、今で言うところの、バイオハザード状態です。 俺、オキアミじゃなくて良かった・・・。
そんなことも考えたりしてました。 時間は一杯あったから。

「お前ら、終いにゃー狩るぞ!タモで掬って、みんなまとめて佃煮にするぞ!」とか思いますが、つい先日の水曜日に青海島でこれやって、
気が付いたらチタン製の4つ折り丸型のチタン製タモ枠が、カレーパンマンみたいになってしまったんでやめました。
タモ枠、1個は鯵取り用に、壊れても良い安いやつを予備で持っとかなきゃーいけねーな。

ってことで案の定同じことを考えた方がおられたようで、港に帰って船から荷物降ろす時に、お一人だけクーラーがめっちゃ重い人が
いらしたんで、一瞬 「おっ?」 と思いましたが、クーラー開けたら全部小鯵。  お仲間の方と山分けしておられました。(汗)


午後1時の瀬替わりの船が見えたとき、9割方本気でそのまま瀬替わりせず、港まで連れて帰ってもらおうかと思いました。
でも、なんとか打開策を見つけてやろうと居残りレッスンを敢行。更には、多分この状況ならどこに替わったって一緒だと思ったんで、
瀬替わりも断りました。結局、予想通り、その判断は凶と出ました。それからの6時間半と言ったらもう、そりゃー悲惨でした。 
時間の過ぎるのが長いこと長いこと。

おまけに雨まで強く降ってきて、最後の1時間は、磯の上で大雨に打たれながら、体育座りをしてましたわ。
これまでの人生のこと、そして、これからの人生のことを考えながら。


そんな状況の中での唯一の私の見せ場と言えば午後3時。 夕マヅメの「ドーン!」に備えて後半用の撒き餌を作り、ハリスを1.7号に
上げた(まぁ、ダメでしょうけど念のためね。)直後のことでした。

例によって足元に撒き餌をしこたま撒き、仕掛けは大遠投。仕掛けの遥か手前に撒き餌の同時打ちで鯵の注意を撒き餌に向かわせ、
ラインを持って小さなアタリを拾う努力をしていた直後でした。
「ツン」と手元に来る小さなアタリ。 これまたどうせ鯵でしょ?ってな感じで合わせを入れると・・・

直後に 「ドーン!」

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・・・・・・・・・


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 まさかのバッカン転倒です。  




 「 体感ショーック!  
ショーック!  ショーック!

久々登場の、体感ショックでした。

ついつい、合わせた時の感触がこれまでの鯵スレとは違ったんで、ちょっと興奮気味に立ち上がったら、バッカンに足が当たって
しまいました。 

「やべー・・・」とか思う前に、何よりもまず笑いが出ました。  「たっはー、今度はバッカンがひっくり返ってるし」 って・・・。
しばらく、倒れたバッカンを見てケタケタ笑ってました。 よっしゃ。ええネタ出来た。 写真撮ろ。

ちなみに釣れたのは餌箱の上にきちんと乗っかってしまう、スーパーミクロなクロでした。 よし。クロ釣れたぞい。  ルンル〜ン♪

苦難を乗り越え、悟りを開いた者の境地はこんな感じです。

普通なら、「夕マヅメを前に、撒き餌が海に落ちなくて良かった。」とか思うんでしょうが、もうあの、状況が普通じゃないんで。 
撒き餌、海に落ちたら落ちたで別にええんです。 どーせスレの小鯵しか釣れねーし。  

ってことで、肝心の夕マヅメも何事もなく終了。 でも良かった。 やっと帰れる。

ってことで結論は、雨が降ってて、魚も釣れてなければ、そりゃーもう地獄。 過去の釣行の中で、3本の指に入るくらいの
悲惨な状況でした。            


終わり。



「思い出〜 つまった〜 蓋井を〜  僕も〜 出て〜 ゆ〜こう〜
回収の〜 ふ〜ねが〜 見えたとき〜  なぜか〜 涙が〜 こぼれ〜た〜
海が〜 育てた〜 鯵達は〜  釣り人を〜 こま〜ら〜せた〜 
夏は〜 もう〜 すぐそこまで〜  梅雨グロは〜 今 終わった〜・・・」



今日の釣り座

泉水の離れ の先端
こんなのが5枚位釣れました。
夕マヅメのゴールデンタイム、
鯵だらけの海と、どしゃぶりの雨。
そんな苦難に耐え、試練を乗り越えた者は、最後に
Wピースができる心の余裕が生まれるのです。
悟りを開いた者のみが味わうことのできる快感です。


いやぁ、地獄の9時間よく頑張った。感動した!




悔しいので、仲間に仕返ししたりました。

以上!