4月09日   精神力



4月9日、本日も、またまた青海島は平瀬での釣り。
そして、本日の同礁者も、これまたいつもと同じく中村氏。

明るくなるまでは、あわよくば真鯛、明るくなってからはチヌ時々クロ作戦でいってみる。

で、本日の仕掛け

竿      シマノ ファイアブラッドダイブマスター 
リール   シマノ テクニウムMgc2500DXG ファイアブラッドVer  スプールはFBの3000D
道糸    シマノ ハイパーデュラハイスピードミュー 2号
ハリス   サンライン トルネード2号、1,7号、1,5号
針      がまかつ   一刀真鯛8号  トーナメントチヌ1号、2号  掛かりすぎグレ3号
浮子    釣研      スリムチヌ2号 (改造して浮力は3B位)
       FUJI 光釣名人3号
       キザクラ 黒魂R00、B、3B


まずは浮力を1号程度に改良した電気棒浮子を駆使し、タナを竿2本半から釣り開始。
餌は、ときど〜き無くなって帰って来る。おそらく、というかほぼ間違いなく餌取りの正体はフグでしょう。
そんでもって、しばら〜くそれを繰り返してると、なんか、根掛かりかアタリかよくわからないモゾモゾ。
なんとなく魚のような気もしなくもないんで、半信半疑でとりあえず合わせてみると、
「一瞬やっぱり地球かな?」と思った直後に、一気にギュイーン。え〜っと、全然走りが止められません・・・

「よっしゃ! 鯛来た!!!」とか言いながら、竿に一定のテンションをかけつつ走りが止まるのを待つ。
リールのハンドルは、もの凄い勢いでグルングルンと逆回転。沖で掛けてるんで少々走らせても大丈夫
だろうと思っていた矢先、獲物が一気に海の中に潜っていく感触と共に、竿先からテンションが無くなります。
痛恨の・・・  瀬ズレ・・・    交換したばかりの2号道糸が、無念にも飛ばされてしまいました。

「あ〜・・・」 と、放心状態の私でしたが、沖を見ると2000円もする高価な電気浮子がプカプカと沖に
向かって流れて行っております。慌ててパラソルを取り出し、電気浮子の明かりに向かってキャスト。
辺りは真っ暗。しかも相手は回収が難しい棒浮子。寄せては返し、寄せては返しを繰り返し、回収できた
頃にはすっかり明るくなってました。 でも、回収できて良かったニャン。

最近、何故か毎回道糸が飛んでパラソルが登場している私。その都度無事に浮子を回収している私に
向かって中村氏は、

「ジャパンカップ 浮子取りパラソル! って大会があったら、間違いなく優勝できますね!」と言ってきますが、
我ながら自分でもそう思います。


その後は、前にも増して食いの渋い状況。
浮子を、黒魂RのBに変え、際のシモリ周りを、中村の舞沈黙バージョンで攻めたところでなんとか35cmの
チヌを1枚。午前8時、ハリスを1,5号に落とし、もう1枚追加したところで今度は赤潮が襲来。

最近の青海島、ものすごい赤潮が発生していると噂には聞いていましたが、この赤潮、超がつくほど
真っ赤っ赤。なんつーかその、サビをそのまま海に垂れ流したというか、茶色の絵の具をチューブから
そのまんま流したというか、過去に見たことのないレベルのスーパー赤潮。

右流れの潮に乗って我々の前にやってきて、今度は当て潮に変わってぐるり周りを取り囲まれます。
暫く辛抱して色々やってみますが、ぜ〜んぜんダメ。

午前10時位でしょうか。 海は茶色いし魚は釣れないしで、私の心は完全にポッキリと折れました。
暫く惰性で釣りします。 朝の鯛が獲れてればな〜と、頭の中はそればっかりで、今現在の釣りに
全然集中できていません。

そんな中でも中村氏は、黙々と色々やってます。
そして時刻は12時を回った頃でしょうか。再び潮が動きだし、私らを取り囲んでいる赤潮の向こうでは
きれいな潮目が出来てます。 再び仕掛けを重たくし、流して流して交通事故的な真鯛を狙う私。
100m位沖で、手の平強のクロが釣れました。気を良くして、その釣りを続ける私。
その後、私らの周りから赤潮が消え、再び際を狙おうかなとも思いましたが、半分惰性な私は、
仕掛け交換が面倒くさいので、そのまま沖狙い。

すると、テクテクと中村氏が私の釣り座横に入って来て、際狙い。一発で35cm位のクロを
掛けました。  え〜っと、やられました。完全に足元を掬われました。
こんな赤潮だらけで食いの渋いこの状況下でも、常に周りを観察し、集中力を途切らせることなく
色々と攻め続ける彼。 私も速攻で際狙いに切り替えますが、時すでに遅し。

沖を攻め続けてたら、ひょっとしたら真鯛が喰っていたかもしれません。
沖で鯛を狙っていた私と、際で良型のクロを掛けた彼、どっちが正解だったのかはわかりませんが、
ただはっきりと言えることは、赤潮に取り囲まれ、魚の活性の低いこの状況の中で、私の方は完全に心が
折れながらの、しかも朝一の鯛に思いを馳せながらの惰性の釣りでしたが、彼の心は全く折れて
なかったってこと。 この違いなんでしょうな。

目の前に海がある限り魚は居るってこと、頭では分かってるんですけど・・・
事実、納竿間際に海をよく見てみると、足元ではクロが撒き餌に反応してましたもんねぇ・・・。
私には食わせられなかったですけど・・・。  

結局は、中村氏がスズキ1匹に、チヌ4枚。30cmオーバーのクロが2つでこんなに厳しい状況下でも
それなりな結果。  対する私、チヌが2枚に手の平強のクロが1枚。ボーズではないんですけど、
全然だめです。猛反省です。今日もまた、完全に実力の違いを見せつけられました。 
いかなる時でも折れない、強い精神力を身に着けなければ・・・。  
まだまだ修行が足らんとですばい。



なんじゃこりゃ・・・
赤潮はだいぶ取れましたが・・・
本日の釣果ですが、
自分の力不足を思い知らされ
ました・・・。