2月20日  優勝賞金10万え〜ん え〜ん え〜ん え〜ん (;;)



奇跡とは・・・      起こるのを待つものではなく・・・        起こすものである。」


大会終了20分前の午後12時40分、最後のハリス交換を行い、目の前に広がる海を前にして口にした言葉である。


2月20日(日)、本日は徳山の渡船、「せと志お」さん主催のチヌペアマッチが開催される日であります。
念のためルールの再確認を行いますが、ペアを組んだ2人がそれぞれ磯割りのくじ引きを行い、7時から
13時までチヌ釣りを行い、2人が釣ったチヌの中から5枚を選んで検量を行い、その総重量で優勝を
決める大会であります。 優勝賞金は10万円。

チヌ釣りなんて久しぶり、フカセでのチヌにいたっては、去年6月の黒魂カップで釣りをしたのが最後です。
プラクティスも無しです。 そんなんで大丈夫?って聞かれそうですが、ノンノン、心配はナッシングです。

ペアマッチ、それ即ち、仮に私がボーズ喰らっても、相方が5枚釣ってくれれば優勝も可能ということであり、
極端な話私は1日ボーッと磯で寝てても、相方が50cmを5枚釣ってくれれば賞金にありつけるってことであるわけで、
しかも分け前は当然半分の5万円をもらう予定なので、磯でのチヌ釣り、それも寒チヌの釣り方なんて
これっぽっちもわかっていない私としては、完全に相方任せのお任せ作戦。

釣法としては、「果報は寝て待て!」釣法とでも命名したいと思う。ちなみに果報の果は釣果のことであり、
果報の報は、報告の報である。昔の人は良いこと言ったもので、相方の釣果報告は寝て待てという意味なんだと思う。

そして、本日私とペアを組むのは、宇部市在住の出木杉君。  違った。江田君。
この江田君、磯での釣り経験や大会の経験は浅いが、家の前が海だとのことで暇さえあれば家の前で
チヌ釣りの練習をしているとのことなので。

一応他のメンバーも誘ってはみたのだが、皆都合がつかないとのことだったので、白羽の矢を立ててみた次第で
ある。

本日、「果報は寝て待て」釣法を炸裂させなければならない私、私の分まで絶対に5枚釣るんだぞと伝え、
大会にエントリー。 意地でも、50cmを5枚揃えて欲しいと思う。


そして、今回ペアを組むわけではないんですが、関門ちぬ倶楽部の管理人であるゆりちゃん(念のため言って
おきますが男です。)も大会に参加ってことで、ゆりちゃんに家まで車で迎えに来てもらい、一緒に行くことに。

道中の国道2号線沿いのコンビニにて江田君と待ち合わせ、いざ会場である晴海埠頭臨海公園へ到着。

本日の受け付けは5時から。 早々に受け付けを済ませ磯割のくじを引き、江田君は48番で、私は77番。
77番で、7揃いとはこりゃー縁起が良いんではないかい?ひょっとしたら優勝?などと思ってみたりしますが、
まぁ、そんなわきゃーないか。

でも、77番とは第5せと志おのトップの番号であり、船が寒チヌ実績の高い港から5分の地のイカダ方面に行けば、
間違いなく地のイカダに上がれる番号です。

本日の競技説明を、サクっと聞いた後、船に乗り込みます。
第5せと志おトップの番号の私、どこに行くにしても最初に船を降りなければならないので、ホースヘッド近辺にて
待機します。

そして船が向かった先は・・・

私の読み通り、地のイカダでした。 ただ、水深が浅い、地のイカダの西側ですが。

岩に海苔が付着して滑りやすい船着から慎重に磯に降りて、道具を高い所に上げます。
本日同礁して頂くのは、岩国市のIさん。

いつものように、粗相があったらいつでも言ってくださいと挨拶を交わします。
本日の釣り座優先権、前半は番号の若い方にあり、折り返し地点の10時に交代です。
そして、番号が若くて優先権がある私、まずはぐるりと周りを見渡して、釣りやすそうな場所を選びます。

この地のイカダの西側、底はスケスケスケルトンでかなり浅そうです。でもまぁ、遠投したら何とかなるかいな?  
そんでもって岩の濡れ方から、満潮時の10時には潮が上がってきて、かなりの場所が水没しそうな雰囲気が
プンプン。その辺も考慮して、潮が上がってきても釣り座を変えずじっくり釣りが出来そうな、とある岩の上に
釣り座を構えます。

さて、本日どの船の誰よりも早く磯に上がったであろう私、競技開始時間の7時まで、ゆーっくりと仕掛けを作る
ことができます。


そんでもって本日の仕掛け

竿      シマノ 鱗海スペシャルアートレータ 06-53 
リール   シマノ テクニウムMgc2500DXG ファイアブラッドVer
道糸    シマノ ハイパーデュラハイスピードミュー 1,7号
ハリス   サンライン トルネード1,2号、1号、0,8号
針      がまかつ   細地チヌ金、銀 1号、2号、3号    赤メッキのチヌ針  2号
浮子    釣研      スリムチヌ2号 (改造して浮力は0シブ位とB位の2つ)
       


最初は、0シブに改良したスリムチヌで、磯際ベッタリを丹念にゆーっくりと仕掛けを落として攻めてやろうと
考えてましたが、本日の釣り座ではただ今の上げの5分の段階で、水深は竿1本もないでしょう。
すぐにやや遠投に切り替え、浮子もスリムチヌの、浮力をB程度に調整した奴に、ガンクッションG4、ガン玉G5、G7で
段打ちして、渋々の設定で釣りをします。ハリスもスタート時は1.2号を使ってましたが、速攻で0,8号に落とします。

最初は、少しでも水深がある所を狙おうと工場のある北向きで釣りを開始しますが、当て潮がかなり強く
仕掛けがすぐに足元まで戻ってきてしまうので、狙いを西向き、工場から90度左に移します。

西向きの、正面から左側は相当浅そうなんですが、やや右沖に仕掛けを投入して当て潮チックに沖から左に回り
込んでくる潮に乗せて、丁度やや左側の、海の色が少し濃くなってておそらく他よりは少しだけ水深がありそうな、
多分かけあがりチックになっているんじゃないかって所に的を絞る作戦でやってみます。
ただ、そこも他よりはマシってだけで、かなり浅いだろうなってことに変わりはないんですけど・・・。 
な〜んとなくインスピレーションで、撒き餌も溜まりそうな気もしたんで。
そんで、何だかんだやっているうちに、時刻は既に午前9時。開始から2時間が経過しています。

丁度その頃、相方の江田氏より、こっちの様子はどうかとの電話がかかってきました。
そろそろ50cmを3枚位釣ったんかいなと思って聞いてみると、まだまだ釣果は無いそうな。
ずーっとフグばっかりで、チヌの気配は感じられないとのこと。私も朝からフグばかりで、今ようやく腰を据えて
粘ってやろうと思うポイントを見つけた事を伝え、残り4時間、何としても50cmを5枚揃えるように指令を出します。

狙い目を変え、ようやく変化があったのは9時15分頃。撒き餌も効いてきたようで、あれだけ湧いていたフグの数が
少し減ったかなと違和感を感じていると、案の定それから立て続けに3枚。
アタリは渋いですが、とりあえずは釣れました。

そして、交代直前にも1度アタリがありますが、残念ながら食い込むまでには至らず。
ここをしつこく攻めてやれば、喰ってきそうな気はしますが、ここで無念の場所交代。
大会だからな〜、仕方ないんですけどね〜。 コツコツ作り上げてきたポイント、あそこにまだまだ居ると思うんだよな〜・・・

で、交代時に「今もアタリがありましたんで、ここ、チヌの気配ありますよ!」とIさんに伝え、今度は北の工場向きの
デカくて狭い、バッカンを岩と岩の間に挟んで釣りするようなところに釣り座を構え、また1からポイント作りです。

しかし、相変わらず北向き、工場方面からの当て潮がきつく、やや手詰まり感。 時刻は11時位。
ここで一回江田氏に電話。向こうで2枚釣ってれば、規定の5枚が揃います。


私「もしもし、釣れた?」

江田君「はい。今、6枚です!」

私「6枚? おー、すげー。やるじゃん!」
 
丁度手詰まりしてた私、とりあえずこれで5枚で検量に出せる!と安心したのも束の間、「嘘です。全然釣れてません」と、
味方に対しても容赦しない、天国から地獄へ突き落すかのようなまさかのフェイント攻撃を繰り出してくるミスター江田君。

これが逆に、「釣れてないです」から「嘘です。6枚です。」ってゆーフェイントなら喜びも2倍なのですが、「釣れた!」の後の
「ほんとは0です」攻撃には、ショックも2倍。 精神的なHPは、この嘘つきマンの痛恨の一撃によってかなり削られました。

「あぁ・・・」と、フラフラよろけながらも、とりあえず私が1枚でも多く釣らないと・・・。

とは思ったものの、相変わらず北向きは当て潮が強くてかなり釣り辛いです。
ここは思い切って海面まではかなり距離があるんですが、さっきの岩の左に入れてもらって、3枚釣ったポイント付近を
釣らせてもらおうか・・・。海面まで距離がある上に、掛けたとしても目の前には岩だらけ。加えて、左の浅瀬に
走られると、かなりの高確率でハリスを擦られそうですが、まずは掛けないと話にならんので、無理矢理遠投かまして、
さっきのポイント付近を攻めてみたいと思います。 

丁度Iさんは、足元や北の工場向きを釣っておられるので、釣りの邪魔をすることはないでしょうし・・・。ってことで、左側に
入れて貰っても良いかを尋ねると、快く承諾していただけました。

そして、無理矢理遠投。 しかし、前半戦で岩の上から仕掛けを入れてた先ほどまでとは違い、やっぱりかなり釣り辛いです。
ラインを打ち返して打ち返してツケ餌先行をイメージしますが、左回りの潮の流れは早く、すぐに浅瀬へと流されます。

どうするかな〜と思いながら仕掛けを回収しようとすると、なんかゴンゴンという生命反応。あれっ?と思ってたら、やっぱり
魚が走り出します。 え〜っと・・・、チヌが喰ってました。  ハリスは、先ほど3枚釣れた時点で、1号に上げています。
しかしながら、案の定このチヌは、左の浅瀬の岩礁地帯に向かって走っていきます。
しかもこの強い引き、結構デカそうなんで無理は出来ません。 

とりあえず、少しでも魚に逆らわないようにしながら、私も海の中を膝まで浸かりながら魚と一緒にジャブジャブ浅瀬を
走ります。魚も必死でしょうが、私も必死です。絶対バラせません。少しでも有利と思われる位置取りをしながら、
切れるな切れるなと、浅場でゆーっくりと寄せにかかりますが、途中で2、3回ハリスが石に当たる感触が手に伝わってきます。
それでもハリスはギリギリのところで頑張ってくれてます。

そしてフィニッシュを決めようとタモを差し出しますが、いかんせん場所が海面に近すぎる上に浅いので、上手くタモ入れが
できません。
そうこうしているうちにハリスを切られたらやばいので、タモを伸ばしたまま側に放っぽり投げて、このまま押し寄せてくる
波に乗せて、砂地に上げてやろうと試みます。

ここでハリスが切れたら、海の中にダイビングして全身で捕獲する意気込みでした。

そしてなんとか無事にランディングキャッチに成功! 本日最長寸の、48cmでした。

あと・・・      1枚・・・。    時刻は12時前。


残り1時間。 行けるか?


そして、その後も必死で仕掛けを投げ続けますが、潮は引いていき、釣り場は益々浅くなる一方。
元々厳しかったこの釣り場も、もう終わってしまった感じです。

時刻は12時30分。完全に手詰まりです。

ここで、ダメ元ながらもなんとか1枚釣ってないかと、祈るような気持ちで江田氏に電話します。

私「あれからどう? 1枚位釣ってない? 俺、今4枚。 あと1枚なんやけど。」

江田氏「いや、全然だめです。 完敗です。 ルネッサーンス!」  

恐らく髭男爵の、「ルネッサーンス」と言いながら乾杯するギャグを完敗と掛けているのでしょうが、全然面白く
ありません。   「ダメだこりゃ・・・。」

最後は、潜ってでも1枚捕獲して来い!との指令に、「了解!」と元気よく答える彼ですが、彼は嘘つきマンなので
絶対に潜って捕獲はしてこないでしょう。  あぁ・・・、あと1枚・・・。 置かれている状況は完全に手詰まり。

このまま終わってしまうのか・・・。 
と、終了の時刻まで残り20分と迫った12時40分、同礁のIさんが竿をたたみ始められました。 
どうやら納竿されるようです。

すかさず、「止められるなら、そこに入らせてもらってもいいですか?」とお尋ねしてみると、「どうぞ!」との答え。

道は少しだけ開けました。 恐らく今の引きの5分の時間帯で、一番釣りやすい場所はこの岩の上でしょう。

残り時間は20分。最後の仕掛け交換でハリスを0,8号に落とし、いざ最後の聖戦へ。

「奇跡とは・・・      起こるのを待つものではなく・・・        起こすものである。」 

ここで、冒頭の一文を自分に言い聞かせたのです。

撒き餌を残しても仕方ないんで、柄杓をカップのデカい物に変え、居付きでも回遊でも、底にいるチヌでも
浮いた奴でも、とにかくなんでもいいから残り一枚喰ってくれ。祈るような気持ちで撒き餌を撒き続けます。

朝からずーっと撒き餌を撒き続けた左手の手首、腱鞘炎になるんじゃないかと思うくらいに痛いです。
しかし私はあきらめません。   もう絶対に泣いたりはしない。   だって・・・  男の子だもん。

残り時間はあと15分。ただ今12時45分。  ヒリヒリした時間が流れます・・・。
喉はカラカラに渇き、体中から変な汗が出て来るのがわかります。 頼む。 あと1枚。 いやほんと、マジで・・・。

終了時刻10分前の12時50分。 張りつめた緊張感は極限状態へ。

息苦しい。 空気が・・・  重い。  とにかく、苦しい。
そして私、ある日突然考える。どうして僕は頑張ってるんだろう。家族のため、自分のため、答えは風の中・・・

風の中?いや違う。答えは風の中じゃねぇ。 江田と言う名のコンコンチキが、1枚もチヌを釣ってないからだ・・・。
「完敗です。ルネッサーンス」とか言ってるからだ。
本日、果報は寝て待て釣法を繰り出す予定だったはずの私、逆にルネッサンス江田氏に、果報は寝て待て釣法
返しを喰らっている。

でもほんと、頼むからあと1枚・・・

そして、終了まで残り5分となった午後12時55分。遂に、超シブシブに設定していた釣研スリムチヌ2号改造
バージョンのトップが、波の動きとは違う、僅かなアタリを捉えた! かのように思えました。
祈るような気持ちで穂先に聞いてみると、これまた僅かに竿先にモタれるような魚信が伝わって来たような気が
するようなしないような感じでした!

「頼むから・・・  チヌであってくれ・・・」 と、祈るような気持ちで、本日最後の渾身の合わせ!


「ドドスコスコスコ ラブ注入〜!」



そして・・・     



根元から大きく曲がる、鱗海スペシャルアートレータ!



・・・・・



・・・・・



・・・・・



魚信の正体は・・・









・・・・・










地球でした・・・。









・・・・・









・・・・・









と、ほんの数か月前までの私なら、きっとこんなオチでタイムリミットを迎えていたでしょう。

しかし私はつい先日、やや中堅のへっぽこ釣り師から、やや中堅のへっぽこ釣り師に毛が生えた程度の磯釣り師に
レベルアップしたばかりです。

液晶画面がパリーンと割れ、リーチはスーパーリーチに発展!


竿で溜め、オープンにしていたベールを戻した瞬間、大きくしなる竿の先からは待ちに待っていた本命の、
コクコクと首を振る仕草が伝わってきます。

ハリスは0,8号。 体全身のバネを使ってやりとりする私。
そこにはもう数年前までの、弱虫で泣き虫でいじめられっ子で、更にはマザコンでロリコンで露出狂の変質者だった
私の面影は全くありませんでした。

私、磯からのチヌ釣りなんて、ほんとにわかっちゃーいません。
ただ、本日最後の20分、その時だけは私、自分で言うのもなんですが、(というか、自分で言わないと誰も言って
くれないので・・・。)一端のトーナメンターとしてのオーラを放てていたのではないかと思います。
まだまだ白くてしょぼい、小さな小さなオーラですが、この時の私のラスト1枚に対する気迫と執念は、他の参加者の
誰にも負けない位、鬼気迫るものがあったのではないかと思います。

そして慎重に慎重にやりとりを行った後、ガッチリとタモに収まったのは、これまた確実に40cmは超えいるであろう、
デップリと太った待望の一尾。 今まで釣ったチヌの中で、一番嬉しい1尾でした。

時計を見ると、午後12時57分30秒。 大会終了直前、2分30秒前の悲願のリミットメイクでした。

「えーい、クソ、ヒリヒリした・・・」  私が5枚目のチヌを手にし、最初に発した言葉です。
非常にお下品なお言葉使いですが、それ程までに私、闘志むき出しで全力で闘っていたのです。

そして私は燃えつきました。体中から、どっと疲れが襲ってきました。
時間的に、ラスト1投が出来てたかもしれませんし、しなければいけなかったのかもしれません。
ただ、本当にそんな余力は残っていなかったのです。

丁度その頃、お気楽極楽のルネッサンス江田氏から電話が掛って来ました。

きっと、片付けもすっかり終わり、回収の船を待っているのでしょう。
「ちょっと忙しいから後で!」と伝え、慌てて片付けです。
片付けの苦手な私がようやく全ての道具をしまい終った頃、回収の第5せと志が見えてきました。  そして帰港。

検量は、3隻の船が帰ってきてからです。

ルネッサンス氏の乗ったシーガルは、私たちの第5せと志およりも先に港に帰ってきてました。
ところが、きょろきょろとルネさんの姿を探しますがどこにも見当たりません。
どうやら、とっとと自分の荷物を車に積みに行ってしまったようです。

で、そうこうしていると駐車場の方から、見かけだけはリミッテッドプロのルネッサンス江田君が、鼻くそ
ほじりながら、テクテクとやって来ました。

「どうでした?」と聞いてくる江田君に、「俺のライブウェル、心して拝め!」と捕獲したチヌを見せつけます。

「おー、ええのが釣れてるじゃないですか。  あれっ? 1、2、3、4、5って、5枚揃ってるじゃないですか。
あれから釣れたんですか?」と聞いてくる、ルネッサンス江田君。

私「いやいや江田君よ。釣れたんじゃなくて釣ったんだよ。終了間際の2分半前に。」

そして彼にも伝えます。
「奇跡とはね、起こるのを待つもんじゃなく、起こすものなんだよ。最後まであきらめない私の執念が、
奇跡を起こしたの!   江田君よ。 さぁ行こう。ラオウの元へ。 違った。 検量所へ。」


そして検量。チーム番号1番から順番に検量を行っていきます。
沖は結構渋かったみたいです。5枚揃ってる組が何組あったでしょうか。

45組中、エントリー番号が31番目の我々、現在までのトップは、江田君と「スベリ」に同礁された、山口県を
代表するトップトーナメンターのWさんと、私の1つ向こうの、同じく地のイカダの灯台で5枚を揃えられた、
こちらもトップトーナメンターのMさんペアの、5580g。

4枚は40cm超えてるけど、1枚は30cmちょいやからなぁ・・・  とか思いながらの緊張の瞬間。
電子秤が示した数字は、    


「5630g!」


わずか50gですが抜きました! この時点で、暫定トップであります!!!

一緒に秤を見ておられたWさんからも、「おめでとう!君ら、優勝じゃ!」とのお言葉を頂きます。

なんか、冗談抜きで本当に10万円に片手が届いております!

そして、本日共に闘ってくれた江田君の方を振り返り、一言だけ声をかけます。

「江田君よ。  賞金の分配率の件なんやけど・・・    君は肉まんで良い?」


残りのペアは14組。ドキドキしながら結果を待ちます。

その間の期待感と言ったらもう、「ドキッ!丸ごと水着 女だらけの水泳大会」の最後の水中騎馬戦で、
ダンプ松本が登場してきた時と同じか、もしくはそれ以上!

頭の中で、「10万円! あそれ10万円! ポロリ! あそれポロリ!」 とか思いながらチヌをリリースしてると、
数分も経たないうちに江田君が私の元へやってきて、「5930gが出ました!」との悲しい訃報。

10万円と初のタイトルが、すぐ手の届く所まで来ていただけに、それを聞いた瞬間にはがちょーんという感じ
でしたが、それはもう仕方のないことです。

あと少し、たったの300g分だけ、私達に運と実力がなかったということなのでしょう。

ってゆーか、ルネッサンス君、君が40cmを1枚でも釣っててくれてれば、俺たち間違いなく優勝してたやん・・・
罰として5万円払ってちょ!

でもまぁ、とりあえず一応彼の事をフォローしときますと、彼と同礁したスーパートーナメンターのWさんも、
「スベリ」でチヌは釣れなかったそうです。 Wさんに釣れないものが、江田君に釣れる訳はないですわな。
WさんMさんペアも、地のイカダでMさんが一人でリミットメイクされたようです。


かくして、私らペアは2位でした。
今回はたまたまくじ運が良く、上がった磯が良かったことで、優勝こそ逃したものの、初めての表彰台に上がる
ことができました。わずか300g差で10万円を逃したことは痛いですが、この経験は私や江田君にとって、大きな
糧となったはずです。

いや、でも待てよ江田君。よくよく考えてみたら、君、大きな糧も何も、全然仕事しとらんやん・・・。
私が当初思い描いていた「果報は寝て待て」釣法を逆に私に喰らわせて、何気に2位の商品ゲットしてるやん!
やっぱり君のあだ名は出木杉君ね!

くそー、とか思いますが、とりあえずまぁ考え方によっては、彼と一緒に大会にエントリーして、受付で江田君の後に
くじを引いたからこそ地のイカダに上がれたわけで、その辺を考えたらこれもまた運命だったのかもしれませんな。

ってことで、これからは江田君の顔を見ても、「君が1枚釣ってたら・・・」ってことは、絶対に言うのはやめようと
思います。  絶対に、「あと1枚、300g」なんてことは・・・     絶対に・・・     
「あぁ・・・」


嬉しさ7割、悔しさ3割の私が生涯で初めて表彰台に上がることができた今回の大会でした。



ヘッドライ〜ト  テ〜ルラ〜イト  旅は〜まだ終わら〜ない〜



本日、私が4枚を釣り上げた釣り座。
仕掛けを、岩から丁度正面辺りに投げ
当て気味に回り込んでくる左流れの
潮に載せて、×印の所で全部ヒット
してきました。
右の鳥が乗ってる岩が上の写真の岩。

本日最長寸の48cmは、まさにこの
位置から無理矢理正面に投げて
喰わせました。掛けた時には、まだまだ
上の写真と同じ位水位があり、よく
獲れたもんだと思います。
本日の釣果。
真ん中が最長寸の48cmで、下から
2番目が30cmちょい。
これが40cmを超えていたら・・・
2位の商品の、グランリオの磯クールバッグと、
中にはキザクラのパーツケースが2つ入って
ました。

あぁ・・・  10万円が変身した。