11月14日  サングラスのおっちゃん



11月14日(日)、今日は青海島で、宇部と山口にある釣具店「CAST]のクロ釣り大会の日。
しかし、最近めっきり他のメンバーは大会に興味を示さなくなり、大会には不参加。

本日は、大会の行われている青海島にて大会とは別の釣り。船も大会参加者を送り出した後からってことで、
出港は6時半。
磯師匠と共に、大会では使われていない鯖島での釣りとなりました。
釣れてるとこでってお願いして上がった磯は、鯖島の20番ってとこ。以前、高価なファイアブラッドのタモの柄を
見事にへし折られた、鯖島19番のすぐ隣です。

釣り座は結構広いんですが、私的にはジャンプしたらぎりぎり渡れるか渡れないかの離れが気になります。
そこで、とりあえず偵察で、道具持たずに手ぶらでジャンプしてみたら、着地地点に海苔が付着しており、思いっきり
ズルリンチョ。運動神経の良い私の事、すかさず岩をがっちりつかみ、大事には至らず。しかしこれが会長さん
だったら、バランス崩して岩に頭を打ち付けて、今頃この世に居ないかもしれないな。しかも、三角木馬みたいな
この場所でバッカン置いての釣りは無理だろなってことで、気になる離れでの釣りは危険と判断。 
足場の良い、船着近辺の釣り座に戻り釣り開始。   


で、本日の仕掛け。

竿    シマノ ファイアブラッドダイブマスター 
リール シマノ テクニウムMgc3000D
道糸  シマノ ハイパーデュラハイスピードミュー 2号
ハリス サンライン トルネード1,2号、1,5号、1,7号
針    がまかつ  クロマルチ4号、5号、6号  鬼掛 沈め探りグレ 4号、5号
浮子  キザクラ   黒魂(管付に改造して、浮力は0シブと00位) 黒魂R00号
釣研  スリムチヌ2号2本 (改造して浮力はG3と0シブ位)
     

そんな感じでやってみるも、釣れるのは木っ端ばかり。とにかく木っ端の来襲。

そんな木っ端天国に嫌気がさした磯師匠は、早々に得意のお休みタイム。一旦起きてこられるも、変わらぬ
木っ端の襲来に、2度目のお休みタイム。

そんな中私は、朝一番に目をつけた、鯖島20番の三角木馬、違った、離れがどうしても気になります。
試しに離れまでぎりぎりに近寄って、離れの向こう側の、際すれすれの所に仕掛けを投入し撒き餌をパラッと少量
入れてみます。竿先は三角木馬から60cm程出ている程度。浮子は全く見えません。
な〜んとなくイメージで、ラインを張り張りで仕掛けを入れていくと、いきなりググーッと竿引きのアタリ。
強引にぶり上げると、32cmの尾長(小長)グレでした。その後は同じ釣り方で、足の裏から30ちょいまでのサイズが
入れ食い。潮の流れは、19番からの左流れで、丁度角となっている三角木馬へ流れ込み、左沖の潮とぶつかって
20番へと回り込んでいます。
向こうの19番から流れてきているこぼれた撒き餌が、ここで効いているのでしょう。魚は、2ヒロ半取っているハリスが、
丁度馴染むか馴染まんかの頃にアタってきてるので、棚は相当浅いと思います。しかし時刻は既に14時。回収は
15時のため。残りの時間はほとんどありません。手返しよく三角木馬釣法を炸裂させ、そこからは1投1尾。
それまでの鬱憤を晴らすかのような入れ食いタイムを満喫し、後ろ髪引かれながら道具を片付けるのでした。

そして回収時、私は生涯忘れることのないであろう人と出会うことになりました。
その方は西部警察の渡哲也や、ゴルゴ13とかが掛けていそうな、これぞサングラス!ってな感じの典型的な
サングラスをかけておられ、ホースヘッドに仁王立ちのままこちらへ向かって来られました。

船着けに船が着くなり、「わしがポーターやっちゃるけーの。わしがポーターやっちゃるけーのー」と大きな声で
叫びながら、「よっしゃ荷物よこせ!」と、親切丁寧に荷物を運んでくださいました。
で、私のクーラーを持たれたおっちゃん、「ん?兄ちゃん、クーラー重たいわーや。魚、いっぱい釣れたん?」 と
聞いてこられます。

で、私「型は出なかったんですけど、まぁ、数はぼちぼち」

おっちゃん「ほうか。やったのー。 お、しかも帽子はサンラインカップって書いちゃらーや。兄ちゃん凄いのー。
       サンラインカップにも出よるんか?」

私「いや、全然凄くないですよ。エントリーしてお金払えば誰でも出れますし、誰でも帽子貰えます。」

最近、「LIMITED PRO」の帽子がどっかにいってしまい、色んな大会でもらえる帽子を取っかえひっかえしている私。
今日は、サンラインカップでもらった帽子を被ってきてました。

おっちゃん「ちょっとクーラー開けてもええか?」

私「いいですけど、デカいのおらんですよ。」

と、私が返事をし終える前から、既にクーラーを開けてるおっちゃん。 数はそれなりに入ってます。

おっちゃん「おー、兄ちゃんやっちょらーや。尾長もおらーやー。ええのー。この魚どうするん?これと食べるん?」

とか言いながら、小指を立てていやらしい笑みを浮かべるおっちゃん。

私「ま、まぁ・・・」

おっちゃん「かー、やれんのー。 で、その後それも食べるんじゃろー。 かぁ〜、やっちょれんわ。」

私の返事を一切聞かず、間髪いれずに一人頭を抱えてるおっちゃん。   おっちゃん、それ、軽くセクハラ・・・

「あ〜あ、こりゃーやっちょれん。」  とか言いながら、何故か操舵室へ向かうおっちゃん。
その後急に船の速度が一気に上がる。想像するに、船長に「ちょっと操縦させてくれーや」とか言いながら、
勝手に操縦代わったのではなかろうか。 

その後、船の速度はすぐに元に戻る。恐らく船長に怒られ、すぐに船長に操縦を代わったのでしょう。

多分正体は、今日の大会のために臨時で渡船の手伝いに来た漁師のおっちゃんってところだと思いますが、
おもしろいおっちゃんやったなぁ・・・

のどかな青海島の面白いおっちゃんによる、ちょっぴりのどかなひと時でした。  めでたしめでたし。




鯖島20番から鯖島19番を。

矢印の所が被害総額4万円の
事故が起こった事故現場です。
今日の最後にたどり着いた入れ食い
ポイントです。竿先を三角岩場の向こう側に
出して、ラインと穂先でアタリを取ります。
こ〜んな感じで釣りします。

走りが止まらんようなデカい魚がかかったら・・・
そん時に考えます。
今日の釣果の一部です。
もっと早くに三角木馬釣法を炸裂させてれば・・・