9月20日  神経絞め


9月20日(月)、久しぶりに永っつぁんと中野っつぁんの3人で、小野田一文字へやって来ました。
中野のおいっつぁんは2世が誕生した後、ほとんど家から出ることも出来ず、嫁さんの実家近くの
小倉競馬場で、大枚をドブに捨てているとのこと。

競馬と言えば学生時代、学校近くの小倉競馬場に毎週通って、まだまだ重賞になる前のオープン戦だった
シルクロードステークスで、1着ゴールドマウンテン、2着メモリーキャッチの22万馬券を、間違えて2百円
買って、2百円が一瞬のうちに44万円になったという素敵な思い出があります。
学生時代の44万円、色々遊んで一瞬にして無くなってしまったけど、楽しかったなぁ。
って、学生は馬券を買っちゃいけなかったっけな。 あ、これ、フィクションってことで。

ってことでですね、釣りどころかめったに家を出れなくなった上に下関市民となってしまった会長と
永っさんで、一文字の南側へ入る。久しぶりに、3人釣り座を並べての釣りでございます。

で、本日の仕掛け

竿    シマノ 鱗海スペシャルアートレータ06-53 
リール シマノ テクニウムMgc2500D
道糸  シマノ ファイアブラッドの赤い糸 1.7号
ハリス サンライン トルネード1.2号
針    がまかつ チヌ針2号(赤、銀) 細地チヌ2号(金) 
浮子  ダイワ 発砲センサー団子 S  永易浮子S

本日は満潮から干潮への釣りのため、釣果はあまり期待してなかったんですけど、手返しよく釣りを進めて
いきます。そして、中野のおいさんや、永田のおいさんには内緒にしていたことなんですけど、実は私、ここ
最近で手返しがかなり速くなりました。魚が食わないところには仕掛けを流さないとか、餌が取られた後の
素針をそのまま流さないとか。

また、入れ食い状態が訪れたら、釣れた魚はすぐにスカリに入れに行かず、団子で仕掛けを落とした後で
ダッシュして魚をスカリに入れに行き、またダッシュで釣り座に戻るってな感じで。小さなことなんだけど
大事なことだと思いますわよ。訪れた時合は逃さない。誰よりも速く魚を寄せ、近くに寄せたら逃がさない。

9時過ぎまでの時点で私が18枚位釣ってたのに対して、中野さんはたったの1枚。
見ていてあまりにかわいそうなんで、ここで今までの容赦なく攻め続けていた攻撃の手を緩め、中野さんや
永田さんの所にも魚が行くように撒き餌を打つペースを少し変え、更には、一旦重くなったスカリを整理する
ために、釣り座とは遠く離れた場所でリリース&神経絞め。

30分位自分の釣り座と釣りの時間を放棄。案の定その間にチヌは私の周囲から分散し、永田や会長の
釣り座でも魚が釣れ始めました。嘘のような本当の話なんですが、出来る時にはこうやって、撒き餌でチヌを
コントロールすることも出来るんです。 ただ、会長はんは、その私の気遣いには気がついていないでしょう
けど。

で、最終的には、私が28枚の永田が8枚、中野のおいさんが14枚という結果。
この小さいけど大事なカラクリ、とりあえず釣りが終わった後で中野のおいさんには教えてあげました。
にわかには信じがたいこの話を、彼が信じているかどうかはわからないですけど。

実際、2,3年前の私なら、間違いなくそんな芸当などできるはずがないと、ハナから耳を貸していないで
しょうし。 分かる人には分かるけど、分からない人には分からない類の話だと思います。

あと、補足ですが、私がこんな芸当ができるのも、ここの釣り場だけでの話です。
やっぱり他の釣り場では、こんな芸当は出来ないでしょう。同じ釣り場に何度も通って、食う流れ等、その場所を
把握出来ればこその話です。ぶっちゃけた話、結構釣れてるように見えるこの小野田一文字でも、ボーズ
食らってる人はたくさんいらっしゃるわけですから。

とかく釣り人は、釣果情報には大きく流されがちですが、「あっちの釣り場では、魚がたくさん釣れている。」、
「こっちの釣り場では50cmオーバーが3匹も釣れた」ってゆー情報には惑わされずに、まずは自分が通って
いるホームグラウンドであれこれ試行錯誤して攻略してみる。ってのも、とても大事なことだと思います。

考えてみてください。渡船屋に釣果状況の確認をする際に、それで生計を立てている船長は
「今は全然釣れないから来ない方が良いよ!」って、正直に話すと思います?
もの凄く良心的な船長さんなら正直に話してくれるかもしれませんが、私が船長なら・・・

更には、新聞や釣り雑誌等の釣果情報、少しくらい大袈裟に煽っとかないと、記事にならないと思います。
正直に、「どこそこの波止、1日中粘って30cmのチヌが1枚釣れたら御の字です!」ってな記事、見たこと
あります? 大体はちょっと大袈裟に書いてあるものだと思います。情報に惑わされずに、その辺の真偽を
見極める目を養うってことも大切なのではないかなと。

同じ釣り場に通い詰めて、絶対に竿頭は譲らない!ってな気持ちで試行錯誤しながら釣りをするってのも
なかなか楽しいものでござりますよ・・・

ってことで、本日は、死後硬直を遅らせ、活魚の新鮮さをより長く保つことのできる、神経絞めのやり方の
動画を公開です。 会長はんの撮影がめっちゃ下手くそなんで、肝心な千枚通しを入れる場所なんかが
微妙に曖昧なんですが、これをマスターすることができれば、ご近所さんから何匹でもいいからチヌを
持って帰ってきてくれと言われることが多くなり、お返しに頂く品物の数がきっと増えるはずです。
正味の話、塩焼きにして食されたチヌを、「鯛より美味しかった!」という、ありがた〜いお言葉を、つい先日
ご近所さんから、ビールと共に頂いた位ですから。

信じるか信じないかは、あなた次第です。      タコっちで〜す!




本日の釣果の一部



神経絞めの動画