7月04日  試行錯誤


7月4日(日)、本日は磯師匠と釣りに行く予定だったのですが、前日土曜日に見た天気予報では、
日曜日は大雨の大風。まず釣りにならないだろうと早々に中止を決定したんですが・・・

夕方7時頃何気に天気予報を見てみると、何故か回復しております。
午前中もほとんど雨は降らず、昼前から少し崩れる程度。
風も1m〜2m程度で全然問題なく釣りができそう。
ってことで、急遽磯師匠にそのことを告げる連絡を入れると、急なことなんで残念ながら餌の準備が
できてないそうな。私も一人でどうするか迷ったんですが、暫く釣りに行ってないし、今行っとかないと
梅雨グロが終わっちゃうってことで、一人でも行こうってことに。

で、釣り場を日本海、響灘、瀬戸内海のどこにしようかって事になるんですけど、土曜日の23時から
アルゼンチン対ドイツのサッカーを見ないといけないんで、それが終わってそのまま釣りに行くとなると・・・

渡船基地まで1時間かからず行けて、しかも3時に船が出て、早めの13時に釣りが終われる蓋井島かな。
ってことで、いつもお世話になっております(って言っても渡船代5千円の捻出がなかなか難しくて、最近は
めっきり行ってないんですが)、黒潮丸の船長に連絡を入れてみると、一応船は出るらしいです。

マラドーナ監督率いるアルゼンチンがドイツにまさかの0−4敗退の後、撒き餌を練ろうと外に出ると
外はまさかの大雨。 「これ・・・、止むのか?」と思いながら撒き餌を作る。   も、雨脚は益々強くなり、
一度私の心はポッキリ折れました。

一度練った撒き餌を冷凍庫に入れて、キャンセルの電話を入れるために起きてようとのんびりしていると、
雨は心なしか小降りに。 午前中は降らない予報だし、やっぱり行ってみるかと再び冷凍庫から撒き餌を
取り出し、道具一切を車に積み込んだ途端、再び強くなる雨脚・・・   ん〜・・・

まぁ、とりあえず吉見港に行くだけ行ってみっかと車を走らせ、到着してみると雨は上がってました。
最後までどっちつかずで迷ってたんで、港に着いたのは出港ぎりぎりの3時前。
急いで道具を船に積み込んでなんとかセーフ。

で、今日のお客さんは、私を含めて6名。
うち、二人はルアーマンの方。
フカセの私はどこでも好きな磯に上がれそうなんですが、この時期、大型の出る北回りは既に小鯵が
大変なことになってて釣りにならないとは船長談。
それじゃお任せで!ってことで本日上礁した磯は、「一の鼻」ってとこ。
海を見て左側にシモリが入ってるからその周辺を棚二ヒロから始めてみてってことで、その通りにやってみます。


で、本日の仕掛け

竿    シマノ ファイアブラッドクォーターマスター 
リール シマノ テクニウムMgc3000D
道糸  シマノ ハイパーデュラハイスピードミュー 2号
ハリス サンライン トルネード1.2号〜2号
針    がまかつ クロマルチ5号〜6号 鬼掛 沈め探りグレ4〜6号
浮子  キザクラ  黒魂トランプ00号   釣研 スリムチヌ2号(いずれも浮力調整をしたもの) 
     テポダン2B〜4B  ナショナル電気浮き3B


撒き餌は、オキアミ生1角にボイル半角
グレの舞1袋にV9を1袋と、後は麦1kgにパン粉2kg。餌取りの多いこの時期、集魚力はあまり高めずに
パン粉で量を増やす作戦。ほんとは糠も入れたかったんだけど、取りに行くのが面倒くさかったんで糠は無し。

上礁後、辺りはまだまだ真っ暗な上に足場が狭い磯なので、ゆっくりと慎重に道具の準備をします。
しかしあれですな。この時期の風物詩なんでしょうけど、それはもう蚊の多いこと多いこと。
虫除けスプレーを準備し忘れてたのを直前で思い出して、ほんとよかったです。
虫除けしてても次から次へとゾンビのように沸いてくる蚊。
倒しても倒しても沸いてくるその様は、まるでバイオハザード。
スプレーしているウェアの上、グローブの上からでも平気で刺してきやがります。
虫除けがあってもこの有様ですから、持って来忘れてたときのことを考えたらぞっとします。
おそらく釣りどころじゃなかったでしょう。

で、本題。まずは足下に撒き餌を打ち、餌盗りの様子を観察。
案の定、大量の餌盗り達が姿を現します。暗くてよくわからんですが、まぁ、大半はスズメダイでしょう。

開始から30分、暗いうちはアタリも出なかったんですが、ぼちぼち周囲も明るくなり始め、浮子を電気浮子から
棒浮子に変えた1投目、浮子が海面から姿を消すと同時に指をラインがバチバチっと弾く気持ちの良いアタリ方で
本日の最長寸、33cm位?をゲット!  の予定だったんですが、魚をスカリに入れようとした瞬間に魚が暴れて、
海の中へとGO HOME。 
「あいたた」と思いながらも1匹目がこのサイズなら結構満足です。一応今日の目標は、30cmオーバーの
クロが3匹(目標低いですが、私はこれで十分満足です。)なんで、これは上場の滑り出し?

で、さぁこれから!と思ってた矢先、本日は穏やかな風予報だったはずが、結構強い風が右の真横から
吹き付けてきます。
自重のある円錐浮子、キザクラ社の黒魂00号に変えて浮子を沈めながら釣ってみますが、ラインは滑る
上潮に取られて、左に大きく膨らんでしまいます。
最近、ラインの張りの重要性に気付いた私、ライン修正でラインが張り直せれば問題ないのですが、
残念ながらそんな高等な技術を私は持っていません。
そこで登場するのはやっぱり棒浮子。重た〜い棒浮子に重たいガン玉打ったら、私みたいな下手っぴでも
少々強引にラインが張れます。僅か2ヒロの棚で、浮子は4B。重過ぎるのでは?との声も聞こえてきそうですが、
全然良いんです。きちんとラインが張れてれば。 少々大遠投かましても、これなら仕掛けが張れます。

 「張れ〜たら良いね。張れ〜たら良いね」って、かのドリームズカムトゥルーも歌ってましたし。
  
軽い仕掛けで繊細に釣るイメージがある昨今のクロ釣りですが、要はどんな仕掛けでも釣れりゃーええんですわ。
釣れりゃー。

でもまぁ、なるべくクロに違和感は与えないように、浮子のトップはほぼ海面スレスレのシブシブに調整して
残浮力を殺すって工夫は、それなりにやってますでござるよ。

で、浮子のトップが少しでもおかしな動きを見せたら今度はラインを見る。
最近、少しずつ分かってきたような気がする、張らず緩めず状態のラインに動きがあれば、そこで試しに
合わせてみる。ここで便利なのが見やすいライン。最近は好んで白い道糸を使ってますが、やっぱり
格段にラインの動きが見やすいです。ファイアブラッドスプールに、ファイアブラッドの赤い糸巻いてたら
かっこいいのはかっこいいんですけど・・・。

で、そんな感じの釣り方で、ぼちぼちと数は出ます。ただ、手の平サイズも多いんですけど。

10時過ぎにはかなり強い雨が降り始めどうなる事かと思った時間帯もあったんですが、カッパ来てなんとか
凌げました。
棚も、2ヒロから竿一本までと色々と変えてみて、数は結構釣れましたが、サイズ的には朝一に海に帰って
行った奴が一番でかかったです。
で、お持ち帰りは31cmを頭に大きい物から十数匹。刺身にしゃぶしゃぶに水炊きにと、クロ三昧でした。
いやぁ、なんか久々に蓋井島でこれだけクロが釣れたぞ。(ちっちゃいけど・・・)

天候等の釣り場の条件等を考えて、釣れない時にこそどうやったら釣れる可能性が高くなるのかを試行錯誤
する事、最近少し分かってきたような気がするようなしないような・・・




本日の釣り座、「一の鼻」
写真ではわかりにくいですが、
雨も降り始め、相当天気が
荒れてきました。
今日の釣果の一部です。
型は出なかったんですが、
数が出たんで面白かったです。