5月30日  ジャパンカップ磯 セミファイナル!


5月30日(日)、本日はジャパンカップ磯の中国予選。
本日は、会長、永田迷人、中村君、磯師匠、私の5人での挑戦!
磯師匠は例によってキャンピングカーで前日入りし、我々4人はいつも通り、4時前に、晴海埠頭臨海公園
へと到着。で、早速釣り場の抽選を受けた結果、
107番の私と124番の会長が「シーガル」、磯師匠が「せと志お」、永田が「第5せと志お」で、中村君が
「カイユウ」で野島行きとなる。

で、シーガルで1番最初の番号である107番を引いた私が本日上礁した場所は・・・

んー、多分、名前は付いてないんじゃなかろうかと思います。それでも敢えて私が命名させて頂くとするならば、

「海山商事株式会社、従業員専用駐車場の離れ」とでも命名しましょうか。

「ジャパンカップ磯」での磯釣り大会の本日、私が上がった場所は、少なくとも磯ではありません。

遠路遙々渡船に乗ってやってきたにも関わらず、すぐ後ろに、海山商事株式会社の建物がそびえる、
お世辞にも磯とは言えない、どちらかと言えばテトラ、いや、むしろ完全にテトラです。
しかもかなり足場が悪いです。
(ちなみに海山商事とは、私がその会社っぽい建物を見て勝手に想像して命名した名前であり、
実在する、人物、団体とは一切関係ありませんのであらかじめご了承下さい。)

前回のジャパンカップ黒鯛時の源三爺ちゃんの波止に引き続き、今回はテトラ。
今年の私にとってのジャパンカップは、ジャパンカップ磯ではなく、ジャパンカップ波止とか、ジャパンカップ
テトラであるようです。 
なんとも不甲斐ない己のくじ運の悪さに、ただただ閉口です。

上礁後、私よりも番号が後ろである124番の会長の、「かわいそうに・・・」的な、哀れみの目で手を振り
去っていく姿が、とっても印象的でした。


いやね、ぶっちゃけそんな予感はしてたんですわ。昨年のグレペアマッチか何かの時に、同じくシーガルで
最初の番号を引かれた方がですね、このテトラに上礁されておられたんですわ。で、回収時に釣果を聞いたら
全然ダメだったって言っておられたんでですね、テトラだったら嫌だなぁ・・・とか、なんとなく、漠然とそんな事を
思っていたんですわ。

で、番号がシーガルの先頭で、一番最初に上礁する私が船に乗り込むのは一番最後。ホースヘッドに
近い所で待機し、船の行く先を見守っていると、案の定船は私の予想通り、グイグイと舳先を例のテトラへ
向けて進んで行きます。 「せ、せめて磯・・・」


そしてテトラに上礁後、本日の私の目標が急遽変更となりました。

当初の目標の「上位入賞!」は、「テトラに落ちない落とさない!」に変わります。
中に物を落としたら最後のテトラポットでの釣り。 先日、いつか大会でテトラ上で釣りをすることになって
しまった時のためにと買っていた柄杓用のエンドロープを、まさかこんなに早くに使うことになろうとは・・・

でもまぁ、一応番号が早い私に釣り座の選択権があったので、とりあえずはテトラから正面と、横の側面を
攻めることができる、端を選択させて頂きます。

あとは、競技開始の午前6時までは相当時間があったので、とにかく物を落とさないように落とさないように
慎重に準備を行い、いざ、競技開始です。

で、今日の仕掛けです

竿    シマノ ファイアブラッドクォーターマスター 
リール シマノ テクニウムMgc2500D
道糸  シマノ ハイパーデュラハイスピードミュー 1,7号
ハリス サンライン トルネード1,25号
針    がまかつ あわせちゃだメジナ6号 クロマルチ6号、7号
浮子  釣研スリムチヌ2号(糸鉛にて残浮力G3程度に浮力調整) 中村浮子B号 


でもって、とりあえずここにクロはおるんかいなと、まずはテトラの中に居着いているクロを引きずり出す
イメージで足下にたっぷりと撒き餌を入れ、そのやや先に仕掛けを投入してみると・・・
これがいきなりの、竿を引ったくっていくような強烈なアタリ! ありゃ、予想に反してクロおった・・・

しかもこれがいきなり楽々30cmを超えているであろう瀬戸内にしては良型のクロ。
「タモタモ!」っと、慌ててタモを探すも、まさか一投目からこんなテトラこんな良型がで食ってくるとは思って
なかった私、タモは険しいテトラをいくつも超えていかなければならない、はるか頭上に・・・
魚の掛かった竿を持ったまま、このテトラを上っていくのは絶対無理。

仕方ないのでハリスを手にとって、魚を引き上げた瞬間、痛恨の針外れ・・・
良型クロは、「セーフ!」と言わんばかりに、元気に海に帰って行きました。

「O,OH・・・」

海を前にして釣りをしている限り・・・
前にここで竿を出した人の釣果がサッパリだったみたいだから、どうせ今日もダメだろう・・・ とか、
この釣り場は岸からすぐ近くのテトラなんでどうせダメだろう・・・ とか、そういった先入観は一切取り
払わなければいけないですな。
良い教訓になりました。後悔先に立たずですけど。

その後も、ポツリポツリとは釣れまして、なんとか数は揃いました。
しかし、朝一にバラした良型は、あれ以降釣れて来てくれません。

そして時刻は午前10時。
足下、中投、遠投、練り餌にオキアミにボイル。浅棚深棚撒き餌のタイミング等と、色々試してみますが、
どうも型が上がりません。そこでふと、今まで正面しか釣ってなかった釣り場を、思い切ってテトラ右横に
変えてみます。

するとこちらは正面の緩やかな潮の流れとは異なり、沖に向かって出て行く潮の速いこと速いこと。
何投かはしてみました。ガン玉打って仕掛けを重くしても仕掛けは一気に遙か沖へ。
思えばここがターニングポイントだったように思います。
私の頭の中で、二つの選択肢が浮かびました。

一つ目は、仕掛けをもっと重たくして、この早い流れの遙か沖に潜んで居るであろう良型をじっくりと狙う。
そしてもう一つは、手返し良く引き続き正面を攻めて、数の中から型を出す。
私は後者を選んでしまいました。遙か沖まで仕掛けを流す時間がもったいないと考えたからです。
それよりは手前で数を稼いでやろうと・・・。

これが正解だったのか間違っていたのかはわかりません。
ただ、今思うと、その早い流れに仕掛けを入れて、どんどん撒き餌も追い打ちし、沖に撒き餌をたっぷりと
効かせて釣ってたならば、少しは結果も変わっていたかもしれません。

今考えると、この大会、別に数をたくさん釣る必要はなく、残り2時間で型の入れ替えをすれば良いだけの
話なのです。極端な話、競技時間中の6時間でたった5匹しか釣れなくても、その5匹が全て35cmクラスなら
入賞できるのです。そして本日、遙か沖まで流れる潮に仕掛けを乗せるその釣り方ができるのは、この
テトラの上に上がられた何名かの釣り人の中でも、一番番号が若くて、テトラの端を選択している私だけ
だったのです。

その釣り方をしていれば、良型が揃っていたという保証はありません。ただ、試してみる価値はありました。
そのことに、今頃になって気付きました。結果は、2055g。この船では、あと500g足りませんでした。
朝一に逃がしたクロより大きなクロは、結局それ以降釣れませんでした。

変な先入観にとらわれず、きちんとタモを準備していれば、もう少し重量は行っていたはずです。
そして、速い流れを敬遠せず、別の視点からもう少し別の釣りを試していれば、更に重量は稼げたかも
しれません。痛恨のミスですが、今はまだまだここが自分のレベルです。来年はもっと経験を積んで、再び
この大会に帰ってきたいと思います。  ただ、やっぱりテトラは嫌いですけど。
終日変な体制で釣りをして、翌日は思いっきり全身筋肉痛でしたし・・・。

結局、本日参加した仲間内の5名のうち、こんなテトラじゃ絶対釣れねーという先入観を持っていた私が、
一番重量を稼いでました。会長と磯師匠が1400g強。永田は数は揃えたけれども入賞は無理と判断し、
検量せず。そして、本日一番の期待の星、「カイユウ」にて野島へ向かった中村君は、なんとクロが
ノーフィッシュという驚きの結果に・・・。
その代わりと言っちゃーなんですが、チヌは二十数枚釣ったそうです。
その中から重たい順に5枚を選べば、優に8kgは超えていそう。
やからジャパンカップ黒鯛の徳山予選も参加しようって言ったのに・・・

でもまぁ、こちらもまた結果論。釣りの技術も大切ですが、やっぱりくじ運による上礁する磯もかなり重要。
優勝された方は、昨年に引き続き、2年連続の優勝でした。

そして、本日一番の見せ場は、最後のジャパンカップオリジナル自転車が当るじゃんけん大会。
シマノインストラクターの小野一之名人を相手に勝った人だけが残っていくというバトルロワイヤル方式で
なんと私がラストの5名に残ります。
ある意味セミファイナル、いや、ファイナルと言っても過言ではありません。
そして最後に小野さんが出されたのはチョキ。グーかチョキで迷った私は、結局チョキで小野さんとあいこ。
無念の敗退となるのでした。

結局ここでも自転車を持って行かれたのは、2年連続優勝を決められた方。
やっぱり、釣技やくじ運なんかが強い人は、何をやっても強いねぇ・・・、と感心しながらみんなの所へ戻ると、

「かぁ〜、煮え切らん男じゃのー」とか、「結局最後はそこまでの男なんよなぁ〜」と、訳もわからず
罵られます。
「す、すまん・・・。申し訳ない・・・。」と、何故か謝ってる私ですが、え〜っと、俺は悪者なのか?

かくして、私の2010年度のジャパンカップは幕を下ろしました。
来年の目標。 来年こそは是非ともくじで磯を引き当て、磯で釣りをしたいと思います。それに尽きます。

そして最後になりますが、総重量が1450gと、やや不調に終わってしまった磯師匠が、この貧果は、前日孫を
阿知須の花火大会に連れて行き、会場入りが遅れて十分に睡眠が取れなかった事が原因だと書いて
おいてくれとのことでしたので、一応書いておきます。来年も是非参加しましょう。


んでもって来週は、キザクラの大会、「黒魂カップin広島湾」でござる。  ニンニン。





本日の釣り座。
「海山商事株式会社、従業員専用駐車場の離れ」
(勝手に命名)
釣り座のテトラから、株式会社
海山商事(勝手に命名)を撮影
本日の釣り座

ん〜、すこぶる足場が悪い
通算3セット目となるキャップにキーホルダーに
ステッカー。仕方ない。義理の弟達に売るか。
本日の釣果の一部!
だけどやっぱり鰺が好き〜

足場の悪いテトラで、口切れによる取り込み
失敗がなければ、あと5匹はキープできてたな。
それだけが悔やまれてならない。