10月31日  お告げ!



10月31日(土)、本日は先日中野のおいさんが48cmの真鯛を釣り上げたという磯へ、背負子担いでテクテク釣行。
蓋井島にも行ってみたいんだけど、如何せん渡船料が5千円に上がってからは、撒き餌や人の餌代も
含めると1万円もの大金が吹っ飛んでしまうために、ちょっと敬遠してしまいがち。
おまけに先週竿買ったんで、なおさら金欠マンになってしまった私。

少々遠出して、険しい山道を背負子担いで上り下りしても安上がりな場所へとレッツらゴーゴー。

夜中にこっそりと家を出発して、数時間後に現地着。そっから真っ暗な闇の中をヘッドランプだけを頼りに
「ひーこらひーこらばひんばひん」と山越えて、ようやく今日の釣り場に到着し、夜明けと共に釣り開始。

前にここに来たときには、まだまだクロの活性も上がっておらず、不甲斐ない釣果に終わってしまったのだが、
あれから1ケ月。そろそろ秋磯も本格化してきて、新調したクォーターマスターをこれでもかって位にひん曲げて
くれる獲物も現れるのではと、取らぬ狸の皮算用でやって来た。


ただ一つ気になるのは、先日の嫁との家庭内紛争で「ガチコーン」と壁を殴り、負傷してしまった右手の小指が
相変わらずズキズキと痛むこと。腫れは大分引いたものの、痛みは全然取れない。

頭にきてることをちょっとアピールするつもりで思わず殴ってしまった壁、これが予想以上に硬く、逆にこちらが
カウンターでダメージを喰らうハメになろうとは。
きっと何の罪もない壁に八つ当たりしてしまったバチが当たったんだろう。  いわゆる、自爆テロという奴か・・・


まぁ、それでもなんとか竿は振れそうなんで、無理をしない範囲内で頑張りたいと思う。
今度嫁と喧嘩して頭に来たときは、風呂場の脱衣場に重ねてあるバスタオルなんかを優しくソフトに殴ることにします。


で、まずは足元に撒き餌をパラパラ撒いてみると、辺り一面びっちりと餌取りの姿が。しかもやっかいな事には
かなり沖の方まで小鯵がピチャピチャと。

今日はなるべく沖には撒き餌を撒かない作戦で攻めたいと思いますが、そんな思いとは裏腹に1投ごとに
針からツケ餌が無くなります。 一瞬浮子が反応したかと思うとすぐに上がってきて餌がないんで、間違いなく
正体はこいつらだと思います。

オキアミ生、ボイル、剥き身とローテーションで釣ってみますが、どれも瞬殺。
とにかく足元に撒き餌をドカ撒きし、沖でパチャパチャやっている小鯵達にもこちらに来て頂けるようアピールしてみます。
その結果、満潮から下げに入る一瞬の潮代わりに、なんとか30cmちょいのクロをキープ。
皆さ〜ん、クォーターマスターが曲がりましたよ〜♪


しかし動き始めたその潮の流れもすぐに止まり、再び海は沈黙へ。
相変わらず小鯵は狂ったように撒き餌に群がって来、また、遥か沖の方でもこいつ等がパチャパチャやってます。
針を3号に変えて、こいつ等をしこたま釣ってやっても良いんですが、如何せんサイズが小さすぎて狙う気も起こり
ません。

さてどうしたものかと途方に暮れていた丁度その時、仕掛の針が一匹の小鯵の背中に、背掛けになって帰ってきました。

どうせクロ狙ってもこの餌取り地獄でどうしようもないし、これは、
「この鯵で青物とかスズキとかを狙え!という、天からのお告げかもしれん。」と、そのまま鯵を背賭けの状態でキャスト。

「これで何か釣れたら笑えるな・・・」とか思いながら、リールをオープンベールで構えてたら、棒浮きが何やら
慌しくポヨポヨポヨポヨしています。

「あれっ?これって小鯵が、何かしらの獲物から逃げようとしている動きなのでは?」と思った次の瞬間、私の改造
棒浮、「田吾クラグレB号」が一瞬にして海中に引きずり込まれ、オープンベールでラインを押さえていた中指が
「バチバチバチーッ」と弾かれました。

これまで体感ショックと言えば、会長のバッカンが海に落ちたり、彼が新調したばかりの竿が折れたり、更には私が
大会会場に荷物を忘れて帰って、大損害を被ったりしたことなんかを指すんだろうなと思っていた私ですが、
「実はこれがほんとの体感ショックなのか?」などと思ってみたりします。

んで、パラパラと出て行く糸を見ながら、そろそろ食い込んだかなと思った頃に豪快に合わせを入れ、ベールを
戻す。なかなかのファイトを見せ、新調した竿の曲がり具合を確認しながら私を楽しませてくれた獲物は、
40cm強のヤズ。  いやぁ、冗談で鯵を泳がせてみたらほんとに青物が釣れた・・・。


「お告げは本当やった・・・」


で、これに味を占めた私は、ハリスを2号に上げ、足元の撒き餌に群がって来た鯵を、仕掛をしゃくって針に
引っ掛けて捕獲し、背掛けで再びキャスト。

待つこと数分、今度はもっと鋭いバチバチで、指がラインに弾かれる。
合わせと同時に、豪快に曲がるクォーターマスター。  さっきのヤズよりももっと強い引き。

ハリスを上げた分、少しだけ強引にやりとりした結果上がってきたのは、60cmの平山政子さん。
私、本日、嬉し恥ずかし、人生初のヒラマサゲットです!  いやぁ、おもろかったー。 引いた引いた。


更に、「もう1本もう1本」と、再び鯵を掛けてキャストを続け、今回は少しだけ撒き餌も被せてみました。

すると今度は、更に鋭いバチバチでラインがスプールから飛び出します。
合わせと同時に、折れるんじゃないかって思うくらい、満月のようにしなる竿と、もの凄い勢いで逆回転する
リールのハンドル。

「あぁ、やばい。全然止まらん。2号道糸と2号ハリスでどこまで行ける?」と思った次の瞬間、竿がもの凄い反動で
跳ね返りました。 痛恨のラインブレイクです。
ラインは道糸から飛ばされ、折角作った田吾クラ浮きのB号は、パラソルの届かない遥か沖で虚しく浮かんでます。
ヒラマサだったら80cmオーバー? 正体は何者かわからんですが、とにかくミサイルのようにすっ飛んで行きました。

しかし、こうなったらもうクロ釣りどころではありません。ハリスを更に2.5号に上げ、今逃げて行った奴よもう一度!

その後は、瀬ズレによるハリス切れと、もう一発の道糸高切れで環付ファイアブラッド浮子の流出騒動も
ありましたが、なんとかもう1本60cmの平山さんを追加して納竿としました。
粘ればまだまだ行けそうですが、痛めてる小指の方がそろそろ・・・


須佐や田万川、島根の方で、田吾クラ浮きB号と手書きされた棒浮子や、ファイアブラッド3Bの環付浮子を
発見された方は、是非ともご一報頂ければと思います。

しかし、ヒラマサって面白いなぁ。
新調したクォーターマスターも、これでもかってくらい曲がったし、暫くチヌやクロは止めて、ヒラマサ狙いで
行こうかなぁ・・・






うぉーーー!

クォーターマスターが
ひん曲がるぅ!!!


携帯カメラを固定して、
タイマー&連写機能使って
撮ってみました。

んー、かっこいい。
60cmのボラ、違った、
ヒラマサが2本!
30ちょいのクロと、
40ちょいのヤズと、
60のヒラマサが2本。
ヒラマサ2本のうちの1本は、
ご近所さん嫁いで行きました。

いつかきっと、ビールになって
戻ってきてくれる事でしょう。