10月25日  サンラインカップ



10月25日(日)、本日はサンラインさんの大会に出場してまいりました。
心配していた天気も、日頃の私の行いと優しい人柄のおかげで、何とか大丈夫な模様。

さてこの大会、参加資格はサンライン製品愛好者のようで、普段はハリスしかサンライン製品は
使って無い私ですが、まぁ、一応愛好者なんで大丈夫でしょう。
で、今回の大会は道糸、ハリス共に同社の製品で出場する必要があるので、道糸は
サスペンドマリオの1.7号に巻き変えての挑戦です。

撒き餌も、チヌの1尾長寸の商品狙いで、足元の餌取り用の撒き餌にチヌが集まってくるようにと、
バッカンの中にはチヌ用の撒き餌と合わせて2種類の撒き餌を用意しました。
更にクールバッグの中には、すでに練り上げられている予備の撒き餌もスタンバイ。
準備は万全であります。


今回の参加も、まぁ、いつも通り冷やかしみたいなものなんですが、私にはどんな大会に出る際にも、
唯一心配な事があります。それは、何かの間違いで入賞してしまい、ファイナル行きの切符を手にしてしまうこと。
しかも、そのファイナルで釣果無しによるジャンケンや、木っ端グロの早掛けなんかの勝利で、
万が一決勝戦まで行ってしまったら・・・

後ろでたくさんの報道関係者や敗退した選手の方が自分の釣りを見守る中、潮も何も全く読めない私が、
仕掛けを明後日の方向に投げ、撒き餌を明々後日の方向に投げているのを、ジャンケンや早掛けで
私に負けた選手の方々が見たら何を思うだろう・・・。

もしも私が何かの間違いで入賞してしまったら、ファイナルへの参加は辞退した方が良いのではないか・・・
そんなことを話しながら車を走らせてたら永田が、「まず120%そんな奇跡は起こらないから大丈夫」と、
最近はそんなことばかりを心配して、夜も9時間しか眠れない私のことを励ましてくれました。
まぁ、永田先輩がそうおっしゃるのなら、まず大丈夫なんでしょう。

さて、今回は5位までが次の大会への出場権を獲得できるそうなので、ギリギリの6位を目指して頑張りたいと
思います。


で、そうこうしているうちに車は無事に晴海埠頭臨海公園へ到着。
4時からの受付を済ませ、5時からの瀬上がり抽選を受ける。
永田と会長はそれぞれ同じ船、「第五せと志お」の10番と19番。私は「シーガル」の18番という結果となる。

「それじゃ帰港後に!」と、二人にしばしの別れを告げ、私は「シーガル」に乗船。
さぁて、今日一日はどんなドラマが待ち受けているのでしょうか。

で、ヴィーンと「シーガル」に揺られて私の上がった磯は、洲島ってとこらしいです。
でも、同じ洲島の私よりもひとつ前に上がられたサンラインのテスターの方は、
「ここのくじを引いた時点で終わった・・・」とか言っておられますので、どうやら場所的にはあんまりよろしく
なさそうですが、一応頑張りたいと思います。

で、本日私と一緒に上礁して頂くのは、広島のIさん。
たまたま隣に上がられた、そのテスターの方といつも色んなとこに釣りに行かれておられるようで、
まず間違いなく私よりも釣りはお上手なはず。
今日は自分の釣りを楽しみながらこの方のロッドケースを丸ごと、いや、釣りの技術を少しでも盗んで
帰れればと思います。

本日は7時から13時までの間、2時間おきに釣り座を交代するルールらしいです。
今回の釣り座は高い所と、ちょっと低いが平べったくて足場が良く、釣りやすそうな場所の2ケ所。

で、気になる釣り座の優先権の決め方なんですが・・・、   どうだっけかな?

ジャンケンに勝った方だっけかな?  それとも番号が若い方が海を見て右だっけかな?
その辺のルールは朝一の説明で何やらかんやら言っておられましたが、人の話は右から左の私、
正直全然何も聞いてませんが、今回も別にどっちでもかまわないので、

「釣り座、先に好きな方選ばれてかまいませんよ〜」と言うと、Iさんもどっちでも良いので先に選んで
くださいとのことでしたので有り難く先に、少し低いが平べったくて足場の良い方を選ばせて頂きました。
で、気になるその釣り座の選択理由なんですが、単に平べったくて足場が良いからです。

その後ささっと仕掛けを作り、午前7時、競技開始。


しかしあれです。 今日は、北からか東からかよくわからんですが、釣り座の左から吹いてくる横風の
強いこと強いこと。竿先を海の中に突っ込んだサスペンドの道糸ですら風に取られアタリが取れない上に、
隣の磯のテスターの方が言われてた通り、全然クロが釣れません。

「こんな時こそ1尾長寸のチヌ狙い!」と、茶色の撒き餌をドカドカ打ってチヌを狙ってみますが、これまた
思い通りにはなりません。

そんなこんなをやってるうちに、時刻は1回目の交代の9時になりました。
同礁のIさんに、「どうします? 変わりますか?」と尋ねてみたら、これまた「どっちでもいいですよ〜」との
事でしたので、結局重たい荷物の持ち運びが面倒なので、このままやりましょうかってことで落ち着きました。
いやぁ、Iさんとは気が合います。


しかし、この頃から少しずつ風も収まり、お互いにポツポツ木っ端グロが竿を曲げ始めます。
しかし、今日のキーパーサイズは25cm以上なので、ほとんどの獲物は海にお帰り頂くのでありますが・・・。
その後、11時の釣り座交代時も結局面倒くさいので釣り座の交代はしませんでしたが、ここでなんとか
最後の意地は見せたい所です。

「まずはリミットメイクで5匹!」と、遠投したり足元狙ったり、タナを浅くしてみたり深く入れてみたりやってみましたが
結局5匹は揃わず。なんとか30cm台を1匹は釣ったものの、5匹は揃えられず、無念のホイッスル。

納竿後、同礁者のIさんに、「リミットメイクの5匹は達成できましたか?」と、お尋ねしたら、
「はい?」と訝しげな表情。詳しく話を聞いてみれば、今日のルールは、25cm以上のグレの総重量であり、
検量には何匹持ち込んでも良いとのこと。

「え?この大会ってそうだったんですか?」と、ここで初めて今日のルールを知る私。

「朝配られた紙に書いてありましたよ。ルール説明の時にも言われてましたし・・・」とのIさんのお言葉なんですが、

残念ながら私、そう言えばあの配られた紙にはまったく目を通してませんし、ルール説明も全然聞いてなかった
ですねぇ・・・    ダメ押しには、チヌの1尾長寸も無いみたいだし。

今日の私、「目指すは6位入賞!」とか言う前に、まずは大会のルールをきちんと把握しておく必要がありましたな。

でもまぁ、仮にこの大会が25cm以上を5匹というルールであったとしても、所詮私にリミットの5匹は揃って
ないんですけどね! イェイ!



んで、所変わって「第五せと志お」にて徳山湾内の方へ向かった永田と会長。
まずは番号の若い10番の永田が「ワイヤー」と呼ばれる、それはそれは狭い磯、というか足場も悪い岩の上に
降ろされたらしいです。永田も磯の名が「ワイヤー」だけに、この場所、「わいやー」(わやじゃー)と思ったらしいです。

番号が19番の会長もそんな永田を見て、「ご愁傷様。俺があそこじゃなくて本当に良かった」などと内心思いながら、
手を振って別れを告げたようです。


しかしその十数分後に永田がふと横を見ると、永田の上がった小さな「ワイヤー」のすぐ横の、もっと小さな
岩の上で会長が一生懸命仕掛を作ってたそうです。
後で調べたら会長は、永田が上がった場所のすぐ隣の、「イカダ南灯台」ってとこに降ろされてたらしいです。

要は船は永田を降ろした後、他の色んなところに選手を降ろし、わざわざぐるーっと遠回りして、会長を
永田の横に降ろしにきた模様。 無論船長もわざとではなく、「他に降ろす場所が無かったから」って
ところなんでしょうが、それにしてもなんたる偶然。

永田も、何かしらの渡船が真横の小さな岩に瀬付けしたのは気付いていたみたいですが、まさか自分を乗せて来、
もう向こうに行ってしまった「第五せと志お」がわざわざ戻ってきていたとは夢にも思わなかったらしいです。
しかもそこにまさか、番号が9も離れた会長が降りていようとは・・・。


永田、ふと横を向いたらさっき手を振って別れたはずの会長が、自分の真横のもっと小さな岩の上で
一生懸命仕掛を作っているのを見て、思わず笑いが出たそうな。  いやぁ、二人はとっても仲良しです。

で、その後も釣り座が真横のこの二人、何回かお互いの仕掛をお祭りさせたりされ合ったりと、終始楽しく
釣りをした模様。
一応25cmを5枚揃え検量に出したものの、無論この大会のルールが25cm以上のグレの総重量で
争われているとは知る由もなく、見事なる撃沈。 同じようにルールを知らなかった私が言うのも何ですが、
この度はご愁傷様でした。 
朝のルール説明はちゃんと聞いておかなくちゃならねーなと、とても良い勉強になりやした。


こうなればあとはもう、参加者全員に何かしらの商品が当たるお楽しみ抽選会を残すのみですが、
本来、こういった抽選会では真っ先に名前を呼ばれ、「ヤンボーマーボーキーホルダー」とか「
タオルの詰め合わせ」しか当たらない私なんですが、まずは会長が呼ばれ「ラインスプレー」をゲット。
次に永田が呼ばれ、「グローブ」をゲット! 私の名前はいつまでたっても呼ばれません。

そうこうしているうちに司会の方から、「まだ名前を呼ばれてない人は前に出てきてください!」と言われ、
残り数名によるジャンケン大会。これに勝ては、テカテカのエナメル仕様の、「ステータスロッドケース」とか、
「ステータスクールバッグ」とかもらえるんじゃね?などと、ドキドキしながら望んだジャンケンであっさり勝利した
結果は、ずばり松田稔さん監修の「松三郎」浮子。何かよくわからんが、小さく4って数字が書いてあります。

ま、まぁ、嬉しくないことはないんですが、何か微妙・・・。
こんなに小粒で軽そうな浮子、どうやって使ったらいいかもわからないし・・・

私にとっては会長のスプレーとか、永田のグローブの方が・・・

いっそのこと最近マイブームの環付き浮子に改造して、「松田田吾作」浮子にしようかなとも思いましたが、
さすがにこれは本当にクレームが来そうなのでやめときます。

会長や永田は、最後の最後まで残って良い商品が当たるんじゃねーかとドキドキしていた私に向かって、
「いやぁ、タコに高級なロッドケースやらステータスバッグが当たらんで良かった〜」などと温かい言葉をかけてくれ、
ほっと胸を撫で下ろしています。 そんな彼らの優しさに、私は嬉しくて涙がこぼれてきそうです。

かくして、私の初めてのサンラインカップは終わりました。
いやぁでも、改めて思いますが、大会ってほんと楽しいですわ。 お楽しみ抽選会でドキドキできたり、また、
お楽しみ抽選会でドキドキできたり。 でも、少し欲を言わせて貰うなら、今回に限っては参加費がもう500円高くても、
抽選会の商品でテカテカのロッドケースやら磯クールバッグがあったら良かったかなぁと。

来年は抽選会の商品に、ロッドケースとかクールバッグがあったらいいなと思うと共に、朝のルール説明は
適当に聞いてちゃいけねーなとつくづく感じる大会でした。

えーと、また来ます。




一尾長寸のチヌの部もあるかなと思い、
チヌ用の撒き餌も用意しました。

でも、チヌの部はありませんでした。

早朝の受付
いやぁ、この雰囲気がたまらん。

萌えてきた〜!
ちがう、燃えてきた〜!
表彰式です。
あと50年後位までには、私もあの表彰台に
立ちたいものです。
今回頂いた参加賞他です。
松三郎浮子は一瞬環付きに改造しよう
かなとも思いましたが、今回ばかりは
名釣会の人とかに本気で怒られそうなので
やめときます。