10月03日  誤算


本日は、会長と釣友のN君と3人で青海島への釣行予定だったんですが、会長が急遽キャンセル。
一応早朝に、集合場所である私ん家までは来たんですけど、訳あって私が追い返しました。

「会長よ、釣りが楽しみなのはわかる。でも、心に不安や迷いがあったならば、釣りをするにしても
パチンコするにしても集中できないから、何をやっても楽しくないよ。基盤である家庭がトラぶってる
中で無理して釣り行っても絶対楽しくないから。
君、新婚なんだから、もっと家庭を大事にしなさい。そして、今日の所は、とりあえず家に帰りなさい。」と。


ってことで、本日は、一文字で知り合った釣りの上手な釣友のN君と2人で青海島釣行。
ほんとは別の所に行こうと思ってたんだけど、終日を通して風が強く、時化気味の予報が出ている日本海、
今日は、風裏もある青海島にしよーか?ってことでの青海島釣行。

ちょっとシーズンは早い気がするが、本日の私の目的は、釣りの上手なN君の道具を、1つでも多く
盗み取ること。 違った。技術を盗み取ること。
だから、魚は釣れても釣れなくても全然問題ナッシングなのである。

渡船の受付を済ませ乗船。本来ならBコースの鳥ケ瀬へ上げてもらおうかと思ってたんですが、
風とウネリでBコースは断念。
Aコースである平瀬?(多分)へ上礁。仕掛を作り、早速釣り開始。

ここで先日、10月の色んな大会のためにと改造した、環付きの円錐浮子を早速フィールドテスト!
ファイアブラッド浮子の0号をキザクラの全層ホルダーにセットし、第一投!

「さぁ〜て、改造浮子の感じはどうかなぁ?」 と、仕掛の入り具合を見ていたんですが・・・。


いやぁ、これが驚いたことに、浮子は着水と同時にぐんぐんと海の中へ沈み込んで行きます。
仕掛がなじんだ頃に、シブシブと浮子が落ちていくかなと考えていた私の予想を遥かに超えるスピードで
浮子は海の中へと沈んで行きます。

恐らく海の中では浮子を起点に、ハリスと道糸がVの字になって落ちているであろうことが、
簡単に予想できるくらいに早いスピードで沈んで行きます。


そこで私は、初めて自分の愚かさに気付きました。


「あっ、俺、浮子に取り付けた、環の重さを考えてなかった・・・」


そうです。私が浮子に取り付けた環の重さは推定B〜2B。
しかも、浮子にセットしてある全層ホルダーの重さも浮子に乗せていることを考えると、この予想に反した
早すぎる沈下スピードにも説明がつきます。


色々浮子を取り替えますが、0や0シブといった浮力の浮子は、想定外の速さで海中に沈んでいきます。
00の浮子に至っては、00000位の勢いで海の中へ。
誤算です。思わぬ大誤算です。

しかもめでたいことには私、家にあったほとんど全ての円錐浮子に、その重い環の取り付けが完了しています。
B浮力の浮子でかろうじて水面ギリギリのシブシブ状態を保つものの、それより浮力の軽い浮子、
千円以上もする高価な浮子達は、ほぼ全滅に近い状態です。


もしも・・・、 もしも私が魔法使いのサリーちゃんであったならば・・・、   


今すぐにでも、「テクマクマヤコンテクマクマヤコン、時間よ、浮子の改造前の時間に戻れ〜!」と、
時間を過去に戻す呪文を唱えたいところでありますが、残念ながら私にはそんな魔法は使えません。


いや、でも、もし仮に私に時間を戻すことのできる力が備わっていたならば、浮子の改造なんか
そっちのけで毎週のように小倉競馬場やウインズ小郡に通い、当たり馬券をしこたま買い漁り、
今頃どっかの国の石油王よろしく、この山陽小野田の地に世界一高いビルでもおっ建てて、
優雅に遊んで暮らしているに違いありません。

しかし、私には時間を元に戻せる能力は備わっていません。
せいぜい私に備わっている力といえば、大江千里の「格好悪いふられ方」や松山千春の「大空と大地の中で」を
モノマネで歌える歌唱力くらい。

カラオケでは 「おー、似てる〜!」 って一瞬は盛り上がるんですが、それで終わりです。
モノマネが出来るからといって得したことなんて、一度たりともありません。


って事でですね、またいつものように話は大きく逸れてしまいましたが、結論から言いますと私の今回の
円錐浮子の環付き改造、ほぼ全般に渡って失敗したってことなんですな。

着眼点は良かったと思うんですが・・・。

でもまぁ、後悔してても仕方無いんで浮力調整に失敗した浮子に関しては、近いうちに会長に上手い事言って、
高値で売りつけてやろうと思います。



で、肝心な本日の釣りなんですが、やはり時期的に少し早いのか、木っ端グロしか釣れません。
同行のN君にしても同じような状況です。

例によって金子みすずの故郷である仙崎からやってくる観光船は、私らの釣り座のすぐ近くまでやって来て、
私らの釣りを見学してます。しばらくその場所でホバーリングし、乗船している観光客の全員が、
私らの釣りをガン見してます。ほんとに目が合う位まで近くに寄ってきてます。

あまりにも停滞している時間が長く、我々に早く竿を曲げてくれオーラを漂わせてる観光船、
「どうせ、釣れてませんよ〜」と思いながら、早くそこをどいてくれないと、仕掛をそこまで流せないんで、
一瞬、観光船に向かって撒き餌を連続投入して、船内を一気にパニック状態におとしいれて
やろうかなとも思いましたが、心優しい私にそんな意地悪が出来るはずもありません。

観光船のお客様方、今回は見せ場を作ってあげることができずにすいませんでした。
腕を磨き、いつか必ずや皆様方の目の前で、尾長の50cmを釣り上げたいと思います。


終わりになりますが今回の釣りの総括、やっぱり釣りは、上手い人と一緒に行って釣り方を教えて
もらうのが上達への一番の近道だってことがよくわかりました。

磯真鯛の89cmを1号竿と2号道糸、2号ハリスで釣り上げたことのあるN君、浮子も柄杓も一から
自作しているだけあって、彼の一言一言には、本当に説得力があります。

昔は1日、何匹の木っ端グロを釣ると目標を決め、釣れるまで家に帰らんと修行に励んだと言う彼、
シブシブの設定にしてある自作棒浮子で、クロの小さな小さなアタリを次々に拾っていきます。

この度、ほんとにありがたいことにその自作遠投棒浮子を1本もらったんですが、私にはどうしても
その小さなアタリが拾い切れませんでした。

「今の一投の間に、2回もアタッてましたよ!」との彼の助言に私は、「マジッすか?」としか言いようが
ありませんでした。

ほんとにこれは経験を積み重ねて、自分の道具を使いこなし、使っているタックルの限界を
体で覚えていくしかないんでしょうなぁ。

10月は、徳山湾での大会が3つ控えてます。
教えてもらった瀬戸内のクロの釣り方、できるだけ活用できるように頑張ってきやす。

まずは7日のダイワのグレマスですが、台風が来てるんすよねぇ・・・。
予備日には外せない仕事が入ってしまったんで、是非なる予定通りの開催を期待してるんですが・・・。

一緒に行く永田曰く、私が釣りを楽しみに待つと天気が荒れるから、楽しみにしないでくれとのことなんで、
なるべく楽しみに待たないように天気にフェイントかけながら、予定通りの大会の開催を祈ります。



今日も時化てる海の中をヴィーンと
やってくる観光船。
釣り座の15m〜20m付近で暫くホバリングして、
私達の釣りを見学していく船も何隻か。

ここで竿曲げりゃーかっこいいので
しょうが、大丈夫です。木っ端しか釣れてません。
風は強く、波も高い。
本日の釣果の一部。
木っ端の中から厳選しました。