8月25日 ちぬピー
8月25日(火)、本日は一人で小野田一文字へ。
最近調子が良く、今日も二桁安打だとか目論みながらやってきた。
朝5時の1番船にて一文字に上礁。
本日は私の他に1人のお客さん。聞けば一文字の南側に行かれるとの事で、私は北側へ。
家で既に作ってきてある30個もの大量の団子爆弾を随時投下し、チヌを寄せる。
ど干潮からの釣り開始のため、最初はアタッて来ないだろうなぁとは思っていたものの、2時間経ってもアタリなし。
いや、それにしてもおかしい。アタリが無さ過ぎる。
たった5日前の爆釣劇がまるで嘘のようにアタリが無い。
本日の満潮は12時半。潮は上がってきつつあり、海はいい感じになりつつあるとは思うのだが、チヌの気配がまるで
感じられない。
そこで一旦釣りの手を止め、釣れない原因を考えてみた。
団子の配合は前回と同じ。 いや、むしろ前回よりもたくさんの団子を投入し、本来なら我先にとばかりに
トランス状態に陥ったチヌが寄ってきてもおかしくないはず。
それが今日、全くアタッてこない理由とは・・・
「あ・・・」
ここで私の頭に一つの仮説が浮かぶ。
前回の8月20日の釣行記に、私がまるでチヌが薬でもやってるかのような、トランス状態で撒き餌や団子に
突っ込んでくるとか書いてしまったもんだから、前回の私の釣行記を見たチヌ達が、私に捕獲された後での尿検査に
引っかかることを恐れ、山梨かどこかにヤク抜きの旅に出かけてしまったのでは??? と。
水を大量に飲んで温泉に浸かり、体内から薬が抜けた上で、「頭が混乱してました。」と、何事も無かったかのように
姿を現すのではなかろうか・・・。と。
さては君らの正体、禁止された薬物にどっぷりと浸かって抜けられなくなってしまった、薬物中毒のちぬピーだな?
携帯の電源すら消して失踪してしまったちぬピー達。 捜索願いが出されても一切連絡は取れず、音信不通の状態。
どおりで全くチヌの気配が感じられないはずだ。
「真・副会釣法2009 〜あの澄んだ青空の向こうへ〜」釣法をいくら炸裂させようが、そこにチヌが居ないとなれば
魚は釣れる筈が無い。
いやぁ、でも、昔はのりピーのこと大好きだったのにな。 みんな、のりピー語で挨拶とかしなかった?
「ともだちんこー!」 って。
いや? ともだちんこは茶魔語だったか?
まぁいい。 ぽっくん、思わず間違ーてしもーたぶぁい。 許しちクリクリ。
そんな事を考えながらいつも通りボーっとしてたら、突然浮子がスココーンと海中に消えていった。
一瞬、「おっ?」と思ったが、正体は鯵。 今日は珍しく鯵ピー達がこの周辺に沸いている。
持って帰る分にはありがたいんだが、こいつが沸いてしまうと、いくら餌取りに強い紀州釣りとは言え、釣りにならない。
1投ごとに浮子は海中に消えるんだが、正体は全部こいつ。
今日はちぬピーの代わりに、トランス状態に陥った鯵ピー達が狂ったように団子に突っ込んでくる。
挿し餌のオキアミは、毎投、一瞬にしてかすめ取られる。
いやいや待て待て、こんな時こそ今年編み出した田吾作ブランドのオリジナル練り餌、
「田吾作ミック2009 チヌに・・・ これか?」 の出番では?と思い使ってみるが、相変わらずチヌの反応は無い。
「やっぱり・・・、これじゃないのか?」などと自問自答してみる。
加えて、この釣り場での一番釣り辛い潮である、沖に出る払い出しの潮がとても早くなり、釣りにならなくなってきた。
時刻は10時前。本日もニ桁安打を目標にここへやってきた私ではあったが、なんだか帰りたくなって来た。
一応船長には迎えを12時でお願いしていたのだが、南側に行かれた方が11時上がりだったら、それに便乗して
私も帰ろうと思い、迎えの時間を聞きに行くと、「帰りは適当に、船長に電話して迎えに来てもらう」とのこと。
北側が鯵ピーばかりに加え、沖流れの潮で釣りにならないことを伝えると、南側はボラばかりでこちらも釣りに
ならないとのこと。見れば海面にはたくさんのボラピー達が撒き餌に群がっている。
一通り色々とお話をさせて頂いてると、「ホームページ、見てますよ〜」との有り難いお言葉を頂戴する。
「え?そうなんすか?ありがとうございます。」 いやぁ、給食です。 もとい、恐縮です。
そして私は再び自分の釣り座に戻り、考えた。
「よし。今日はチヌ釣りやめた。 鯵を釣ろう。鯵を。 鯵ピー、食ったら美味いし。」
ってことで、針をチヌ針からグレ針の3号に変え、本格的に鯵を釣ろうかと思った矢先に何故か食ってくるチヌ。
まぁ、釣りなんてこんなもんだ。
沖に出ていた潮は、いつの間にか緩〜い右流れに変わっている。 なんか、かなりいい感じ。
でもまぁ、とりあえずはこのまま様子を見ようと仕掛を流していると、
今度は、いきなり竿を引っ手繰るような強烈なアタリが強襲。 おまけにコイツが走る走る。
一瞬、「これはグレピーか?」とも思うが、エラ洗いのジャンプをかました所で、正体は「セイゴピー」と判明。
オキアミで珍しいもんが釣れたぞ!とか思いながら、引き続きそのまま様子を見る。
更に次、怪しいチヌっぽいアタリを合わせたら、竿を根元からひん曲げる強烈な引き。
首を振るような仕草は見せないし、重戦車のようなズッシリ感で縦横無尽に走り回るんで、大体魚の正体は
わかった気がするが、念のため姿を確認するまでは慎重にやりとり。ハリスが1.25号のため、無理は出来ない。
何分かの格闘の後、姿を見せたのはやっぱりボラピー。それもただのボラではなく、60cmを優に超える
マンモスボラピー。
06号の軟竿なもんで、何度もタモ入れに失敗。これだからボラは嫌だ。
強烈な引きは、確かに面白いんだけどね〜。 あー、手が痛。
そして時刻は10時半。いつの間にか、先程まで散々私の邪魔をしていた鯵ピーの姿は釣り座から消えている。
ボラとの格闘で伸び伸びになったハリスを交換しながら、ここで私は確信した。
「奴らが・・・ 山梨から帰ってきた・・・。」
恐らくヤクが切れ、禁断症状に耐え切れなくなり戻ってきたのであろう。
そこからは1投1尾の入れ食い状態。
前回の釣りから5日、再びちぬピー達は私の団子でトランス状態に陥り、我先にと撒き餌団子にアタックを
かけてくる。
船長に、やっぱり迎えの時間を12時から13時に延長してもらう電話をかけ、入れ食い状態を楽しむ。
結局納竿時間の12時半までに47cmを筆頭に、40cmオーバー4枚含む計16枚。粘ればまだまだ
釣れそうではあったが、今日はこの辺で勘弁しておいてやろう。
迎えに来た、帰りの船の上から一文字を見ながら思う。
あれだけさっぱり釣れなかったのが、いきなりの入れ食い。 地合いって存在するんやなぁ。と。
やっぱり自然って不思議だ。
そして、今日も一日楽しませてくれた海に向かって心の中で呟く。
「今日も一日、ありがたまきん。 そして・・・、 さいならっきょ・・・」
釣り場ですぐに投入できるように、 家であらかじめ何個か団子を 作っておく。 |
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団子が崩れないように、 団子を置きながら、撒き餌をかぶせながら。 |
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団子素材の撒き餌で、団子を覆うように バッカンに入れて、平らにならしたら完成! って、何が? |
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マンモスボラピー。 久々に掛けたが、軟竿での取り込みが 難しいったらありゃしない。 |
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今日のぽっくんの釣果の一部でしゅばい。 いや、でも、ほんとのりぴーさん。 今後は芸能界も引退されるようですが、 罪を償われて更生されて、これからは子供さんの ことをまず第一に考えて、お幸せに暮らされることを 一ファンとして切に願っております。 |