1月2日  釣り始め!


新年、明けましておめでとうございます。
今年こそ、幸せをもたらすと言われてる、どこかでひっそり咲いている、
花を探してみたいと思いますのでよろしくお願いします。


新年早々の1月2日朝、のっぴきならない仕事の用事で少しだけ働いて、それが終わったら
釣りに行っても良いよって会長と相談してたんだけど、仕事を終え外を見ると、残念ながら雨。
おまけに年末からの寒波襲来で元旦の昨日は雪がちらついており、引き続き今日は
風が強く、海は大荒れの模様。
天気が良かったら、穏やかな瀬戸内位なら釣りに行けるかと考えてたんだけど、雨じゃ仕方ない。
その旨会長に連絡し、本日の釣り中止を促す。

会長「はぁっ?大丈夫っちゃ。今日は昼から晴れるっちゃ。新年早々、何意味のわからんこと
   言っとるん? おっさん、釣りに行かんでどこで何するわけ?」

私「俺? 丁度嫁も実家に帰ってるんで、久々にのんびりとパチ屋でジャグラーか甘パチでも
  打とうかと思ってるんですよぉ。」

会長「な〜にぃ〜? やっちまったなぁ。男は黙って日本海! 男は黙って日本海! 行くぞ!」

私「いやいや、さすがに今日は無理やろ。瀬戸内ですら行きたくねーわ。」

会長「大丈夫っちゃ。角島行こう。角島。絶対どっかで竿出せる所があるっちゃ。」

私「いやぁ、まぁ、雨は上がるにしても、寒波の影響で水温も下がって魚の活性は低いやろうし、
  更に風速は8mの予報が出てるから釣りにならんと思うよ!」

会長「ダメっちゃ。もう撒き餌も練ってしもーたし、とりあえず撒きたくて仕方ないんじゃわ。」

私「俺も練ってしもーたけど、別に冷凍庫に入れときゃええやん。次に使えるっちゃ。
  そんなに撒き餌を撒きたいんなら、川とか家の庭にでも撒いとけばええやん。
  どうせ釣れんのやから、どこで撒いたって一緒っちゃ。」

会長「ダメっちゃ!海行くっちゃ!わかった? すぐおっさんの家に行くけー、準備しちょって!」

  ガチャ・・・

んー、相変わらず強引な奴。折角パチ屋に行って久々にGOGOランプでも光らせようかと
思ってたのに、ほんとこの男は一回言い出したら言うこと曲げん。
その辺の意味のわからん強引さが、離婚の原因だと思うんやけど・・・。
付き合わされる方はたまったもんじゃないが、まぁどうせ正月やからパチ屋も渋いやろうし、
ドライブがてら付き合ってやるか。

と、釣り道具を準備して会長を待つ。

で、釣り場までの道中はずっと雨。予報は昼から晴れるってなってたからそんなに心配も
してなかったんだけど、車で山を登って行くに連れ、雨は次第にみぞれ、雪へと変化していった。
で、とあるトンネルを抜けると、遂に道路にまさかの積雪。
案の定、車4,5台が絡むスリップ事故が発生していた。
中にはえらく金かけてるんだろーなーと思わせる、バリバリのオデッセイまでもが大破している。

会長「あー、イジり倒したオデッセイが・・・。もったいねーのー。 
   トンネル抜けて雪が積もってたんで慌ててブレーキ踏んだら、同じく後ろでブレーキ踏んで
   滑った後続車に追突されて、その弾みで対向車線にはみ出して、対向車を巻き込んでの
   事故ってとこかのー。やっぱ雪道はやばいのー。
   ってかおっさんも、この状況、相当やばくね?」

私「フ、フッフッフ、見損なわないでくれたまえ明智君。この私を誰だと思っているのかね?
  かつては、一面真っ白なスキー場を、春の訪れを告げる爽やかな風の如く颯爽と滑り、
  ゲレンデの貴公子とも謳われたこの私が、この程度の雪で驚くとでも思っているのかね?
  いつ何時も雪を警戒し、タイヤは既にスタッドレスじゃい!
  しかも昔は雪道に一番相応しくないシャコ短フルエアロの80スープラで、雪道をツルツルと
  ドリフトさせて他のスキーヤーの痛〜い視線を一身に浴びながら、果敢にスキー場へと
  向かっていた、私のドライビングテクニックを舐めてもらっちゃ困るんだがね!
  ノーマルタイヤのチェイサーで女鹿平スキー場行って、案の定途中で立ち往生したあんた
  とは一緒にしないでくれたまえ!」  

会長「お、おー、さすがはおっさんじゃ。
   でもその自慢の車も、結婚したらすぐに燃費が悪くて不経済ってことで嫁に売られた
   んじゃろ?」
   
私「ん? ま、まぁのー。」

会長「おっさん、雪道には強くても嫁には弱いのー。」


ってことで、そーこーしてるうちに海に出たんで、まずはどんな状況かを軽く偵察。

案の定大荒れの海から打ち寄せる波飛沫は、軽〜く20mを超える高さまで跳ね上がり、
降り注いでくる。

私「さぁ会長さんや、ここで心ゆくまで、思う存分竿を出してくれたまえ!」


波が磯際で大爆発を起こしているかのような光景に、会長も大興奮。

会長「うわっ、大爆発じゃーや。 なんかあれ。 見たことないでよ。」

私「ほら会長よ、早く行くがいい。
  思いっきり磯際まで近づいて、竿を振ってくればいい。私はずっとここでカメラ回して、
  年末の2009年衝撃映像大賞で、ばっちりあんたが波にさらわれるところが全国の
  お茶の間に流れるように手配してやるから。 安心して逝くといい」


そんな私の優しい心遣いを無視して、ここでの釣りは無理との判断を下す会長。


会長「よっしゃ。次じゃ次。角島じゃ。ドラマHEROの中で、キムタクがイシガキ鯛を
    釣った防波堤、あそこにイシガキ釣りに行こうぜ。イシガキ。
    ちなみにあんたがあそこで釣りしたら、キムタクじゃなくてキムタコじゃのー。がっは。」

私「イシガキ鯛?いやいや、あくまであれはドラマの中での話であって、あそこの波止から
  イシガキ鯛は釣れんと思うよ・・・。第一、前に偵察に行った時、水深めっちゃ浅かった
  やん。かなり遠投して、木っ端グロがせいぜいじゃないかと思うんやが。」

んで、一応キムタクが釣りをしてた場所にも行ってみるが、ここもバシャバシャと波を
被っており、危険が危ないために尾山漁港へ行くことに。

最初の場所よりはマシだが、ここも後ろから強い風が吹き付けて来て、釣りにならない。
一応竿を出してみるも、餌取りすらいない活性の低さに加え、強風のため仕掛を
掴むことすら困難な状況に、釣り開始からわずか20分で早くも撤収。

私「ほーらね。 じゃから俺があれほど言ったのに、アンタが言うこと聞かんけー。
  見てみーや。ええザマじゃろうがや。パチ屋行ったら5万は勝っちょたはずなのに。」

帰りの車中もこんな感じでずっと会長のことを罵る私。
まぁ、2009年もこんな感じだ。




大変です。
なんか山の中、めっちゃ雪が降っとりやす・・・
尾山漁港から角島大橋を。

昔この漁港でイカを釣った会長と永田は、
釣り雑誌の取材を受けたことがあるそうな。
で、釣り開始から僅か20分、早くも撤収。

片付けを始めたものの、とにかく遅い会長。
露店でも開くんかっちゅー位の荷物を
おっ広げるため、片付けも一苦労。




で、日本海の荒波