9月28日 田吾作ミック
10月5日(日)、広島県大竹市において、キザクラカップ in 広島が開催される。
下関の釣りクラブの方に誘われ、会長と私がエントリー。
今年、グレ釣り大会には何回か出場してきた。
しかしぶっちゃけ私、グレの釣り方なんてよく分からない。
撒き餌の先打ちや後打ち、サンドウィッチに同時打ちなど、打ち方もよく分からない。
半分冷やかしで参加してきたものの入賞とは程遠く、参加することに意義がある的な、なんとも不甲斐ない
結果に終わった。
挙げ句、前のグレペアマッチでは同礁させて頂いた鬼掛のフィールドスタッフの方に格の違いを見せつけられ、
正直私はグレ釣りの大会には向いていないと悟った。
しかし、今回はチヌの大会である。
まがりなりにも山陽小野田チヌクラブと、冠にチヌクラブを謳っている以上、持てる実力を発揮するには
この上無い舞台、ここでやらなきゃどこでやるって感じでエントリーした次第だ。
特にKIZAKURAフリークの会長に至っては、既に優勝した気でおり、表彰台でのコメントまで考えている始末。
そして私、最近紀州釣りにてようやく初心者チヌ師を卒業し、ぼちぼち下の中位のチヌ師にはなりつつ
あるかなぁと思ったりもする今日この頃であるが、今大会はフカセによるチヌ釣り大会。
正直なところ、私はこのチヌのフカセ釣りってのが未だによく分からない。
紀州釣りで結構釣れて楽しいんで、フカセのチヌ釣りに挑戦していないってのがこの釣りがわからない大きな
原因であるが、まぁどちらの釣り方も同じチヌ狙いなんだし、基本は変わらないでしょってことで、大会では
久々に撒き餌フカセでの挑戦となる。
そして、私は前もって広島のチヌ釣りを研究した。
色々調べていくと、広島湾の磯は大抵どこも遠浅で、仕掛けを40mも50mも遠投してチヌを釣る釣り方が
一般的のよう。しかも高活性期のチヌは撒き餌に反応して浮いてくるそうで、時には表層まで浮いたチヌを
軽い撒き餌で浮かせて釣るそうな。
とりあえずどの棚を釣るかは置いといて、まずは仕掛けを40mも50mもブッ飛ばす工夫が必要。
この大会、浮きメーカー「KIZAKIRA」さんの主催ということで、大会で使う浮きはキザクラ限定。
まずは遠投に対応する浮きのチョイスから始めた。
この大会に参加する大抵の人は、R−SHOTやGTRの0なんかを使って全層を探りながら釣るのであろうが、
自慢ではないが私、全層釣法時のアタリの取り方が全く分からない。
特にチヌ特有の前アタリなんてどうやって取るのか皆目見当もつかない。よって、ここでも得意の棒浮きを
使いたいと思う。
市販されているキザクラ棒浮きの、極感剣や極感鱗を試しに使ってみるが、飛距離がイマイチ。
そこで私は、大きな浮力の非自立棒浮きの下に糸鉛を巻きつけて比重を重くし、飛距離を稼ごうという作戦を
思いついた。キザクラチヌ1号と2号の非自立棒浮きを用意し、これに糸鉛を巻き付けて、1号棒浮きを
0号負荷に、2号棒浮きの負荷を3Bに無理矢理変えた。
大会当日は、基本的に3B負荷(元2号)の方をメインでブン投げ、途中でチヌが浮いてきたと判断したら
(私にそんな判断できるかどうかは別問題として)0号負荷(元1号)浮きに全層ホルダーをセットし、
全層を探っていきたいと考えている。
一応IDRの0号に、全層クジラBとRーSHOT3Bも準備はしていくが、多分、延々とデカい棒浮きをブンブンと
ブン投げていると思うので、もしも同礁された方は私の釣りを見ても、
「そんなデカい浮きで何やってんの?」的な痛い視線は向けずに、暖かい目で見守って頂きたいと思う。
頭の悪い私が、無い知恵振り絞って考えた末の戦略、どうか見て見ぬふりをしてやり過ごして欲しい。
ってことで本日、まずは風呂に浮かべてミリ単位で糸鉛を調整した棒浮きのテストもさることながら、
実はもう一つ試しておきたいことがある。
それは、大遠投にも耐えうる練り餌のテストである。
10月初旬の広島湾、恐らく他聞にもれず餌取りで溢れかえっているのではないかと思うので、
仮にオキアミ生で通す事ができればそれに越したことはないのだが、おそらくそれではチヌの棚に入るまでに
餌盗りの猛攻に逢い、底まで挿し餌が持たないと思うので、手っ取り早く餌取りを交わす一番の手段は練り
餌ってことで、今回大遠投に耐えうる3種類の手作り練り餌を作成した。
餌取りに強い、遠投の効く練り餌。 開発コンセプトはそんな感じであった。
そして完成したのが、田悟作ブランド秋の新作となる、
「何でも釣れる田吾ミック、田吾玉ハード、喰わせ練り餌田吾」の3種類。
いずれも粘りを強くし、大遠投に耐えうる仕様としてみた。
この3種類の中で、どれが一番チヌが釣れるのか。 むしろ今日は、その練り餌テストこそが最大の課題。
一日練り餌で通す為に、敢えてオキアミ生は持ち込まない。
それ位の強い意気込みで望む、今日の釣りである。
午前5時過ぎ、1番船にて沖波止に渡る。
まずは浮力調整した棒浮きを海面に浮かべ、水中浮き諸々の仕掛けをセットした状態での浮力テスト。
ハリスにガン玉を何個も打って、私が求める浮力へと微調整。
家に帰ってガン玉分の糸鉛を追加し、更なる調整を行う。 まずは、浮きの浮力テストOK。
次は遠投力のテスト。
仕掛けをセットし投げてみたが、意外にもこれが思っていたより飛ばない。
けどまぁ、ハリスの長さを普段の2ヒロから1ヒロ半に短く(投げにくさを軽減)してやることで、40mちょっとは
飛びそう。 とりあえず、飛距離テストもOKとする。
そして最後は自作の練り餌、「田吾作ミック」のテスト。
一応準備した3種類、全て遠投しても針からは外れない。
遠投に耐えうる練り餌かどうかのテストはOK。
そして今度は、どの練り餌が一番食いが良いのかをテスト。
それを検証するために仕掛けをいつもの紀州釣り用へと変え、団子を打ち返す。
しかし・・・、今日はどうにもチヌの反応が悪い。
田吾作練り餌でチヌが釣れないどころか、チヌが団子に集まってくる気配すら感じられない。
それに対し、私との間に2人の釣り人を挟んで、50m向こうで釣りをしている会長の竿は、何故かさっきから
曲がりっぱなし。ちょっと手を止め様子を見に行ってみる。
聞けば挿し餌は全部オキアミだそうで、敢えて今日はオキアミは使わないとの強い意気込みで望んだ私も
やっぱり魚が釣れた方が楽しいので、会長の餌箱からこそっとオキアミを失敬する。
で、自分の釣り座に戻り、かろうじて38cmのチヌを釣り上げるものの、向こうで頻繁に竿を曲げている
会長とは勢いが違う。
状況を分析するに、私が朝の2時間程度、浮きの浮力や遠投力、更には練り餌の耐久力テストやらを
行っていた間もコツコツと団子を入れ続けていた会長の釣り座に、ここら一帯のチヌが皆行ってしまった
のだろう。 完全に寄せ負けた感じ。
こうなっては今更私がどれだけ団子を打ち返そうとも、チヌをこちらに呼び戻すことは難しく、仕方が無いので
会長の釣り座へとバッカン持って移動する。
しかしこれが不思議なもので、会長の団子に集まったチヌってのは会長の団子にしか反応を示さず、
同じ釣り座で私が自分の団子を落としてもチヌは釣れない。
試しに会長の団子を拝借して釣ってみると、これが悲しいかな浮きが入る。
私の団子は、前に31枚釣った時と配合は変えておらず、決して悪い団子ではないと思うのだが、
改めてチヌ釣りって本当に不思議だなぁと思う。
その後も、会長の団子とオキアミで何枚か追加する。
オキアミは使わずに、自作練り餌だけでチヌを釣るという当初の強い意気込みは、とっくの昔にどこへやら。
まぁ、私の意気込みなんて所詮その程度だ。 プライドなんて、とっくの昔に捨ててきた。
更には、釣れてるかどうか状況を見学に来た船長が私の練り餌を見て、
「練り餌は硬さとかバラケ具合とかを調整するのが難しいじゃろう?」と言われ、そこで初めて
「練り餌作りって・・・、難しのか?」 ってことに気づく。
でもまぁ、よくよく冷静に考えてみたら市販の練り餌は、私なんかが思いつきで作ったものとは違い、
メーカーの方が専門に開発され、何回もテストを繰り返して発売されているんであろうから、
「所詮一平民の私が一生懸命配合を考えたところで、到底市販の物にはかなわないかもな・・・。」
と、冷静に自分を見つめなおすことができた。 大会では素直に魚玉ハードを使おうと思う。
とりあえず、田吾作ミック・・・ 失敗。
私が大会用にと自作した練り餌 左から、「何でも釣れる田吾ミック」 「田吾玉ハード」 「喰わせ練り餌田吾」 いや、右からだったかな? まぁ、別にどっちでもいい。 とりあえず練り餌作りは失敗だ。 |
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非自立のキザクラチヌ1号、2号の棒浮きに糸鉛を 巻いて、大遠投用に改造! |
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私と会長の釣果の一部。 |
会長が紀州釣りにてチヌを釣るシーン ニコニコ動画はこちらから
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