9月6日  大遠投米糠釣法



本日9月6日(土)は、中野のおいちゃんと2人で、徳山湾の沖磯へ。

来週にこの界隈で開催される「グレペアマッチ in 徳山湾」に参加するためのプラクティスへと
やって来たわけだ。
この大会は、2人1組でペアを組み、キーパー10匹の総重量で争われる大会で、優勝賞金がなんと
10万円も出るそうな。

とは言え、別に賞金にはあまり興味の無い私は、楽しんで釣りができたらなと思っている。
楽しみながら釣りができ、少しでも上位に食い込めたらなと。 
はっきり言って、賞金なんて二の次だ。   グッヘッヘ


さて今日は、夢の10万円に向けて色々と試したいことがある。
勝負の棚、仕掛け、撒き餌の打ち方、遠距離狙で行くか足元狙いで行くか等々。
中でも本日一番の最重要課題は、秋磯用にと市販品を色々と改良して大遠投用にカスタムした、
オリジナル柄杓のテスト。柄杓なんて、ぶっちゃけ何でも一緒でしょ?と、つい最近まで思っていた私で
あったが、色々と勉強していくにつれ、竿やリールと同じ位に重要な道具であることに気付く。

シャフトの長さ太さ硬さ、グリップの材質や形状、カップの材質や大きさや形状等々、考えたら
結構奥が深い。色々と探せば見つかったのかもしれないが、私が探した限りでは市販品には、
総合的に私の求める柄杓が無かったもんで、それなら作っちゃえ!と作ったものがこれ。

店で振っただけではわからない使い心地を、色んな釣り場で、色んな人から拝借して振らせてもらい、
各メーカー、各柄杓の使い勝手の良いとこ取りをして、形状が異なるものを3本ほど作ってみた。
スタンダード用と大遠投用、そして、カップがデカくてたくさんの撒き餌が撒ける、お徳用の3本だ。

作成後、近くの山でテストは行ったのであるが、実際に海で使うのは今日が始めて。
遠投性やコントロール性などなど、使い勝手は如何に?

早朝、渡船に揺られること30分、徳山湾の磯に到着。
瀬上がり後、適当に撒き餌をパラパラやりながら仕掛け作り。
辺りも明るくなり、釣りを始めるころには足元には大量の餌取り軍団が。
タナは1ヒロ半から始め、セオリー通りに足元から探る。

程なくして、20cm前後の木っ端グロが入れ食い。
この時期、釣れても30cm位までらしいが、少しでも大きい魚が釣れるように試行錯誤。

オキアミや練り餌を使い攻めるも、今一型が上がらない。
ならば沖かと、大遠投。
早速大遠投用を使って撒き餌を投げたら・・・

これが、意外や意外、予想以上にブッ飛んでくれる。
ちなみにどれくらいブッ飛ぶのかというと、例えばシマノの円錐浮き、
CORE R FIREBLOOD ONAGA SPECIAL G3 14.6g(一般的な浮きで言うところのLサイズ)を
無風状態の中で、5.0mの1号磯竿でブン投げるとする。

要はそこまで撒き餌が届くのである。しかも、全力で投げればもうちょい飛ぶ。

これはもう、予想以上の飛び。  柄杓作り、大成功。
しかも沖目で、立て続けに良型が食ってくるのだから笑いが止まらない。
                               (まぁ、良型と言っても足の裏だが。)

で、それを見ていた会長に、「凄いじゃろうが。俺の柄杓」 と問うてみたら、
普段は私の発見等を心の中では認めても決してそれを口に出さない会長が、
「凄い距離をブッ飛ばす杓じゃのー」と、顔を引きつらせていた。

私にとっては、その会長の発した言葉こそが、今回の柄杓作り成功の一番の証。
ふっふ、会長さんよ、このブッ飛び大遠投杓、あんたにも作ってやろうか? 1本100万円位で。

そしてとりあえず、湯川杓やプロ山元杓のように私も杓のシャフトにたこ作と刻印するかと思ったが、
考えてみたらたこ作って、ぬけ作とか田吾作みたいなニュアンスになるのでやめた。

しかし、ただやっぱり弱点が無いわけではなく、左手撒きではその飛距離を出すことが出来ない上に、
コントロールもノーコンピッチャーになってしまったり、仕掛けをブン投げた後でバッカンに目をやって
いる隙に浮きがどこに流れて行ったかを見失い、再発見をするまでに時間がかかったりと課題点も色々
あるのだが、これは大遠投する時には右手で柄杓を持ったり、浮きも遠投用に改良した棒浮きを
使ったりして対応したいと思う。

大遠投しても、釣りの上手いカクちゃんなんかはラインでアタリを取るそうであるが、当然そんな芸当が
私に出来るはずも無いので、頼りは浮きのみ。途中でハリスにアタリ浮きをつけ、視認性を良くする。

しかしあれだ。今更ながら、視力が良くて本当に良かったと思う。
高校時代、勉強もせずにプラプラと遊びまわってて、本当に良かった。
テスト期間中でも、午前中のテストが終わったらその足でパチ屋に赴き、学ランの上だけ脱いでスロット
ばっかりやってたおかげで、目が悪くなることもなく、大遠投した沖の浮きがバッチリ見えるのだから、
人生何が幸いするかわからない。
世の中のちびっ子諸君、勉強なんてできなくても人生何とかなるもんだ。
                                   (私程度の生活水準でよければの話だが・・・)

で、しばらくはその釣り方で結構釣れていたんだが、そのうち大遠投した沖にも餌取が出て食いが渋る。


そこで、撒き餌ワークがヘタクソでどうしても餌取りが沖に出てしまう我々の弱点を克服する技が、
会長が大会用にブレンドしてくるオリジナルの米糠撒き餌を、私が大遠投して沖にブン投げ、
足元から中距離に沸いている餌取りを根こそぎ交わし、その向こう側にいるデカグロをピンポイントで
狙うという会長との協力プレイ、 「大遠投米糠釣法」である。

別に私が米糠撒き餌を作ってきても良いのであるが、なぜわざわざ会長に作らせて来るのかといえば、
私自身は米糠の撒き餌で本当にクロが釣れるのか、今一自信が無いから。

アホな会長を、「米糠撒き餌なら餌取りが交わせて、絶対釣れるから!」と言葉巧みに騙し、
本当に米糠撒き餌でクロが釣れるのかを試してみたいから。この釣法、面倒くさいことは全て会長に
押し付ける、必殺釣法である。


今回の参加者は40組80名。
この釣法で、35位以内の入賞を狙う!


あ、それと9月号の磯釣りスペシャル100ページに、北九州のTさんが6月14日の蓋井島釣行記を書いて
おられますが、その時Tさんが釣りをされておられた小伊勢のすぐ横の大威瀬で、釣りをしていた会長が
バッカンを大波にさらわれました。
ひょっとしたら小さく写ってる写真の中に、会長のバッカンが写ってるかもしれません(爆)



田吾作柄杓
大遠投バージョン。
この磯もええ眺めぢゃ
そこそこ釣れた。