7月30日  また天気に・・・



今週末は仕事のため、本日忙しい仕事の合間を縫って休みを取り、単独で小野田一文字沖波止への釣行。
休日に人が集まって波止が混雑するとチヌの食いも悪くなるから、平日に来れるんだったら平日に
おいでとの船長の言葉もあり、今日は久々の平日釣行。

前日の天気予報では、午後から北西の風が強く吹くとの事であるが、午前中は大丈夫そう。
満を持して4時20分に漁港に到着。

漁港に着くと、午前中は穏やかなはずの山口県西部地方に、何故かやっぱり強い風が吹いていた。
沖では案の定、白波が立っている。 推定風速4〜5m。
風に弱い一文字沖波止、船が出るか微妙なところであろう。

寝坊して遅刻してきた船長としばし相談するが、風は収まる様子がないので結局今日は中止することに。

船長も、今年は悪天候で中止になったことはほとんど記憶に無いんじゃが・・・と、同情してくださったが
そんなほとんど記憶に無い中の1日に、ピンポイントでのこのこと釣りにやって来るあたり、さすがは
嵐を呼ぶ男の本領発揮と言ったところだろうか。 

なんか、平日釣行を楽しみにここに来たらいつもこれだ。

私が何か悪いことでもしたと言うのであろうか。     あ、そういえば昔、会長の上履きにはなくそ・・・

せめて前日に悪天候の予報が出ればあきらめもつくのだが、前日の予報では大丈夫だが、
やる気満々で港に乗り込んだら、やっぱり悪天候で中止ってのが精神的にも一番辛い。

でもなんかその精神的なダメージが、最近は何だか気持ちよくなってきたが。


というわけで、今日の予定がすっかり空いてしまった私、これからパチ屋の開店に並んで
ジッタリンジンでも口ずさみながらフィーバー夏祭りの釘を読んでやっても良いんだが、
こんな心境の時は大概大負けぶっこいて、ジッタリンジンだけにパチ屋に大量の諭吉さんを
「プレゼント」してしまいそうな予感がするので、やっぱり釣りに行くことにする。
紀州釣り用の団子も、大量に練ってきてしまってるし。

で、県中央部の防府、徳山湾一帯は県北部や西部の天気が荒れていても、比較的波も風も穏やか。
大量の撒き餌を捨てるために、一路車を防府方面に走らせる。

やってきたのは、私が3年前に初めてチヌを釣った場所であり、紀州釣りに目覚めるきっかけとなった
場所といっても過言ではない、防府の西浦漁港。
2年前、釣りの上手な常連さんにサンドイッチ状態で挟まれ、ズタズタにプライドを傷つけられた場所でもある。

案の定風も無く、波は穏やか。  
ここでなら、のんびり撒き餌を捨てることが出来そう。
へへっ、ざまーみろってんだ。

当初は奥の方まで歩いていって、高い犬走りの上から私が海に落っこちかけた、南側の波止で釣ろうかと
考えていたのであるが、途中で重たい荷物担いで歩くのが面倒くさくなってきたので、手前のテトラで竿を出す
ことに。 多分どっちに行っても、あんまり釣果は変わんないだろうし。

で、結果はベラ1匹に超コッパグロ3匹の激貧果。    まぁ、想定の範囲内。
最近再び不調続きの私、山口県西部地方もそうであったが、どうやら中部地方にもチヌは生息していない模様。

最後はテトラの牡蠣ガラに、出すぎていた道糸が引っかかり高切れにてフィニッシュ!   もう知らん。帰る。

イライラしながら道具を片付けて、当初入ろうとしていた犬走りの高い波止に目をやると、なんとあの時私の事を
サンドイッチして下さったうちの一人、名人のOさんがいらっしゃる。

麦藁帽子と作業服。  西部警察にでも出てきそうな大きなサングラスに、不思議と違和感は無い。
私が目指す最終型。  「波止のヒーロー」
当時、私が羨望の眼差しを向けたOさんが、ウィークデイの本日も元気に竿を振っておられた。


 「こんちわ! 釣れてますか?」   気付けば当然のように話しかけている。

「いや、ダメじゃ〜。 今年はほんとに食いが悪いわ。 見てみ〜や。波止はガラガラじゃ。
 魚が釣れんけ〜、人も来んわ〜。」

2、3年前、この界隈をウロウロしていた頃に何度かお話させていただいたことがあるが、私の事はきっと覚えて
おられないだろう。
それでも全く警戒されること無く、あの頃と同じように私の事を受け入れて下さる。

あの頃教えて頂いたことを自分なりに分析してアレンジを加え、おかげ様で私、ようやく初心者に毛が生えた
程度まで成長することができました。

1時間くらい貼り付いて、隣で色々と勉強させていただく。
その間、嫌な顔一つせず色んな事を教えてくださる波止の太公望。

今年は防府や徳山で頻繁に赤潮が発生しており、チヌが湾内にあまり入ってこないため
釣果が渋いことの説明から始まり、仕掛け、団子の作り方まで色々と。

毎日釣りに来て、市販の撒き餌を使ったらお金がいくらあっても足らないので、砂とサナギと麦を混ぜて
作っておられる自作の団子と、オキアミベースで作られる自作の練り餌で、1回の釣行費用は全部合わせても
500円程度だそうな。しかもこの渋い状況の中、私の見ている横でもきっちりとチヌを釣ってこられるもんだから、
まだまだ自分は足元にも及ばんなぁと、未熟さを痛感させられる。

さらに、今日の講義の中には興味深い内容があり、何でもチヌが紀州釣りの団子に寄ってきて団子を突付く時に
ゴンゴンと音が出ているそうな。で、その音に連られたチヌが他の場所からも集まってくるとの事。
ん〜、やっぱり紀州釣りって深いなぁ。

一通り色々と教わった後、「どうもありがとうございました。」とお礼を告げ、釣り場を後にする。

今日は天気が悪いせいで渋々防府までやってきた私であったが、ためになる話が色々聞けたと、
前向きに考えようと思う。


しかしあれだ。
どうして私が平日に一文字沖波止へ行こうとすると、毎回天気が悪くなるのであろうか。
ここまでくるとこれはもう、どこかの国の陰謀なのではないだろうか。

私に平日の釣りをさせたくないどこかの国のエージェントが、人工衛星で天気を操れる機械の
「晴れ」 とか、「雨」などと書かれたボタンのうちの、「風(強)」ボタンを、どこかでポチッと押しているのでは?


しかし・・・、私が何故狙われる?

あっ、そういえば昔、野波瀬のイカダで全身が銀色の宇宙人さんと釣りをした時に、少しだけイカダの上で
寝てしまった私、あの時、知らないうちに宇宙人さんからマイクロチップか何かを頭の中に埋め込まれたのだと
したら・・・。
そのマイクロチップに、地球上の全ての生命体の未来に関する重大なデータが書き込まれているとしたら・・・。


だから私は狙われるのか・・・。 

私の頭の中に埋め込まれているマイクロチップが誤作動を起こし、脳の中の血管を詰まらせているとしたら、
全ての辻褄が合ってくる。    謎は全て解けた!

はい。 というわけでですね、私の病気はどうやら、宇宙人の仕業だったようです。

しかし、仮に私の頭にその重要なマイクロチップが埋め込まれているとしても、何故どっかの国のエージェントが
私の平日単独沖波止釣行を阻止するのか、その理由まではわからないけど。

まぁいいや。とりあえず寝よ。




今日の釣り座
犬走りの高い南側の波止
あと50cm程大きくなってまたおいで!