10月26日、久々に振休使っての平日釣行。
前日の段階では、終日曇りではあるものの雨は降らないとの予報。
当日は午後から用事があり、昼までの釣行であるが、平日の一文字釣行という
ことで、いつもより気合を入れて余計に団子を練る。

シュミレーションもバッチリ、万全の体制で床に就く。
寝ている間も楽しみで仕方なく、興奮して何度も目が覚める。
高ぶる気持ちを抑え、無理矢理寝直すといったことを何度も繰り返す。


なのに・・・  あれですか? 

私がこれだけ楽しみにしてたってのに、あれですか?

なんで早朝5時に目覚ましが鳴ったら、そこら中で雷ですか?

確か前回の平日休み、8月29日もこんな感じじゃなかったっすか?
またですか?

私、何か悪いことしました?

・・・


あっ、そういえば若い頃は人に言えない位の悪いこと、たくさんしてきたっけ。


会長のうわばきに鼻くそ入れてみたり、会長の下駄箱に私が丸文字で書いた、
匿名のラブレター入れてみたりとか。

そのツケが、今頃になって回ってきましたか。

まぁ、いいんですけど。別に。 こっちはハナから行く気満々なんで。
どうせあれでしょ? 漁港に着くなり、いきなり雨が降り出すパターンでしょ?
わかってます。でもいいんです。 
こちとら大量に団子、練り終わってますもん。

で、時折真昼のように明るくなる周囲の景色を、やけくそで堪能しながら
車を走らせる。

船出の時間の5時45分、刈屋漁港へ到着。

なんか・・・、前回にも増して雷が凄いんですけど・・・ 

車から降りたら、もの凄く近い所でゴロゴロ鳴り響いてるんですけど・・・
とりあえず今は雨は降っていないんだけど、避雷針など無い沖波止、
さすがに雷はやばい。

こりゃダメだ・・・  
でもまぁ今日一日、雨は降りそうにないので関門にでも行ってみるか。


そう予定を変更した矢先、船長から電話が入ってくる。

船長「おはよう。 雷、すごいなぁ。  どうする? ちょっと待ってみる?」

私「あっ、おはようございます。これ、やばいですよね。
  今日はあきらめて、関門にでも行ってみます。」


電話を切り、車を下関へと走らせた瞬間、今度はバケツをひっくり返したような
凄い大雨。踏んだり蹴ったり。

 ええっと・・、  もういいです。  心が折れました。  帰ります。
 家帰って、ときメモでもやります。
 詩織ちゃんでもデートに誘って、遊園地にでも行きますわ。
 ゲームですけど。    ほなさいなら。」

通勤ラッシュに巻き込まれる前に、早くも家路へユーターン。

家に着くと同時に、今まで強く降っていた雨がまるで嘘であるかのように
ケロッとあがる。


はいはい。そうですよね。わかってます。
で、そのうち晴れ間でも見えてくるんでしょ?いいっすよ。別に。
昼から用事あるし、今日は詩織ちゃんとデートするって決めたんで。

ふてくされるように家事を済ませていた午前8時、予想通りに晴れ間が
見えてくる。いくら予想していたとは言え、実際に太陽が顔を出すと、
悔しいやら悲しいやらで、色んな想いが交錯する。

「くそー、やっぱり晴れやがったか・・・。
 なんで俺がたまに平日に休み取ると、いつもこうなんだよ・・・
 昼まで時間ないけど、頭来たんで釣り行くか?」

半ばやけくそで釣行を決める。  詩織ちゃんごめん。デートはキャンセル!


丁度その時、私の身を心配してくれる会長から電話がかかってきた。

会長「おっさんよー、朝は、よう雨が降ったのう。
   雨に打たれながら釣りをしよるんかいの〜?   ええザマじゃー!」

私「いや、漁港までは行ったけど、釣りはせずに帰ってきた。」

会長「えっ?そうなん? 面白くないの〜。罰ゲームのように雨に打たれ、
   雷におびえながら釣りをしてると思ったのにの〜。残念じゃ〜。」


会長の優しい言葉に、目頭が熱くなる。


会長「しかし、おっさんが平日休み取ると、いつもこんな感じじゃ。
   おっさん、嵐を呼ぶ男じゃのう。
   全然うらやましくないけど。
   いやぁ、良かった〜、俺、晴れ男で。
   いやぁ、おっさんが可愛そう。ああ可愛そう。」

私「くっそー、悔しいやら腹立たしいやらで居ても立ってもおられんので、
  今からでも釣りしてくるわ。」

会長「か〜っ、最悪パターンの未練釣行じゃ〜。
   ボーズの確率が極めて高い未練釣行、せいぜいがんばってくれたまえ!
   が〜っはっは。 ええザマええザマ。」


あまりの会長の優しさに、溢れ出る涙をこらえきれない。


そして、3時間程前、微かな希望を胸に訪れた刈屋漁港に再びやってきた私。
雨の気配はすっかり無く、多くの釣り人が糸を垂れている。

「朝からこんな天気であったなら・・・」


人の居ない場所へ適当に入り、早速団子の投入開始。

しかしあれだ。久々に刈屋漁港のテトラから釣りをしてみると、どうにもこうにも
根掛かりがすごい。

前はこんなに根掛かりしてたっけ?と思うくらいに地球が釣れる。
見る見る針やハリスが根掛かりの犠牲になる。
針は軽〜く二桁ロスト。
ワンキャストワンヒットならぬ、ワンキャストワンロスト。
もうどうにも止まらない。
こんなんでチヌなど釣れるはずもなく、惰性で針を結んでは根掛かり、
結んでは根掛かりを繰り返す。

途中、切れたハリスに新しい針を結び終えた後でザラザラを発見した私、
これでチヌ掛けたら切れるかもなと一瞬思うが、まぁ、チヌなんて
釣れる訳ないし、結び直したら面倒臭いし。
むしろ、次に根掛かりした時にはここから切れて丁度いいじゃん。むふっ。 
とか言って、そのままにしていたら釣りの七不思議、案の定そんな時に
限ってチヌっぽく浮きが入る。


合わせる → 乗る → そこそこ引く → 30cm強のチヌっぽい
            
          →あっ、そういえばハリスが・・・ → ぷちん → O、OH・・・



チヌを釣りに来ている私がこんなこと言うのも何だが、まさかチヌが食ってくる
とは思いもしなかった・・・

自分の怠慢が招いた悲劇だが、一気にやる気が無くなる。

いつ何時でも、ハリスに傷はあっちゃーいけねぇなと改めて反省・・・

でもまぁ、一応チヌは寄ってるはずなので引き続き惰性で団子を投入。


すると・・・、予想外にまたチヌの前アタリ。

今度こそと思いながら合わせを入れると、見事に竿に乗ってきた。

上がってきたのは、これまた予想外のナイスチヌ! 
推定17cm。 ち、ちっちぇー・・・

11時過ぎ、またもハリスを地球に持っていかれたところで、我慢しきれず
ギブアップ。

チヌの気配はあり、粘ればサイズアップも望めそうな気もしたんだけど、

根掛かり→ラインブレイク→針ロスト→結び直しのライフサイクルに
嫌気がさした。

たまの平日休み、折角楽しみにしてた一文字釣行を、またもや雷と雨のせいで
中止にされた挙句、その後は嘘のように晴れるといった天気に精神的にも
打ちのめされた。  もう知らん。

思いっきり不完全燃焼な一日であった。


明後日日曜から再来週の週末まで、暫く休み無しで当分釣りは出来そうに
ないし、とりあえず明日の土曜日、嫁に贈賄でもして無理矢理釣り行くか。
撒き餌も大量に残してるし、行っちまうか。ってな感じで急遽明日の釣りが
決定!

早速家に帰ってお天気チェック!


って、明日は明日で、8mの強風が吹く予報じゃん・・・




特筆すべきは、6時の時点の強雨6mm。
雨だけでなく、強烈な雷も伴っていたと
付け加えておきたい。

他の時間帯は曇りどころか
陽まで差していたってのに、
よりによって私が平日に休みを取る日に
限ってどういう見解であろうか。

これだけを楽しみに1週間がんばっている
ってのに、ほんとにへこむので勘弁して
欲しい。
沖に見えるは、今日あがるはずだった
沖一文字

なんだかなー
巨チヌ!
嘘ぴょーん


所詮私には、この辺がお似合いだ。





10月26日  嵐を呼ぶ男