本日、久しぶりの野波瀬釣行!
釣り方は師匠より一通り教わり、今日は自力での挑戦。
自信はある。
だがひとつ、今日の私はどうしても拭い切れない不安を抱えていた。
それは・・・
どうも昨日から腹の具合がマンモスゲリピーであること。
週の半ばからこじらせていた風邪がまだ完治しておらず、
腹具合が芳しくない。
まぁ、別にトイレがある野波瀬のイカダなんで、ゴロゴロと下り始めたら
トイレに駆け込みゃいいだけの話なのであるが、実は今日の釣り、
会長&彼女も同じイカダにあがるのだ。
それつまり、私がトイレに駆け込み用を足す音が彼女に聞こえる可能性があり、
繊細なガラス細工のように透き通ったハートの持ち主である私は、ふんばり
ながらピーピーヒャラヒャラ鳴り響く音に、
「あぁ〜、聞かないで〜・・・」と、頬を赤らめる事態が発生するかもしれないと
いうことである。
最悪の事態に備え、風邪薬と正露丸を飲み万全に備える。
とりあえず今日は野波瀬の師匠も来られており、到着の遅れた会長と彼女を
置いて、まずは一番船にて沖のイカダへ。
イカダにあがると、私の心配もどこへやらであった。
朝食にと、先程車の中で食べたヨーグルトが原因となり、さっそくトイレへ
駆け込み1マンモス。
30分後、後からやってきた会長と彼女が乗っている船が見えてきたところで、
再び下って2マンモス。
ふむ。 大変だ。 今日はどえらい爆弾を抱えてもーた・・・。
極力水分補給はしない方向で乗り切ることを心に決める。
で、肝心の釣りの話。
師匠の予想では、今日は潮と風の向きがよく、爆釣予想。
高ぶる気持ちを抑えながら、お尻を手で押さえながら・・・。
ここ野波瀬イカダ、水深は20m前後と深い上にそれぞれのイカダでポイントが
異なるので、それを把握するまでは、なかなかチヌの顔を見るのは難しい。
足繁く通って通って、何度も何度もボーズを喰らって、ようやくうっすらとわかって
きたような気がするここの釣り方。
今日の団子は、深めの水深に合わせて重めの配合。
一気に底まで届くようなイメージで練ってみる。
仕掛けや釣り方なんかは、何度か師匠の釣りに同行させてもらい、なんとなく
わかってきたように思う。
後はただひたすらに団子を打ち続け、浮きに出る小さなアタリを逃さずに
集中するのみ。
開始から1時間。
棒浮きのトップが僅かにシモって、前アタリの挙動を見せた!
ような気がした。
そして、一度浮いた浮きが再びシモって、本アタリの挙動を見せた!
ように思えた。
半信半疑で恐る恐る合わせを入れてみると、
「ズッシーン」というもの凄い手ごたえ。
一瞬、また根掛かりかよ!と思った。
「ちぇっ・・・」 とか思いながら竿に聞いてみると、いやいやこれが、ズンズンと
竿先を叩いている。
「あ、やっぱ魚じゃ。俺、ひょっとして自力で野波瀬のチヌ釣ったか?」とか
思いながら、ホクホク顔で会長を呼ぶ。
私「会長、来たぞい! 多分チヌじゃ。
さぁさ、そちらのお嬢さんも早ぉこっちさ来てさ、
野波瀬のチヌをさ、見て帰ってけれ!」
軽やかにレバーブレーキで突っ込みをかわし、自らタモ入れしたチヌは38cm。
決して大きいチヌではないが、鮮やかな銀色の光を放つそのチヌは、
威風堂々たる王者の風格を漂わせていた。
私「むっほ! 会長、 むっほ!」
誇らしげにタモの中のチヌを見せ、我ら部族が獲物を仕留めた際の勝利の舞を
村長に披露する。
師匠のアドバイスも無く一連の流れ全てを自分でこなし、わたくし本日遂に
自力で,、野波瀬のチヌを釣り上げました!
師匠「おめでとう、やったな〜!」
私「いやいや、そんなそんな、まぐれですわ。ほんまに。」
師匠「いや、まぐれじゃここのチヌは釣れん。
しかも自分で配合した団子で釣ったってことがすごく大切。
いやぁ、おめでとう!」
「えへ。 ですかね? やっぱりそうですかね?
いやぁ、まいったね、こりゃ。 会長、むっほ!」
その後は、師匠の予想に反して釣果は渋かったんだけど、
釣るのが難しい野波瀬のチヌを釣り上げ、私は大満足!
気分は最高にマンモスうれピーなんだけど、お腹の方は残念ながら
マンモスゲリピー。
今の戦いでちょっと力み過ぎてしまったため、再びマンモスがドアを
ノックしている。
我慢しきれず、スリーマンモス。
終日マンモスが付きまとった一日であった。
今の時期、野波瀬のチヌはめっちゃ美味い。
帰り際にさりげなく会長の彼女へとチヌを手渡し、一言だけつぶやく。
私「チヌは・・・、刺身にすると美味いっす。
会長のこと・・・、よろしく頼んます。」
よし、最後のセリフもばっちり決まった!
自分に酔いしれながら、必死にお尻を押さえながら、家路を急ぐ私であった。
会長のスカリと、私の釣ったチヌ。 彼女のご家族には、 「チヌってこんなに美味かったの?」と 大好評だった模様。 うん。お尻を押さえながら頑張った 甲斐があった。 |