ウィークデイの金曜日、昨年の11月以来、8ケ月ぶりに再び大先生から野波瀬のチヌ釣りを
教えていただけることとなった。
前回教えて頂いたことにオリジナリティーを加え、自分らしい釣りをしてみたいと思う。

午前5時、野波瀬漁港に大先生、Aさん、私が集まる。
ウィークデイの金曜日、大先生は振替休日を使い、Aさんは普通に休暇、
そして私は、当日の朝に39度の熱が出て動けないと職場に連絡を入れることにした。
                               (嘘です。盆休み代わりの夏休みです。)


今日は平日にも関わらず人が多く、1番船は5時半を待たずに出港。

最近野波瀬では、スズキが良く釣れていたり、ヒラメも釣れていると言うことだったので、
私がヒラメ、大先生はスズキ狙いでそれぞれ泳がせの置き竿をセッティングしていたのだが、
置き竿に魚信が伝わってくることは無かった。


肝心のチヌであるが、潮の流れと風を考慮して、大先生がそろそろ食いそうだ!と予言した
直後に、Aさんが45cmのゲット。その後もう1枚追加して計2枚。

大先生、合わせで巨チヌを乗せるが、痛恨の針外れ。
用事があるとのことで少し早めの撤収をされた。

そして私、唯一の見せ場は午後1時。
「来たー!乗ったー!」 などと大騒ぎをして合わせを入れるが、
上がってきたのは大きなコノシロ。ええい、紛らわしい。
それ以外は全く持っていいとこ無し。
終日、珍しくいい感じの集中力を維持して粘ったのだが、結果はアジとコノシロだけの
貧果に終わった。
途中で、今日もチヌは釣れないなと悟り、本当はお土産確保にサビキをシャクシャク
したかったのだが、大先生に釣りを教えてもらっている手前、やめておいた。

チヌ仕掛けに、価値ある20cm超えのアジが釣れたのがせめてもの救い。
大先生が、「それはスズキが好きそうな大きさだから泳がせてみれば?」と、提案されるも

「こんな良い型のアジ、スズキの餌にするなんてとんでもございません。
家に持ち帰らせて頂いて、人間様が美味しく食させて頂きます。」と、丁重にお断りさせて頂く。

「私が泳がせで使うアジは、刺身にならないような小さな
サイズだけです。刺身サイズの大きなアジは、しこたま全部持って帰ります!」と
少しだけ私の謙虚な性格を露呈してしまった。


まぁしかし、野波瀬方面、日中は強い風が吹くとの前予報であったが、終日穏やかな
天候でのんびりと釣りを楽しむことができた。
加えて、今日も大先生からチヌが食う潮の流れや風の吹き方、挿餌の先行のさせ方等、
ためになることを色々と教えて頂くことができ、大変勉強になった。
実は半分も理解できていないのはここだけの話であるが、これで次回は爆釣間違い
無しのはずである。


高い撒き餌団子に挿餌、船代に食料、飲み物代を合わせると総額8000円相当の
出費に対し、今日のお土産はアジが2匹のみ。
1匹に換算すると4000円相当の高価なアジ、嫁よ、心して食うがいい。




Aさんが釣りあげた価値あるチヌ。

野波瀬に行った回数だけ考えれば、
私よりはるかに少ないAさんが2枚も
釣られるとは、これは一体、どういう
ことであろうか・・・。

冒頭で述べた、今日の目標である
自分らしい釣り。

大金つぎ込んでアジが2匹という点では、
いつもの私らしい釣りができたのでは
ないかと思う。
ちっきしょー、
覚えてやがれ!



7月27日  自分らしさ