4月15日  全員集合!

4月15日、今日は私にとって楽しみなことが2つあった。

ひとつは、今期、初めての3人での釣行であり、
もうひとつは、私のニューロッド、
「ダイワ クレッサ 1.5-5.3」の初卸だということである。

我々には、竿の初卸の日の釣果が、今後のこの竿の将来を決めるといった風の
ジンクスがある。

我々にとって道具の初卸の日は、とても重要な意味を持っており、
いつもよりも増して気合が入るのである。

ちなみに、
「クレッサ、先週折れたじゃん!」といったツッコミを入れられそうであるが、
先週の釣りは、開始から2時間も経たないうちに竿が折れて、敢え無く中止せざるを
得なかった為、定められた規定釣行時間に足りていなかった。

不本意ではあるが前回の釣行は、私の定めたルールの中で初卸にはカウント
しないノーゲームとなってしまったのである。

野球で言えば、試合開始後すぐに雨が降り始め、雨天順延。
後日改めて試合を行います。といったようなものだ。

そういったわけで、竿の修理が終わり、万全の体制で望める今日こそが、
この竿の初卸の日となったのである。

小野田一文字、今日の1番船は5時の出船であるが、混雑が予想されるために、
永田名人から、「4時30分までには集合!」との号令がかかっていた。

しかし、気合が入りすぎていた私は集合時間には30分以上も早い、
4時前には刈屋漁港に到着。

逸る気持ちを抑えつつ、待つこと30分が経過したが、集合時間を過ぎても
一向に姿を現さない中野会長と永田名人。


嫌な予感を覚えつつ、まずは会長に電話。

Truuu Truuu・・・・     かちゃ

会長「何かっちゃ?」

私「遅いっちゃ!」

会長「今向かいよるっちゃ! もうちょっと待っちょけ、このバカタレが。」  ぷちっ


なんか、遅刻してきた奴に逆ギレされて、バカタレって言われた・・・

理不尽な気持ちを抑えながら、今度は永田名人に電話。

Truuu Truuu・・・・   かちゃっ

永田「むにゃむにゃ・・・   今、向かってるよ・・・    今何時?」


ね、寝ぼけてる・・・


私「・・・・・、  今向かってるって・・・、  もう、集合時間の4時30分よ・・・」

永田「あ、やべー、寝てた。
   夢の中では、車ぶっ飛ばしてそっちに向かってたんだが・・・」

私「今度は、現実の世界で車ぶっ飛ばしておいで。」

永田の家から刈屋漁港までは、大体30分。
コンビニで買い物をする時間を考えたら、恐らく彼は間に合わないだろう。

私「友よ、志半ばで無念の寝坊をしてしまった君の分まで、私がチヌを
  釣ってみせる。永田の仇は俺が討つので、君は安心して遅刻してきて
  くれたまえ。」
 
船出を前に、熱い誓いを立てる私であったが5時丁度、
予想に反して、ぜいぜい言いながら走って来た永田名人。
とりあえず無事に3人揃っての船出となった。


3人での釣りは、昨年の10月8日以来、実に半年振りである。
そして、久しぶりに上がった小野田一文字で、本日最初に竿を曲げたのは、
自ら早めの集合をかけておきながら、いきなりの寝坊をぶちかました
永田名人だった。

そして、彼にとって今年最初の獲物も、やはりボラだった。

さすがは、ボラに魅せられ、ボラを愛して止まない男。

私「よっ、ボラ釣り名人!」    健闘を称え、祝福する。


その数分後、今度は私に小さなアタリ。
見逃さず、すかさずアワセを入れる。
新しい竿全体で魚の感触を確かめながら、上がってきたのは30cmのチヌ。
とりあえずボーズは免れ一息ついたが、まだまだここは予想以上にアタリが
小さく、食いが渋い感。

ハリスを1.5号から1号に落とし、絶えず打ち返しの手を止めなかった私が
もう1枚追加し、計2枚。他のメンバーは、チヌの姿を見ることはできなかった。

とりあえずまぁ全体的に渋い中、私だけは2枚も釣れたので、
ニューロッド、クレッサの初卸は上々としておきますか。



総括として、ここはまだまだ釣果にムラがあるようで、関門や徳山に比べたら
少し渋い印象。

まぁ、我々に腕が無いと言えばそれまでなんだが・・・。


ところで、帰り際、船長が
「君らは、ここに来る毎に何かしらの道具が新しくなるの〜!」 と
言っておられた。


「腕が無い分、せめて道具位はかっこ良くしたいじゃないですか。」と
会長が言っていたが、まったくもっておっしゃる通り。
見た目くらいは格好良く釣りたい。

そこで最後に3人揃ったところで、我々の今年のテーマなんぞを考えてみた。

昨年は、倖田來未のエロくて格好良い、「エロかっこ良い!」や、
お笑い芸人アンガールズのキモいけど可愛い、「キモかわいい!」などの
キャッチフレーズが流行となった。

今年の我々は、その2つのキャッチフレーズの良い所取りをして、

ずばり、  「エロキモい!」で行きたいと思う。

エロくてキモい、 「エロキモい!」 
                       って、それじゃダメじゃん。








約半年振りとなる、
小野田一文字からの風景。

気合を入れて、練りすぎた
撒き餌。

45cmのバッカンから、
今にも撒き餌があふれそうだ。
私の釣果。
チヌ2枚と、良い型のクジメ。

渋い中、良くぞ2枚も
チヌ釣ったと、自画自賛。