色々と予定を立てては延期になっていた初釣行であったが、
今回遂に行くことができる。
以前徒歩で山越えをして、えらい目に逢った立岩稲荷神社前。
前回行ったときには、こんなとこ二度と来るかと思ったのではあるが、
人間というものは不思議なもので、過去の忌まわしい記憶、
嫌な出来事といったものは、時間が経つにつれて忘れていくものである。
初恋に敗れ、
「こんなに辛い思いをするくらいなら、もう2度と人を好きになったり
しない。」
と誓っても、都会からやってきた少し大人びた、髪の長い転校生に気が
付けば心を奪われており、頭の中では、スピッツの「空も飛べるはず」が
流れ始める。
また、場末スナックのカウンター席で、多額の借金抱えて家族に逃げられ、
人生に疲れたと生涯最後の酒をかっ喰らっていたところ、偶然にも隣に
座ってきた、これまた人生に疲れた風な女性と話が合い、
「傷ついた者同士、もう一度こいつとやり直してみるか。」と考え直して
みたり。
傷ついた心、わずらわしい過去は、時間が忘れさせてくれる。
そんなこんなで、去年この釣り場で、重い荷物をかかえながらマムシや
スズメバチに追いかけられ、命からがら逃げ帰ったという忌まわしい
記憶はすっかり忘れ、健康のために、少し位歩きますか。と、防府市は
立岩稲荷神社前への釣行と相成った。
ちなみに今日は、いつもの仕事関係の友人Aさんと、Aさんの部下のF君。
山越えの装備はなるべく軽めに、レッツウォーキング。
去年の夏、重い荷物担いで、滝のような汗かきながら1時間かかった
道程が、今日はわずかに30分。
気候の違いや装備の違いで、そんなに苦には思わなかったが、
それでも細く険しい坂道を、何回か休憩を挟みつつ。
最後に連なる鳥居(結構怖い)をくぐり、ラストスパートの急な階段を
下りれば、そこが立岩稲荷神社。
今日は先客が2人、すでに奥の岩で釣りをされておられる。
空いてる場所に釣り座を構え一日粘るも、今年の初釣りは見事にボーズ。
どこの釣り座もチヌは上がっていなかった。まぁ、メバルはそこそこ釣れ
たんで、お土産には事欠かなかったけど。
途中、ここの常連さんにお話を聞きに行くが、2月に入ってチヌは
さっぱりとのこと。
時期が良くなったらまた来てもいいかなと、険しい山道を登りながら
思うのであった。
山頂からの風景 ここから海面まで歩いて降りるのだから 相当なカロリーを消費できそうだ。 |
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過酷な山道を越えていく。 | |
このあたりでスズメバチに追っかけられた。 |
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最後のラストスパートで、 すごく細く険しい坂道が200メートル、 心臓破りの坂が出迎えてくれる。 時折マムシも出迎えてくれる。 横へは逃げられないので気をつけろ! |
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ディズニーランドの、 ビッグサンダーマウンテンのような 光景が広がる。 ここを、重たいバッカンやクーラー担いで、 レッツロッククライミング! |
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いかにも良さ気! |