9月2日  さすがは名人!


9月1日金曜日夜、釣りに行きたい私がいる。
明日は嫁が午前中仕事だし、私も午後から仕事。
午前中なら子供を預けて釣りにいけなくもないが、嫁の許しが出ないだろうなぁ・・・。

とりあえず未練がましく、玄関に置いている8月30日に使う予定だった撒き餌が
どうなっているか、バッカンを空け、確認を行う。
水は加えていないものの、オキアミブロックはバッカンの中に入れっぱなし。
腐ってるんだろうなぁ・・・

恐る恐るふたを開けてみると、案の定オキアミは黒く変色し、
「 ツーン 」と鼻に来る、夏休みに親戚のおじいちゃんの家にあった、
汲み取り式のぼっとん便所で嗅いだような、とても懐かしいかほりが漂ってきた。


撒き餌は発酵すると、便所の臭いになる。
今度トリビアの泉か、学会にでも発表しようと思う。


とりあえずまぁ見なかったことにして、何事も無かったようにバッカンのふたを閉める。

ま、まぁ、ドンマイだ。


そこへ、2階から降りてきた嫁が登場するなり、一言叫ぶ。


嫁「
臭い!  何?この臭い? 臭い!   あんた、何したん?」 

私「いえ、別に何もしてませんが・・・  
  あえて言うなら、バッカンのふたを少しばかり開けたかも・・・」

嫁「おバカ!それが原因じゃー! 早く捨てておいで。
  庭に捨てると臭いから、海にでも捨てておいで!」


私「は、はい。  って、 ん?  海・・・  ですか?」
  い、いいんですか?   海行っても・・・」


とりあえず釣りの許可が降りた。


永田は名人は明日一文字にあがるって言ってたけど、私は昼から仕事やから、
漁港での岡っぱりだな。


とりあえず5時に目覚ましをセットし、床に就く。


翌朝、目が覚めたら8時。


あれ?  5時にしかけたはずの目覚ましは?

嫁「なんか知らんけど、朝5時頃、目覚ましが鳴りよったよ!
  うるさいから切っておいた。
  じゃ、仕事行ってくるんで、家の掃除と洗濯よろしく!」


って、あれっ? 


嫁「あぁ、それと、空いた時間できちんを撒き餌を海に捨ててきてね♪  
  それじゃアディオス!」

ア、アディオスって・・・
釣りに行くついでに撒き餌を捨ててくるんじゃなく、家事のついでに空いた時間で
海に捨てて来いってことなんですね?

日本語って難しいっすね・・・


結局釣りは断念。まぁ、仕方ない。

とはいえ、いくら悪臭を放っているとはいえ、ただ撒き餌を捨てたらもったいない
ということで、ただ純粋で無垢な少年だった頃に、色々な宝物を隠していた
秘密の基地にバッカンを隠す私。


案の定、帰宅するなり、私に確認をとる嫁。

嫁「ちゃんと撒き餌は捨ててきた?」

私「う、うん。  ば、ばっちり!」



昔、ごく親しい友人しか知らなかった、秘密基地の存在。

そこには、夢と希望がたくさん隠してあった。

例えるならば、あんな本とか、こんな本とか・・・

男は、いくつ歳を重ねようが、永遠に少年だと思う・・・





で、ここからは一人一文字にあがった、永田名人の話。

名人、今日は爆釣したらしい。
朝一、50cmを上げてからは、立て続けに60cm、70cm!の入れ食い状態!
まぁ、全部ボラやけど。


加えて今度は、餌取りのちっこい鯛を30枚ほど!

んで、パタパタッとチヌを2枚あげて、さぁこれから!と思いきや、

またボラ!   と、一日休む暇なく、浮きが海中に入ってたようだ。
竿を満月のようにしならせ、周囲の視線を一人独占したらしい!
さすがは永田、伊達に名人を名乗っていない。

まぁ、全部ボラってゆー、落ちがあるけど。


今度、チヌが釣れなくて暇なときは、ボラの釣り方教えてね♪

そんな感じで、とても楽しい一日を過ごしたようである。


ところで、帰り際、
水面下で密かに活動を行っている、我々山陽小野田チヌクラブの正体を見抜き、
永田名人に声をかけてきてくださった方がいらっしゃるそうである。

一文字の常連さんで、このホームページにも度々お越しいただいているそうで、
ありがたい限りでございます。


この日も大物を釣られたようで、うらやましい限りです。
今後ともよろしくお願い致します!