7月2日 釣れない理由・・・
前日、嫁が子供を連れ、実家に帰ってしまった。
帰り際、「明日は釣りにでもいってくれば?」と、優しい声をかけてくれたが、
ただ今外はどしゃぶり。明日の山口県西部地方には、大雨洪水雷警報が出ている。
さてどうしたものか。
釣りには行きたいが、明日は大雨だ。
最近天気予報はあたってないし、会長は例え警報が出ていてもやる気満々だろう
から、とりあえず電話してみるか。
私「急遽かみさんが実家に帰って明日の予定が空いたけど、どうする?
警報は色々でてるけど。」
会長「うん。爆釣警報がね!」
私「う〜む、意味はわからんが、どんな天気でも行こうぜってゆー気迫だけは
ひしひしと伝わってくる。」
会長「海の男の長年の経験から察するに、明日は晴れる。雲を見たらわかる。」
とりあえず、会長は海の男ではないし、経験もすこぶる浅い。
雲を見たらわかるというが、20時前の今、周りは暗くて良く見えない。
おまけに外は大雨で、雲を見るどころか空は真っ暗だ。
どの雲を見ての発言かはわからないが、たいしたエセ気象予報士だ。
まぁ、ともあれ明日はブラジルフランス戦があって早く起きるし、今から釣具屋に
向かって車をぶっ飛ばせば、なんとか閉店前にはたどりつける。
ってことで、各種餌を購入。
永田名人にも連絡を入れ、明日の天気次第では釣りに行きましょうという結論に
達する。
さて、期待半分で翌朝。ブラジルフランス戦を見るため起床。
後半開始早々、ジダンのFKからアンリが先制点を決める。
丁度その頃、テレビ画面の左上に、各地の天気予報が流れ始める。
山口県地方は・・・
午前中30%の、午後20%じゃん。下がってんじゃん降水確率。
レーダー見ても、今の段階ですでに、山口県には雨雲かかってないじゃん・・・
行けるじゃん・・・ 釣り。
とりあえず中野会長に電話を入れると・・・・ 出ねぇ・・・
あれだけやる気満々で、ブラジルフランス見るって行ってたくせに、電話に出ねぇ・・・
とりあえず先に永田名人に電話するか。
Truuuu Truuuu
名人「んっ、んーっ・・・にゃむにゃむ」
私「もしもし」
名人「んー、後かけなおす・・・」 ぷちっ
完全に寝ぼけてる。かかってこないかなと思いきや、折り返しかかってきて、
釣りへのお誘いをしているところに、今度は会長からキャッチホン。
んで、釣り決定。とりあえず小野田のモンジでも行きますか。
途中もなんだかんだあって、結局8時過ぎの船出。
いつもの釣り座に着席。
なんか、天気はすこぶる・・・ 晴天じゃん。むしろ、真夏の日差しじゃん。
最近あたらないなぁ。天気予報。
これからは週間天気が雨予報でも、気にせず釣り予定組むか。
とか思ってたら、早くも永田名人の竿が曲がっている。
名人「タモーッ!」
会長「仕方ない。永田名人のために、一肌脱ぎますか。」と、
なぜか、服を脱ぎだし、裸になる会長。
それでは私も遅ればせながら・・・・ と、私も裸に。
なんつーか、海はいいねぇ。この開放感。
「夏が来たよ〜♪」
昔エセサーファーやってた頃を思い出す。真っ黒になってたなぁ。
私「10年前を思い出し、今日は焼きますか。思いっきり。」
名人「どうでもええけぇ、タモっちゃ!」
会長「永田も裸にならん?気持ちええよ?」
名人「ならんちゃ。 タモっちゃ。」
こっちがせっかく夏をエンジョイしてるってのに・・・。ノリの悪いやつめ。
仕方なく掬ってやる。
その後は、いつに無く良い集中を見せた、中野会長、 ボーズ。
適当に、釣りながら、焼きながらの私、 ヒトデ1匹。
ビール飲んじゃー、つまみ食って、の永田名人 3匹。
結局かなり良い集中を見せたにもかかわらず、ボーズの会長。
首をかしげながら永田名人に問う。
会長「どうして永田しか釣れんのやろ。」
名人「アドバイスしてやろっか。」
会長「うん。」
名人「それは・・・、 たいじもタコも2人とも今日は・・・
裸になって、チヌに醜態をさらしたから・・・・」
名人「おまけに、決定的な違い、それは・・・
2人共、乳首に毛が生えてるから! 俺は生えてないから!
残念〜!」
ほほう。乳首の毛までが釣果に左右されるとは。
いやはやチヌ釣りは奥が深い。次回までに剃ってまいろう。
来週はいよいよ、広島に遠征なりぃ〜♪
ところで、片付けの遅い会長に、今日は45分も前から撤収を命じる。
素直に応じ、バッカンを洗いはじめる中野会長。
いざ、船の時間5分前。
私が片付けをすませ、ふと中野会長に目をやると・・・・
なぜかまだバッカンを洗っている。
しかも・・・ 「やばい、間に合わん。やばい、間に合わん。」とか言っている。
そりゃそうやろ。40分もバッカン洗うってあんた・・・
どれだけバッカンが好きなん? バッカンと再婚すれば?
結局今日もまた、しぶしぶ片づけを手伝う私と永田名人。
帰りの船の上で、何度か海に突き落とそうと試みる。
しっかし、岸に戻って改めて見ると、みんなめっちゃ焼けている。
私と会長は裸だったために、背中が焼けるように熱くて痛い。
「失敗した」とか言ってたら、
「二人ともバカじゃのー」とTシャツを着替えている永田名人。
良く見ると彼は、手だけこんがりと焼けて真っ赤になっており、Tシャツの部分だけが
焼けずに残っている。
ぱっと見たら、裸でも服を着ているみたいだ。
会長「永田、そのままでも服着てるように見えるよ。」
私「町の中歩いても、全然違和感ないと思う。
そのまま歩いて家まで帰れば?」
名人「マジで?全然いける? でも今日はやめちょくわ。」
ん〜、惜しい、あともうちょっとで騙せた。
その後、家に着き、風呂に入ろうと服を脱いだ私を見た嫁が・・・
嫁「何その背中、真っ赤やん。服脱いで釣りしたん?」
私「はい。10年前の波を追っかけていた青春時代を思い出し、ガングロになろうと、
会長と2人で裸になって焼きました。
嫁「痛いやろ。そんなに真っ赤に焼いてから。もっと考えーや。」
ほんっと、あんたらってバカやね。
私「はい。おかげ様で釣りバカです・・・ 」
嫁「 ・・・・・ 」