6月24日  大雨の後に・・・ 

本格的に山口県も梅雨に入ってしまった、6月某日、
今週またもや、かみさんが子供連れて実家に帰ってしまった。

気分的には、釣りに行きたいのであるが、いかんせん今週は雨予報が出ている。
どうしたものかと考える。

悩んだときは、中野会長に相談だ。

ってことで連絡を入れると、

会長「汝、悩むことなかれ。宇部に釣りに行け。さすれば道は開ける。」と、
暖かいお言葉を頂戴する。
会長「当日は、私も釣りに行く。案ずるな。」とのことであった。

案ずるなとは言いますが、当日は雨予報が出てます。ちなみに本日金曜日の
段階で、それまでの大雨によって、川は濁流と化しているようですが。
このままでは海も、大変なことになっているのでは・・・・

会長「案ずるな。問題ナッシング。チヌは濁りが好きじゃから、爆釣のはずじゃ!

私「ほほう、チヌは濁流&洪水が好きで、大雨の後にはよく釣れるのですな?」

修行が足りませんでした。私はチヌの生態を、まだまだ完全に把握してない
ようです。心が洗われました。行きましょうとも。大雨&大洪水の沖の山へ!

今回は、悪天候時はあまり行かない永田名人も、なぜかやる気満々だ。
とゆーことで久しぶりに3人そろって、、レッツレッツフィッシング!

当初は、雨でも多少釣りがしやすい、沖の山へと入っていたのだが、
流れが速く釣りにならない。

そんな中、なぜか永田名人が竿を曲げている。どうもオキアミ生にセイゴが食い
ついたらしい・・・
まさかこんな悪状況の中、魚が釣れるとは思っていなかったので、玉網を作って
いない。

名人「たいじ、早く、タモ、タモ!」

しかし、会長はめんどくさがりなので、タモを作りたがらない。

会長「良い考えがある。!       ごぼう抜きじゃ!」
名人「無理っちゃ」
会長「大丈夫っちゃ」
名人「全然良い考えじゃないっちゃ」
会長「大丈夫っちゃ」
二人で何やらコントチックなことをしている。

仕方ないのでハリス1号で無理矢理ごぼう抜きをする永田名人。
糸が切れたら、けんかコントが始まるな。とか思いながら見てたら、
なんとかセーフでごぼう抜き。  しかし・・・

名人「山陽小野田チヌクラブの、チームワークの無さに失望したわ。
    自分が逆の立場やったら、絶対タモ作らせるじゃろーが。」

会長「自分の事じゃないけー、知らんわい。」

糸が切れなくてもけんかコント勃発である。

まぁまぁまぁ、と鼻くそほじりながら間に入る私。鶴の一声である。

ほんとは私がタモを作れば一番良かったんであろうが、
まぁ、気にすんな。

さて、その後はまったく釣れなくなった。
相変わらず潮の流れは速い。

永田名人が「雨も降りそうにないし、場所変えん?」と提案。
で、小野田へ。

流れがない分、こっちのが釣りやすい。

で、撒き餌もまだ効いてないであろう3投目。
早くも私の、買ったばかりのどんぐり浮き「銀狼」が、海中深くへ、
ポンスポーン、ポンスポーンと、お馬鹿なテンポで消える。

本日一番の34cm 早くも釣れちゃいました。
今日は予想外に釣れる?

で、途中色々あったものの、結果は、
私     3枚
永田名人 2枚
中野会長 1枚    と、

我が山陽小野田チヌクラブ初の、3人皆がチヌを釣るという、
記念すべき日となった。

最後には、我がクラブの釣技、夫婦(めおと)浮きまで登場し、
私が32cmを釣り上げる。

いやぁ、楽しい一日を過ごすことが出来ました。   

帰り際にふと気づくと、雨に濡れ、プルプルと震えている子犬のような目で
物欲しそうに私を見る会長がいる。

どうしたのかとたずねると、今日は家族みんなが会長のチヌを夕飯のアテに
していて、自身が釣った、たった1匹では家族の食事がまかなえない。

家族みんなにひもじい思いをさせてししまってしのびないので、どうした
ものかと頭を抱えている、ということであった。

「会長、そんなことなら早く私に相談してよ。今日は珍しく3匹もチヌが釣れた
ので、良かったら1匹持って帰ってよ!けんかせずに、みんなで食べてよ!」と
快くプレゼントする。

涙を流しながら、「ありがとうありがとう」と感謝の言葉を述べる会長。

「なんもなんもこれくらい。私と会長の仲じゃないっすか。」
たくさん釣れたらまたあげるね。


1匹目の締め込みに耐える私。
こういう写真を撮るときは、大概やらせだが、
今日は珍しくガチンコだ。
1匹目のチヌを掬ってくれる会長。
ポーズはかなりヤラセっぽいが、今日は
ほんとにチヌが釣れてます。
初めて並べて写真が撮れるだけ釣れました。
それでも6匹+せいごなんですが。
会長お気に入りのフィッシングキャップ・・・
この帽子をかぶってる会長を釣り場でみかけても、
そっとしておいてあげてほしい。
物事に対する価値観なんて、人それぞれなんだから。