5月21日 消えた棒浮き
かねてからお誘いのあった、仕事で色々お世話になっているAさんと同行である。
ちなみに今日は、午後から用事があるので、11時までの釣行である。
一応会長の予定を電話で確認したところ、20日の夜に一回りも年齢が違おうかと
いう、女子大生とのコンパのため、21日は釣りに行くとしても昼からだそうだ。
受話器の向こうでは、気志団のワンナイトカーニバルが流れている。
どうした見解かと理由を問うと、二次会で踊るためのふりつけの練習を
しているとか。いやはや・・・、会長・・・・・
うらやましいぞコノヤロー!!
さて、早朝5時半に現地刈屋漁港へと集合。
先客は5名といったところである。
この釣り場は、昨年は結構つれたのだが、今期はまだまだ魚影が薄いとの話を
聞いている。とりあえず釣り場に着き、撒き餌をねりねりしていると、先客のおじさんが
竿を曲げポンピングしている。
おじさんホクホクの40cmオーバーに、嫌がおうにも期待が高まる。
ところがどっこい、その後は、投げても投げても餌がそのまま帰ってくるといった
状況である。
他を見ても、朝一のおじさん以外、どこもあがっている様子はない。
この時点で、この波止の釣り人は、ギャラリーを含め、30人といったところであろうか。
中にはサヨリ狙いの人もいるようであるが、ほとんどの人がチヌを狙っている。
しかし・・・、どこもあがっていない。
少し早めに撤収しますか?同行者Aさんとと話をしていた矢先の10時前、Aさんの
玉浮きが沈んだまま
浮いてこない。Aさんは、また根掛かよ・・・とかぶつぶつ言っていたが、どうも様子が
おかしい。
「あれ?魚じゃ」と、まるで会長の様なやりとりの末、上がってきたのは37cmの
チヌ田チヌ子さん。
他が全くあがってない中での価値ある一匹。
みんなの視線が釘付けである。
いや、まぁ、これが自分の竿だったらもっと良かったのだが、とりあえず華麗な
タモさばきを見せた
ってことで。
11時になり納竿。さて道具を片付けようとふとロッドケースに目をやると・・・
はて?朝一に使っていた1号の棒浮きをこの中に入れておいたはずであるが・・・
途中、潮の流れが速くなり、重めの仕掛けをと思い、浮きを1.5号に変えたので
あるが、その前に使っていたはずの1号浮きが消えている・・・
周辺を見渡しても見つからない。とっさに思った。
「あ、やられた・・・」
ギャラリーが右往左往する中で、不用意にロッドケースを開けたままだったから、
きっと浮きがひょっこり顔を出していたのであろう。
死角に置いていた自分も悪いが、なけなしの小遣いで買いそろえている、人の道具を
盗むとは何事か。
今日は一度も私の棒浮きが海中に消えることはなかったが、
見事に私の手元から消え去ってしまった。
うまい!
他が全くあがっていない中、価値ある37cm
携帯のカメラなので画像が分かりにくいですが、とにかくすごい人でした。