某月某日  俺には雨なんか、関係ないから!

ここは、某氏よりクレームがあった、禁断のページである。
某関係機関に情報がもれるとまずいので、ここへの
登場人物は伏せさせていただき、私の他は、ミスターXとさせていただきたい。

あと、念のため、フィクションであると書かせていただこう。

先週日曜日に出勤した関係で、代休が取れた。
結構いろいろとやることがあって、代休は取りづらいのだが、恐る恐る上司に伺いを
立てたら休みが取れた。
子供の予防接種にでも行っとくか。
でもまぁ、予防接種は午後からだから・・・
午前中は・・・   行くっきゃないでしょ。久しぶりに。

このことを掲示板に書いといたら、ミスターX氏から電話がかかってくる。
ミスターX氏「タコ、水曜釣り行くの?」
私「うん。代休取れたから。」
ミスターX氏「俺も行くから。」
私「はい?ミスターX氏、仕事は?」
ミスターX氏「ちょうど水曜くらいに風邪ひきそうだから、それで仕事は休むわ」
私「はぁ。」
ミスターX氏「それに・・・」
私「はい?」
ミスターX氏「
釣りは・・・、     仕事でしょ?
私「まぁ、・・・   そうです・・・   か?」
釣行決定である。

いや、確かに願望はあるよ。仕事休んで平日に釣りやらスノボやら行きたいなと。
でも、おおよその人はそれを理性で抑えていると思うんだけど。
本能のおもむくままに生きる。それがミスターX氏である。
私もたいがい釣り馬鹿だが、彼にはかなわない。

しかし、当日は雨なんですよねぇ。まぁ、ミスターX氏には雨など関係ないけど。

さて当日。
ミスターX氏の家での、おかんとのやりとり。

朝6時過ぎ・・・
ミスターXがスーツではなく、思いっきり釣りに行く格好(もちろん、山陽小野田
チヌクラブの帽子も忘れない)で
二階から起きだして来る。

おかん「あれ?エックス、平日にそんな格好して・・・  仕事は?」
ミスターX氏「行くよ。」
おかん「でもあんた、釣りにいく格好やん。」

ミスターX氏
「釣りは仕事ですから。」

おかん、絶句である。

おかん「でも、今日は雨の確率90%で、もう降りだしとるよ。」

ミスターX氏
「俺に雨は関係ないから!」

かっこいい。かっこ良過ぎである。あまりにかっこ良すぎで、お母さんは泣いてるぞ!
ともあれ、大雨の中、釣行である。



6時半に私の家へ集合し、私の車で釣り場へ向かう。
さすがに平日だし、この雨やから、少々遅くても狙いの場所は取れるでしょうl。
とタカをくくってたら、なんと先客が5名もいる。

しかしながら、幸いなことに、狙っていた場所はなんとかおさえることができたので
無事に釣り開始である。
そして、ミスターX氏は携帯電話で職場に風邪を引いたことを告げる。
「大きい魚が釣れたらいいねー」と大声で叫びたい衝動をぐっとこらえる私である。
この後、釣具屋に行かなけらばいけない事態が発生したので、仕事をさぼってまで
来てくれたミスターX氏の栄誉を称え、私がパシリで行ってくる。
30分後に戻ったら、ミスターX氏。満面の笑み。

どうやら、30cm弱のカサゴを早速釣ったらしい。

ちょうど、ガッツポーズで記念撮影をした直後であった。         「プルルル」
ミスターX氏の携帯電話が着信を告げる。
携帯の小窓で着信元を見たミスターX氏
ミスターX氏「やばい、職場からじゃ・・・」

本日最大の見せ場である。

私的には、上司が確認のため、家に連絡。
おかんが、今日は釣りに行っていること告げる。
上司、怒り狂ってミスターX氏に電話!

といった最高のシチュエーションを期待していたのであるが、
残念なことに、風邪をひいたということになっている、ミスターX氏の身を案じる、
同僚からの電話であった。 なんともいい職場っすね!

職場はいい人達ばかりですが、あなたは悪い人ですねと、心の中でそっと
つぶやくのであった。

釣りを終え、仮病を使って仕事を休んだことが少し気がかりだったのか、
ミスターX氏は、今からでも仕事に行こうかと相談してくる。
私「放火魔は、火事場に戻って足がつくって言うじゃん。
 それと同じで、職場に行ったら足がつくんじゃない?今日はやめといたら?」
って言ったら、ふむふむと、ミスターX氏納得。

夕方電話がかかってきて、
「仕事行かんでよかった。パチンコ行って2万勝った!」と
とっても嬉しそうに報告してくる。

山陽小野田チヌクラブメンバー一同、そんなミスターX氏が大好きだ。

本日の釣果 ミスターX氏 アイナメ1匹 カサゴ1匹 
        



雨の中、釣り糸を 垂らすミスターX氏