3月16日 上関原発
改めまして、この度の東北関東大震災でお亡くなりになられた方々へのご冥福をお祈りするとともに、
行方不明になられておられる方々の無事を祈りつつ、被災されました多くの方々に、心よりお見舞い申し
上げます。
スイス政府は14日、国内の3カ所で承認していた原発の改修・建設計画を当面凍結すると発表しましたし、
ドイツではメルケル首相が15日、1980年までに建設された旧型の7基の原子力発電所の稼働を一時停止すると
発表しました。
そんな中昨日15日、中国電力による我が山口県上関町への原発の建設工事が、一時中止と発表されました。
そりゃーそうでしょう。 えっと、永遠に中止で良いと思います。 まぁ、さすがに中止になるとは思いますが・・・。
しかし、とりあえず今は福島の事態が無事に収束することが第一です。
本日のニュースの中に、こんな記事がありました。
福島第1原発の事故で、情報提供の遅れなど東京電力の対応に批判が集まる一方、最悪の事態を避けるため、
危険を顧みず作業に当たる同社や協力会社の社員もいる。地方の電力会社に勤務する島根県の男性(59)は、
定年を半年後に控えながら、志願して応援のため福島へ向かった。 会社員の娘(27)によると、男性は約40年に
わたり原発の運転に従事し、9月に定年退職する予定だった。事故発生を受け、会社が募集した約20人の応援
派遣に応じた。男性は13日、「今の対応で原発の未来が変わる。使命感を持って行きたい」と家族に告げ、志願
したことを明かした。話を聞いた娘は、家ではあまり話さず、頼りなく感じることもある父を誇りに思い、涙が出そう
になったという。東京電力側の受け入れ体制が整った15日朝、男性は自宅をたった。特別なことにしたくないと
考えた娘は見送りはせず、普段通りに出勤した。「最初は行ってほしくなかったが、もし何かあっても、自分で
決めたことなら悔いはないと思った」と話し、無事の帰宅を祈る。男性の妻(58)は「彼は18歳の時からずっと
原発の運転をしてきた。一番安全なものをやっているという自信があったんだと思う」と話す。出発を見送り、
「現地の人に安心を与えるために、頑張ってきて」と声を掛けたという。
本当に感動しました。この男性の方に敬意を表すと共に、心からの感謝と激励の言葉を述べたいと思います。
しかしです。その一方で私は、昨日15日の、とある朝刊の記事を見て愕然としました。
上関原発推進派の方が、「建設が進もうかというこのタイミングで、災害が重なったのは残念。」と肩を落とした。
その一方で、「福島原発の停止で大規模な停電が起きた。震災の影響が収束すれば、原発の重要性は高まる
のではないか」とも話した。と書いてありました。
更にはこれもニュースからなのですが、上関のお婆ちゃん達の井戸端会議の中で、「福島の原発は古かったから
ああなった」と・・・。「上関に作られる原発は新しいし、山口は地震も少なく、瀬戸内海は津波の影響もほとんど
ないから大丈夫なのでは?」と・・・。 開いた口が塞がりません。 一体どれ位の物が懐に入ってきてるの
ですか?本当にそれはあなた方の本心なのですか?私らなんかの世代よりも遥かに、広島の原爆の恐ろしさを
知っておられるのではないですか?福島でお母さんに抱かれた赤ちゃんが、放射能の値を測定されてる写真を
見て、何か感じるものはありませんか? こみ上げてくるものはありませんか?
放射能を浴びた衣類や手袋等が、ゴミ袋の中に入れられ厳重に処分されてる映像がテレビに映ってましたが、
あのゴミ袋の中身は普通のゴミではないのですよ?焼却場で、焼いて処分すれば良いという代物じゃないん
ですよ?
放射能とはこれほど怖いものなのです。
私は、核兵器と原子力発電に反対です。