7月15日  大水害



7月15日(木)、山陽小野田市は、かつてない水害に見舞われました。
ちょっと家が心配だなぁと思いつつも、いつも通り仕事をしていた私に、午前8時45分、まずは永田。
そして9時に会長から、それぞれ電話がかかってきました。
町がえらいことになってると。商店街の中、腰のあたりまで水が来て、川のように水が流れてると。
川の近くに住む、私の身を案じての二人からの電話でした。

「今までに無い大水害じゃ・・・。タコの家、やばいんじゃない?」 
電話口の二人の緊迫した声の様子から、わが町で今、どのような出来事が起こっているかが容易に
想像できます。

そして、午前9時過ぎ、昼から仕事の母親から電話があり、保育園も休みで午後から子供の面倒を
見る人間が居ないし、川が溢れそうでめっちゃやばい状況なので帰って来いとの指令が下り、
急遽帰宅。

帰る道中、いつもの川を横目に見ると、かつて見たことのない水量。
今度こそはうちも浸かるかもしれん・・・。とか思いながら帰宅。

時刻は10時過ぎ。とりあえず雨は小康状態。
満潮は11時51分なんで、これ以上増えるなとか思いながら水の引くのを待つ。

祈るような気持ちで庭を見てると、濁流は遂にうちの庭の直前までやってきました。
目を凝らすと、その中を悠々自適に泳ぐバカでかい鯉やら亀。
普段なら捕獲に乗り出すところですが今日はそんな余裕はありません。

上空ではテレビ局のヘリやら防災ヘリやらが、引っ切り無しに飛んでいます。
道路を見ると、消防車がゴムボートを上に載せて走っています。どうやら、孤立していらっしゃる方も
いらっしゃるようです。

幸いなことに、午前10時以降は雨が小康状態だったんで、水位はそれ以上上がることなく下がって
いきましたが、その後町の様子を見に行ってみると、かつて高校へ通うために通った橋が崩れていたり、
堤防が決壊しているなど散々な状況でした。
私の事を心配して電話をしてくれた会長の家も、川と川の合流地点の堤防決壊により、床下浸水して
しまったようです。

さらに、去年水に浸かった地域、今年はもっと悲惨なことになっていました。
町中が泥だらけという状況でした。しかも、まだまだ水が引いてない場所もありました。

山陽小野田市の水害状況、全国ニュースで流れてました。
もっとこう、良い事で流れればなぁと思います。


しかも、まだまだ終わったわけではありません。避難所に非難されてる方もたくさんいらっしゃいます。
また、浄水場が浸かり、水道の水が出ない地域もたくさんあるようです。
うちは幸い水道の水はなんとか出てくれてますが、濁っていてとても飲めるものではありません。
だもんで、ミネラルウォーターを3箱買いだめしてきました。給水車も、たくさん出動している模様です。

今夜も、局地的にかなり強い雨が降るようです。 もううんざりです。いい加減止んでほしいと思います。
今夜の満潮は0時過ぎ。 何事もなく、一人の犠牲者も出ずに過ぎ去ってくれることを祈ります。



過去に例が無いほどの濁流が押し寄せ、
厚狭川西側の堤防が決壊してました。
別角度からの決壊現場です。
取り残されておられた方も多く、
消防隊員の方がゴムボートで救助して
おられました。
少し水が引いた後の決壊現場です。
堤防が、地面ごとザックリと削り取られています。
幹線道路の一部が大きく冠水し、
車が動けなくなっています。
幸い、運転手の方は逃げられたようですが、
ピーク時には、屋根まで浸かっていたようです。
少し水が引いた後の同じ車です。
新幹線厚狭駅前も、完全に水浸しです。
山陽小野田市文化会館です。
一面水浸しだったようです。


去年の災害に続き、今年も広瀬地区では
多くの家が浸水した模様です。

一刻も早い復興を願います。