3月16日 工房中村



先日、前の大会で失った中村浮子の補充のために、材料持って職人中村家を訪問しました。

で、家に着くと、
「今丁度預かってるファイアブラッド柄杓のグリップに五三竹付けたんで、ちょっと上がりませんか?」との事で
ちょっと上がらせてもらうと、いやぁ、案の定と言いますか予想通りといいますか、彼のフィッシングルームは
そこら中、自作や改造を施すための、工具や道具が所狭しと並んでおります。

カップや柄が外された柄杓や、手作りの竿。
色んな事に使える五三竹や中村棒浮子のトップが、そこいら中に散乱しております。

で、ありました。ひと際輝かしいオーラを放つ、一本の柄杓。

グリップの改造をお願いしていた、「ファイアブラッド柄杓」です。 
私が一部改造を施しているため、名前は「ファイアブラッド田吾」にかわってますが・・・。

更に今回は中村氏によるグリップの交換まで行われてますんで、名前は、
「中村ブラッ田吾」に変わりました。 いや、「田吾村ブラッド」のがいいかなぁ・・・
まぁ、どっちでもええです。

んで、この柄杓のかっこいい事と言ったらもう・・・

漆を4回重ね塗りするのに1ケ月位かかるとのことなんで、完成はもうちょっと先ですが、こりゃー目立つなぁ。


で、下の写真が「中村ブラッ田吾」と、かの有名な高園満さんのサイン。
「ちぬの詩 感緑」って書いてあります。
「2枚持ってるんで、1枚あげましょか?」ってことで、図々しくも頂いて参りました。

昔、この山陽小野田の地に、Wさんと言う有名な釣り人がおられ、その方と高園さんがお友達だったそうです。
で、そんなWさんと釣り場で親しくなった中村君、Wさんから、「今度、高園満が来るけど、一緒に来る?」って
誘われ、一緒に竿を出したんだそうな。

で、高園さんが帰り際、中村君に言った言葉は、

「釣りは、とにかく場数をこなせ!」とのことらしいです。

自然が相手の釣り、釣り場の状況は刻一刻と変化します。
理屈では理解できない事を、とにかく釣り場に何度も通い、自然の変化を肌で感じて経験しろって事なのでしょうか。

「感緑」という言葉は、  そういうこと・・・  なの・・・ かな?


とにかくこの、「中村ブラッ田吾」、本格的に完成したら、またそん時に見せびらかしのアップしま〜っす♪


かの有名な高園満さんのサインと、
中村ブラッド田吾柄杓です。