11月18日 改造3
今度は・・・ 釣研の浮子を改造してみることにしました。
以前からも書いてますが、私は棒浮子が大好きです。
あの、今にも海の中に引きずり込まれていきそうな、海面をプカプカ漂っている時のワクワク感と、
波の動きとは明らかに違う動きを捉えたときの「んっ?」というドキドキ感。
棒浮子、かの有名な遠矢さんも言っておられますし、私の個人的な見解でもあるんですけど、
使い方次第では風にも強いと思うんですよねぇ。
浮子を沈めて釣る沈め釣りなら話は別ですけど、円錐浮子を海面に浮かせて釣る場合、
道糸との支点は必ず海面上にあり、ってことは要するに浮子や道糸が風の影響を受けやすかったり、
2枚潮のような表層と水面下の潮の流れの違う場合には、仕掛が入り辛くなったりするんじゃないかなぁ
なんて思います。
特に私らみたいな素人の場合、その複雑な状況に対応できず、実は仕掛けがきちんと棚に入ってないとか、
ツケ餌が浮子よりも先行してないって状況が、日常ちゃ飯事で起こっていると思うんです。
そんな時に、道糸と浮子との支点が水の中にあれば、風や表層の潮の流れを受けにくく、
仕掛を本来の正しい水面下の潮の流れに乗せやすいんじゃないかなぁって思う、今日この頃なんです。
さすがに棒浮子のトップを、風がグイグイ押す位に出してたらまずいとは思いますが、
浮力を極力殺して、トップが見えるか見えないかの渋々の設定にしてやれば、仕掛は風の影響を受ける
ことも少なく、更に、浮子に装着している錘が重ければ重いほど水面下の潮の流れも捉え易くなるんじゃ
ないかって思う訳なんです。 浮子が重けりゃ遠投も効きますしね。
で、そんなことを漠然と考えながら、クロ釣りでも遠矢グレやらダイワのベガスティックなんかを使って色々と
やってた矢先、小野田一文字で知り合った釣友N君に自作の棒浮子を見せてもらいました。
現在、星の数ほど売られている市販の棒浮子を使い込み、色々と性能を追求し続けた結果、
市販の物では物足りないという結論に達した彼は、「売ってないなら自分で作れ!」と、1から全てを自分で
作った重た〜いかっ飛び棒浮きで、魚が釣れなくてボーっとしている私を尻目に、次々とクロを釣っていきます。
まだまだ彼の釣りのレベルには遠く及ばない私ですが、私の棒浮子理論もあながち間違ってはいなかった
といったところでしょうか。棒浮子に対する考え方も、彼のそれとリンクする所があり、彼は風が強ければ
強い時ほど、自作の大遠投棒浮子を使ってるようです。
市販品だと風が吹いたら遠投出来ないんで、錘の部分は、市販品には無いような重たいものを業務用の旋盤で
削って綺麗に形を整え、トップの部分も、その繊細さは彼の長い釣り歴によって培われた経験が集約されています。
昔は、家で何本もの棒浮子を作り海にもって行き、様々な形状や浮力に、「これは違う。これも違う。」と、
散々テストした挙句に辿り着いた現在の形。 まさに究極の一品。
もうこれは、マニアの世界です。
完全にオタクです。 釣り界の、宅八郎と言っても過言ではないかと思います。
で、再び私もそんな彼に影響され、色々とまた棒浮子を試してみることにしました。
無論、さすがに家に旋盤などはありませんが、まぁ、出来る範囲内でやってみます。
まずは、改造元となる棒浮子を釣具屋で色々と物色し、釣研の「スリムチヌ2号」を購入。
ちょっと長すぎて投げにくいかとも思うんですが、なるべく表層の潮の流れに左右されずに、
どっしりと下の層の潮を捉えるという意味では、棒浮子は長いに越したことはありません。
で、これの下部にグルグルと糸鉛を巻いて浮力を渋々に調整すれば、簡単改造棒浮子の出来上がり!
んな感じで完成したのが、田吾作と釣研の、私の勝手なコラボ、その名も田吾研、「スリムグレ0号」です。
そして今回は、更に、新たなる環付浮子の改造も行いました。
元々遠投が大好きな私、改造して超大遠投出来る円錐浮子も出来ないかなぁと更に物色を続けていたら、
丁度良さ気なものがありました。 メーカーは同じく釣研の 「遠投ビッグ 黒鯛0号」です。
浮子の浮力は0号で、重さは20gもあります。
探せば他にもあるのでしょうが、今まで私が見た中では、0号で20gは最も思い重量です。
ただ、環を取り付ける際には、浮子の中にどれだけ空気を残すかってことも考えなければなりませんし、
普段使っているキザクラの全層ホルダーの重さや、環の重さなんかも考慮しなければなりません。
ハリスにG6のガン玉打った仕掛けが、海中でなじんだ頃にシブシブと浮子ごと沈んで行くってのが
私の理想なんですけど、これが結構微妙なんですよねぇ。
まぁ、失敗したら適当に会長に売りつけることにして試作してみて、完成したのがこちらも田吾研の
最新作、「遠投ビッグ グレ00号」です。
この土曜日にテストしたかったんですけど、この週末も先週に引き続き時化気味なんですよねぇ。
日、月は仕事やから、是が非でも土曜日は釣りに行きたい所なんですけどねぇ・・・
お願いやから、 時化るな〜 時化るな〜 時化るな〜
左が、大遠投円錐浮子、その名も 「遠投ビッググレ00号」と、 右側が棒浮子の下に糸鉛を貼り付けてみた 「スリムグレ0号」です。 今回も、釣研さんからいつクレームが出てきても おかしくない、ナイスな一品です。 |