2月05日  安全について



本日9時半頃、恐羅漢スキー場で遭難していた7人が無事に発見されたと報道された。

まずはホッと一安心である。

助かったうちの1人の方がテレビのインタビューで、
「楽しいばかりに気をとられて、油断していた」などというようなことを言われていた。
楽しいことしか考えずに、その先に潜む危険まで頭が回らなかったという経験、振り返れば私自身も
数多くある。それが大きいか小さいかだけの問題である。

4日の朝のニュースで第一報が流れたときに、「あのオソラで?」と言うのが正直な感想であった。
最近は広く大きな道ができ、雪道に不慣れなドライバーでも簡単に行ける様になった恐羅漢スキー場。
昔に比べ人が多くなり、スキーを楽しむ家族連れも多くなった。

だが、決められたルールを破ると、こんなにも身近に、こんなにも大きな危険が潜んでいるのである。
本来であれば、そういった客を止めるべき立場にある従業員が、今回2名も一緒だったことには、
更に驚かされる。


普通の滑走に飽き足らず、危険な箇所でスリルを味わいたいという気持ちは痛いほどわかる。
誰もが思っていることだと思う。
問題は、一線を越えるか越えないかの違い。
その一線が、時に取り返しのつかないことになるという典型的な例だったと思う。

今回は7名の方全員無事だった。

だが、少しの油断で、
「ちょっと上まで行って滑ってくるわ!」と言って山頂に行ったきり、それが最後の言葉となったり、
「ちょっとでかい魚を釣りに行って来るわ!」と海に出かけたきり、それが最後の言葉となってしまう
可能性と、我々は常に隣り合わせであるということを改めて認識させられた。


助かった方のお母さんが、
「17、18歳の子供じゃないんだから・・・。帰ってきたら往復ビンタです!」
と冗談交じりに言われていたが、自分一人の身勝手な行動が、どれだけ人に迷惑をかけるのかを
改めて肝に命じておかなければなと、今回の件が人事とは思えなかった。


恐羅漢の食堂のおばちゃん達が、7名が全員無事と聞いたときに、
涙ながらに手を取り合って喜んでおられたのが、非常に印象的でした。



とまぁ、ここまで散々色々書いておきながら、所詮私にそんな偉そうなことを言う資格はないことに、
文章書き終わった今気がついた・・・。

この歳になっても、年に一回は酒で醜態さらしてるしな・・・