全く持ってうらやましい限りであるが、とりあえずまぁ、私は、与えられた環境の中で
それなりにがんばっていきたいと思う。
そういうわけで、今日もフルタイムで仕事な私は、釣りに行っている中野会長と
永田名人の釣果を一日中気にしながら17時に仕事を終える。
今日は18時から居酒屋で同窓会が催されるため、サクッと帰り支度。
年に数回しかない楽しい飲み会、サービス残業なんてノーサンキューさ♪
今日の宴は皆で10人？位だったと思う。
集合時間の18時、私が一番乗りでみんなを待ってたら、続々と面子が揃っていく。
ところが、その中に何故か母校の制服を着た女の子が混ざっている。
私「あー、もしもしお嬢さん？
ここは居酒屋なんで、高校生は立ち入り禁止ですよ！」
って、あれっ？ 女子高生の割にはなんか肌がくすんでいるなぁとか思ったら、
「同級生のうっちーじゃん！ どしたの？ そんな格好して？」
うっちー「実家の押入あさってたら、高校時代の制服があったんで着て来た。
って、あれっ？今日はコスプレ大会じゃなかったの？」
で、今度は何故か阪神のユニフォームを着た人までが登場。
どうやらこの二人の中では、今日はコスプレ大会だったようである。
と、とりあえずまぁ、宴の始まりとなった。
最近の私、体調不良でアルコールを飲むと胃がムカムカして気分が悪くなるため、
お酒は自粛している。かれこれ3週間は飲んでないだろうか。
でもまぁ、折角みんなで集まってるんだからと、とりあえず無理してでも一杯ビールを
飲んでみたら、これが予想外に全然問題ナッシング！
気持ち悪くなるどころか、飲めば飲む程楽しくなってくる。
私「おばちゃーん、生チューおかわり！」
うっちー「あれっ？タコちゃん、胃の調子が悪くて、今、禁酒中じゃなかった？」
私「あっしまった。俺、禁酒中やった。すっかり忘れてたわ。
あ〜、下手こいた〜・・・」
「 デケデンデケデンデケデンデケデン ズンズンズンズンズンズンズンズン
胃の調子〜？ 禁酒中〜？
でもそんなの関係ねぇ♪ そんなの関係ねぇ♪
はい、おっぱっぴー！」
小島よしお風にダンスまで付けてリズムを刻めば、酔っ払いの一丁上がり！
あとは落ちるところまで落ちていくのみである。
途中、会長の胸毛を財布の中に入れておくと幸せになれるという噂が会場内に
広がり、女子高生のコスプレから、なぜかチャイナドレスにお色直ししたうっちー
による会長の胸毛刈りまで始まった。
無事に会長の胸毛を刈り取った彼女は、もちろんそれを自分のではなく、
向こうで阪神のユニフォームを着て踊っている人の財布の中にこっそり忍ばせた。
ええっと・・・ バカばっかりである。
みんなそれぞれいい歳こいた、程よいおっさんとおばさんばかりである。
家に帰れば家庭があったり無かったり、子供がいたりいなかったりする。
「家庭〜？ かみさ〜ん？
でもそんなの関係ねぇ♪ そんなの関係ねぇ♪
はい、おっぱっぴー！」
そんな感じで久々に楽しくお酒を飲んだ後は、もう、何をどれだけ飲んだかとか
全く覚えてない状況なわけで、二次会は多分皆でスナックに行ったんだろうけど、
どこのスナックに、誰とどうやって行ったかすら全く持って覚えてなくて・・・
それでも、断片的な記憶の中では、その店に偶然にも高校時代の先生がおられ、
一緒に写メール撮ったことは、少しだけ覚えてます・・・
先生、先生のおかげで僕達、こんなに真っすぐで、素敵な大人になることが
できました・・・
後日見た恩師との写メで私が、これでもかって位の満面の笑顔で、ウイスキーの
ストレートチックなグラスを持ってるってことは、多分僕、それを飲んでたんでしょうね。
それが決め手になったと思います。完全にとどめを刺されました。
後はもう、何時に終わったとか、いくら払ったとかいう細かいことは、全く記憶に
ありません。
次の日、しわくちゃになった千円札が2枚と、100円玉が5枚ポケットに入ってたのは、
多分スナックのお釣りなんでしょうね。
んで、更には、素直にタクシーで帰りゃーいいものを、ウケ狙いで歩いて帰ったりする
からダメなんでしょうね。
案の定、途中で歩き疲れました。
とりあえず道路に座ってみたら、なんだかコンクリートのひんやり感がすごく
心地良かったのを覚えています。
ふと空を見上げたら、夜空一杯に星が広がってます。
すごく幻想的で、なんだか今にも吸い込まれそうな錯覚を覚えました。
田舎ってですね、すごく良いんです。
無駄な灯りがないから、星がすごく綺麗に見えるんです。
酔いも手伝い、あまりにも神秘的な気持ちになれたもんだから私つい、
車にひかれないように道路の端に寄り、その場で寝っころがって
しばらく星空を見てたんです。
そしたら、いつの間にか寝てました。
どれくらい時間が経ったのかはわかりません。
ただ、こう、何やら人の気配を感じて目が覚めました。
目を開けると、なんだかすごく眩しかったです。
何が眩しいんだろうと目を凝らし、段々と焦点が合ってきたその視線の先には・・・
赤色灯が光ってました。
「はい、おっぱっぴー！」
ええっと・・・
どうもすいませんでした。やらかしちゃいました。
私、決して怪しい者ではないんです。
ただ、楽しくお酒を飲んで歩いて帰る途中で睡魔が襲ってきて、
力尽きてしまっただけなんです。
これでも一応、車にひかれないように端っこに寄って寝てたつもりです。
でも、そんなの関係ないですね。
真夜中に人が道路の片隅で倒れてるんですもの。
普通はびっくりしますよね。万が一車にひかれても、おかしくないですもん。
本当にごめんなさい。
ご迷惑おかけしました。これからは気をつけます。
あーあ、やってもーたなぁと、ほんとに反省。
罰として、しばらくお酒はやめることにします。
あ〜あ マジで今回は・・・
下手こいた〜・・・
デケデンデケデンデケデンデケデン・・・・・
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あれっ？ なんでみんなコスプレしてないの？ 俺、グローブとかバットケースまで 持ってきたのに。 |
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しまった〜。 そうと知ってれば俺、 キングダッシュの短ランと ジョニーケーのボンタンで来たのに・・・ |
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何故かチャイナドレスに着替え、 会長の胸毛をむしる人。 「あたい、恥じらいなんて、とっくの昔に 思い出と一緒に捨ててきたわ。」 |
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「見てごらんなさい。 これだけむしれたわ。 さぁて、幸せになりたいのは、 どこのどいつだ〜い？」 |
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多分、歩いて帰る道中で撮影したんだと思う。 なんで自販機の写真なんか撮ったのか どこで撮ったのか全く記憶にないんだけど、 多分ちょっと前のスナックで歌った 「15の夜」の歌詞中の、 百円玉で買えるぬくもりか何かを 求めてたんじゃないかと思われます。 |
