7月5日 会長病院へ・・・
本日昼休み、中野会長より電話連絡が入る。
会長「今日、病院へ行って来た。」
その言葉だけで私には、彼の身に一体何が起こったか一瞬で理解することが
出来た。
会長「やけどやった・・・」
わかる。私には彼の気持ちが痛いほどわかる。
私も同じことをして同じ傷を負っているのだから、痛いほどわかるではなく、
同じ痛みだからわかる。
先週の日曜日、彼と一緒に、炎天下の中裸で釣りをして、こんがり健康的な
小麦色になろうと考えていたのが、運の尽き。
すっかり不健康的に大やけどを負ってしまった。
あれから3日経過したにもかかわらず、未だ肩や背中が焼けるように痛く、
布団に横たわれば、針でも刺さっているんじゃないかと思うくらいに、ちくちくと痛む。
一度寝付いても浅い眠りの中、痛みですぐに目が覚めてしまう。
おまけにこの気候だから、自分のかいた寝汗の塩分が、皮膚の中に染み渡り、その
痛みといったら、クロアチア戦の柳沢のシュートに負けるとも劣らない。
私も何度か夜中に、体の汗を洗いに行った。本当に痛い。
それほどまでに痛いもんだから、昨日の会長といえば、朝の4時まで寝付けなかった
らしい。
横になると痛いんで、台所で汗を洗った後、そのまま立ったまま寝ることにも
挑戦したようだ。
その折に、偶然にも抜群のタイミングで起きてきた会長おかん。
パンツ1丁で、立ったままフラリフラリとしている我が子を見た彼女は、
そっと自室に戻り、なるべく外に漏れぬよう声を殺し、朝まですすり泣いたという。
とはいえ、薬をもらって肌に塗ったら、大分楽になったらしい。
そのことを嫁に話してみる。
嫁「ほほう、バカにもつける薬があったのですな!」