第5話 中国4千年の歴史
私は、大学時代に中国語を専攻していた。
そして、成績が優秀だったために、交換語学留学生として中国へ行くこととなった。
たった一度のテストで、学校代表の語学研修生を選ぶなんてどうかと思うぞ。
うちの大学。
だっておいらは、そのテストで、切れネタお笑い芸人の、竹山だったのだから・・・
まぁ、深くは語るまい。
まぁ、ともあれ、ニーハオくらいしかわからない私が、中国へ行くこととなった。
万里の長城やら天安門広場やらを一通り見学して、無事に研修は終わった。
いやはや噂には聞いていたが、中国はとにかく物価が安い。
ビールなんて、水買うよりも安いんやから。で、中華料理も安くてうまい。
北京には、有名な屋台通りがあって、ひとつの通りに数え切れないほどの屋台が
軒を連ねている。中国最後の夜にと安くてうまいものをたらふく飲んで食べた私。
大満足で床に就く。
1時間経過・・・ 寝れない。
2時間経過・・・・ ますます寝れない。
それどころか興奮して、目がぎらぎら血走っているのが自分でもはっきりとわかる。
こんな、変な薬でも飲んだかのようなぶっ飛んだ感覚は生まれて初めてだ。
今なら100メートル、9秒切れそうな気がする。
受けちゃう?オリンピックの選考会。
ともあれ、冷静に原因を分析する。何があった?
ゆっくりと一日を振り返る。
朝からビール飲んで、昼、ビール飲んで、夜、ビール飲んで屋台で飯食って・・・。
何食った?激辛の坦々麺と、本場の餃子、チャーハンに羊の肉。色々食った。
後は・・・・
あっ・・・
わかった・・・ サソリだ。
屋台の人が片言の日本語で言ってたっけ。
「元気モリモリよ!」と。
話の種にと串に刺さったサソリを三匹ほど食べた。
油でカラッと揚げてあり、味はほとんど無い。
こんなものかと馬鹿にしてたらとんでもなかった。
とりあえず原因は分かったが、全く持って寝付けない今の私はまさに、
試合前に爆発寸前のフーリガンといったところであろうか。
さっきホテルの横で怪しいおっさんが、「日本の円もオッケーだから、
中国で遊んでいかない?」とか言ってたな。
折角だから行っちゃいますか。と
色んな意味で国際交流を行ってきたのでありました。
この年になって、身体能力が緩やかに低下してきた私。そろそろ
引退の声もささやかれ始めてはいるが、私も含め、日本のお父さんは、
サソリを食って、より一層がんばらなきゃって思った。
ふと思う。サソリの輸入業を始めたら、ものすごく儲かるんじゃない?
日本の少子化にも歯止めがかかっちゃうんじゃない?
そしたら俺、日本を救った救世主になっちゃうのか?
よし。これからはサソリだ。サソリが来る。
サソリを養殖しよう。
しばし待たれよ。さすればこのホームページに、
「サソリ売ります」って、怪しい広告のバナーが登場するはずだ・・・・
2006.06.29