硯に関しての一考察

紅絲硯

青洲に産する硯で、唐代には四大名硯の一つに挙げられました。硯石の多くは、ミカン色の地に紅絲紋があるもの、赤紫の地に黄絲紋があるものです。その絲紋により紅絲石と呼ばれています。この紅絲硯は、たたくと金属音のように音がよく通ると言われています。
普通あまりよく見る硯ではありません。私の師の故横堀艸風は、この紅絲硯の逸品を持っており、その赤紫の硯を何度も触らせていただきました。結構鮮やかなものです。
良い硯石が余り出なかったのかも知れません、四大名硯の一つに数えられていた紅絲硯代わって澄泥硯が挙げられています。 





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