D'Artagnan物語・三銃士T

第 2 章 登場上の人物と史実 第 1 節

ダルタニアン(D'Artagnan)、アトス(Athos)、ポルトス(Pothos)、アラミス(Aramis)は当然の事ながら、この時代に存在していない。
 ましてダルタニアンは、ルイ14世下・財務卿ニコラ・フーケを公金横領の罪で国王勅命により逮捕した実行者である。
 ここで登場するリシュリュー枢機卿、国王ルイ13世、王妃アンヌ・ドートリッシュは当然として、英国のバッキンガム公爵ジョージ・ヴィリヤーズ、シュヴルーズ公爵夫人などなどは実在の人物である。
 物語は…………(第1.2巻)
 三銃士のあらすじ……ガスコン(ガスコーニュ)生まれのダルタニアンは、18歳になるとパリへ出で近衛銃士隊に入隊しようとした。銃士隊長トレヴィル邸に行くまでに、ひょんな出来事から三銃士と噂される有名な剣の使い手の剣士と決闘する羽目になることから友情に結ばれる。
 下宿先が小間物屋の二階でそこの主人にも、夫人にも会わないと不思議に思っていたところ美貌の若い婦人と知り合いう。誰だろう…とさんざ調べてみると、下宿の夫人でボナシュー夫人(23歳)であった。稀に見る清楚で美しい女性にダルタニアンは少し恋心を抱いて尚も探索する。…と、なにやら怪しげな行動から王妃アンヌ・ドートリッシュのもっとも信頼されている侍女であることが分かる。ここでダルタニアンはこの侍女言葉から王妃アンヌ・ドートリッシュを助けてリシュリュー枢機卿の陰謀から守ることを誓う。英国のバッキンガム公爵への使いに三銃士を動員して、リシュリュー枢機卿の手先であるミレディーやロシュフォール伯爵の追ってを振り切り目的を達成する。
 イギリスから帰国後ラ・ロシェル包囲戦に参加している内に、リシュリュー枢機卿に認められて念願の近衛銃士隊の隊員になる。マリー・ミションからボナシュー夫人が幽閉されているところを知り、同時に釈放状を手に入れる。
 国王に従って戦場を離れている間に、ボナシュー夫人救出作戦目的を敢行するも、一歩早くミレディーの魔の手がボナシュー夫人に伸び、ミレディーに毒を飲まされてた(暗殺)後だった。
 ミレディーを捕らえ、アトスやリールの首切り役人ともに罪状を並べ立てて彼女を私刑にする。
 エピローグ。ダルタニアンはリシュリュー枢機卿に呼ばれ、ミレディー暗殺等の厳しい尋問を受けるがリシュリュー枢機卿が保証としてミレディーに与えた無限委任状で切り抜け、逆に近衛銃士隊の副隊長に任命される。
そして、他の三銃士は暫くして皆引退した。(2003.9.22更新)



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