展覧会活動 その2

2002年04月16日

書道芸術院 前衛書 大阪展 参加記  B

14時から村野先生の「揮毫」。
 床に青いビニールのシートが敷かれ準備万端揃ったところで、スエットに着替えた村野先生のいろいろなお話があり、揮毫が始まった。
 宿墨を作ると必ず底に堆積した「重い【粒子の大きい】部分」と「上澄み」に分かれる。 村野先生は、この「重い【粒子の大きい】部分」と「上澄み」との二種類の墨を作り、これを書く直前にそのときの紙の具合を見て混ぜると言われる。……と見ていると小さいバケツに筆を入れそこに水を少量さし具合を見、おもむろに揮毫を開始した。
 その動きは、非常に「ゆっくり」で筆の穂先が常に紙に直角に当たるよう筆をねじったり回したりし、確実に書き込んでゆく。出来上がった作品はみな早いスピードで書かれているように見えるが、このようにゆっくりであるのは驚いたことだ。
そうこうしている内に数枚書き上げて休憩。
その合間に各地方の代表ということで、
まず千葉蒼玄先生。
紙を三枚用意し、では前衛書の基本ということで「丸を三種類違う方法で書いてみます」ということであっという間に書き上げた。
次は阿部尠F先生。
突然の指名で「はじめから言ってよ」とスラックスの裾をまくり、ソックスを履き替えて揮毫。
次に浜谷芳仙先生。
いつも書いている作品とは、「墨も紙も違いますので」又、「企業秘密もあるので」と言うことで一般的な「書き方の例」として書かれた。書かれた感じは「サッサ」という軽快なタッチであった。
次に私〈柊雲〉。
私も墨も紙も違いますので、書いている「格好だけ」と断って書いた。
……と筆をとってみた。筆屋が実用新案とか言っている少し大きめな筆。
……と書き始めていつもの通り「サッ」と振ったところ、穂先の墨が付いたところが重りとなって「筆先が折れ」紙から大きくはずれてしまった。その上、はたまた紙は真っ黒になって散々であった。
最後に、香川先生。
紙を二枚並べ、ササッと書き始めて……いったん止め。
「私としてはここまでなんだけれど」、「ここからどのように書く?」と謎をかける。そして最後に少し付け加えて仕上がり。
最後に、村野先生が揮毫を継続し、3時まで後10分を切ったところで揮毫を終了した。
尚、揮毫写真内……【うっかり撮ってもらうのを言い忘れて】自分のが写っていないのを確認してがっかりであった。
【約12,000歩】





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