DVD評論2005-6

パットン大戦車軍団   Patton



初公開年月1970/06
監督:フランクリン・J・シャフナー Franklin J. Schaffner
製作:フランク・マッカーシー Frank McCarthy
脚本:フランシス・フォード・コッポラ Francis Ford Coppola
エドマンド・H・ノース Edmund H. North
撮影:フレッド・コーネカンプ Fred Koenekamp
特撮:L・B・アボット L.B. Abbott
音楽:ジェリー・ゴールドスミス Jerry Goldsmith
 
出演:ジョージ・C・スコット George C. Scottジョージ・S・パットン大将
カール・マルデン Karl Maldenオマー・N・ブラッドリー大将
マイケル・ストロング Michael Strongホバート・カーパー准将
カール・ミカエル・フォーグラー Karl Michael Vogler ロンメル元帥
スティーヴン・ヤング Stephen Young
フランク・ラティモア Frank Latimore
エド・ビンズ Ed Binns
1970年アカデミー賞 作品賞
1970年アカデミー賞 主演男優賞 ジョージ・C・スコット
1970年アカデミー賞 監督賞 フランクリン・J・シャフナー
1970年NY批評家協会賞 男優賞 ジョージ・C・スコット

この作品は、公開された年に新宿のロードショーで見た記憶がある。
さて、これがDVDになってどこが違うかというと、ある事柄について「バッサリ切られている」ということである。
それも意図的としか思えない切り方である。
それは、主人公パットン将軍は強烈な「反共主義者」であったと言うことであろう。
又、ソ連に関しての失言が多くアイクに2回呼ばれて注意されている。…当然カット

新たな筆頭(主席)副官が着任する。(中佐)
この副官は、パットン将軍の失言を防ぐために特別に目付役としてアイク(アイゼンハワー)から派遣された人物である。…この辺の事情カット
アイクは冷戦について明確な判断は示していないが、パットン将軍は映画の中でもそれに対抗しようとした。
しかも、管轄内のドイツ軍捕虜の待遇を改善しその上軍事教練を課し、自前の反共軍団を作り上げていた。……このシーンは当然カット。
この様に後半体制が決まりつつあった場面では全て「反共政策」に傾倒していったパットン将軍の姿のシーンは一切カットされている。

パットン大将はちょっとした接触事故と言われる…自動車事故死ぬ。余りに「あっけない死」であったために暗殺説もある。
……(検証番組がいくつか作られた)
反共の人物であったために、共産圏から要注意人物として見られていたのは事実である。

尚、映画とは関係がないがドイツ系移民のアイクは、徹底的にドイツ人を嫌いドイツ人捕虜をジュネーブ条約の捕虜と認めなかった。
そして、何十万人というドイツ人捕虜を野じくの状態に置き飢えと病気によって虐殺したのであった。当然赤十字の支援を断って………充分足りている。……隠れた真実である。



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