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ご家庭の電気の設備、聞いたことがあってもどういうものか、意外とわからないものです。電気がつかなくなったときや引っ越しのとき、知っておくと便利なポイントを紹介します。
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電気はふつう、電柱から引込線で各ご家庭へお届けします。引込線とは軒先きなどに取り付けられるている引込取付点(黄または赤のチューブがついています)までをいい、その先は引込口配線を経て屋内配線となります。引込線取付点が、お客様の設備を東京電力の設備の境(保安責任・財産の分界点)になります。
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お客様の電気の使用量を計るための一般的な計器が下の電力量計(メーター)で、ガラス越しに円盤と文字盤が見えます。この円盤の回転数によって電気のご使用量(kWh)がわかるしくみになっています。
また電力量計は、法令に基づいてその計量が正しく行われているかを確認するために、国の定める機関で検定を行わなければなりません。単独のものは10年、複数を組合せたものは5年に1度公正な料金取引のために、お取り替えさせていただきます。
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ご家庭に送られてきた電気は、1階と2階、あるいは各部屋へといくつもの通路(回路)に分けられます。この回路を分けるための配線用遮断器・安全器を収めた箱を分電盤といいます。分電盤にはアンペアブレーカーや漏電遮断器も取り付けられています。
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分電盤の端についている色のついた四角いスイッチがアンペアブレーカーで、一定以上の電気が流れると自動的に電気が切れるしくみになっています。一般ご家庭では、使用する電気器具に応じて必要な電流の大きさ(アンペア数)をお申し出によって決めていただきます。これをアンペア契約といい、アンペアブレーカーはこの契約アンペアによって色分けされます。
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家の中の配線や電気器具が万一漏電したとき、その異常を素早く感知して自動的に電気を切る安全装置が漏電遮断器です。分電盤に取り付けらており、もし漏電が起こっても、火災や感電事故を防ぎます。
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電気は分電盤からいくつかの回路にわかれて各部屋へ運ばれます。この回路(分岐回路)の安全を守るのが配線用遮断器や安全器で、1回路に1つずつついています。
回路をいくつかに分けるのは、1つの回路に流すことのできる電気の量に限りがあるためです。また、回路を分けておくと、何か異常が起きても影響が少なくてすみます。例えば、照明用、コンセント用に回路を分けておけば、器具に異常が起きてコンセント用の回路が切れても、照明用は切れずにすみます。
なお、異常が起きた場合、安全器はヒューズが切れて電気を止めますが、配線用遮断器はスイッチが下がるだけです。ヒューズの交換の手間がかからない配線用遮断器への取り替えをおすすめします。
アンペアブレーカー、メーター、電気温水器のタイムスイッチなどの装置は東京電力所有のものですが、取り付け場所についは、お客様から提供していただきます。なお、これらの装置の取り付けは無料ですが、改築などにより、お客様のご都合で移動する場合は、自費をいただくことがあります。 |