第七話「 発動!怒涛斬魂剣 」
森羅万象。あらゆる存在は皆、陰陽五行に縛られている。陰陽五行の技を操る者は陰陽師と呼ばれたが、それとは異なる技術を会得した存在が別にあった。
式神と契約を結び戦いに赴く者達。
名を闘神士という ―――
リクから預かった古文書の地図とそっくりな場所を割り出した間宮先生はリクの件に便乗してボート部、初めての野外練習をすることを提案した。
目的地はダム湖だった。水面にはスワンボートがほのぼのと漂い、普通のボートでさえ景観を楽しみながら浮かんでいた。そんな雰囲気の中、リュージ一人が
”ボートとは!!”精神を発揮してリクに手取り足取りボートについて教えるのだった。
・・・ 見えないところで何があったかなんて妄想すると、とっても、と〜っても!!楽しい回ですねv
リクにとっては大変な練習を余所にコゲンタがダム湖の中に鳥居を発見しリクを丘の上へと誘う。コゲンタの意見に従い急に行動的になったリクに戸惑うリュージには目もくれずリクとコゲンタは丘の上からダム湖に向かい神操機を掲げ巨大な新たな印を見つけたのだった。
新たな印を見つけた喜びも束の間、天流の鬼門を探し当てる為、近村住民を脅すダンジョウは一般人相手に操神機の力の片鱗を放ち村民も周辺にいたリク達観光客をも赤い光の波動の余波を食らい衝撃を受けるのだった。
” 大きな印”の近くには必ず鬼門がある ――― ”
その原理から、地流が又しても鬼門を開放しようとしていると思い当った二人は急いで波動の痕跡を追う。
リクとコゲンタは必至で”森の要石”と呼ばれる天流の鬼門まで駆けつけるが一歩のところで間に合わず鬼門は開放されてしまう。何の罪もない人達を巻き込んではいけない!そんな思いからリクはコゲンタを急いで降神するが全く歯が立たない。倒れたコゲンタには目もくれず嬉々として破壊行為を始めるミソヒト。それを楽しげに眺めるダンジョウ。
・・・エコの時代でんがな旦那方(恨)
孤月拳舞も虎鉄でさえ敵には何のダメージも与えられず焦るリクにコゲンタはさっき見つけた印を切るように言う。言われて初めて気づいたリクは大慌てで印を切るが印は発動しない。気合が足りないからだ!とコゲンタに叱り飛ばされ力むリクは必至になって印を切るが全く駄目だった。位の低い闘神士ではどうにもならないのだと見せつけるように赤銅(あかがね)のミソヒトはコゲンタに集中攻撃を始める
「 青丹三連吹込!! 」
・・・これは痛い!三回目なんて止めだよ!!(ヒ〜ィ)
ミソヒトからの一方的で強烈な攻撃に相手にかすり傷さえ付ける事の出来ないコゲンタと、それを見守るしか出来ないリク。切羽詰まった状況。そんな中、コゲンタがポソリと呟いた。
「 しゃーねぇーな。こーなりゃさっきの印、使えるまで耐えてやるよ。 」
そのセリフに戸惑うリクにコゲンタは言いきるのだ。
「 お前なら出来る!俺の闘神士である、お前ならな! 」
・・・子育てには最高のセリフ。そして・・・腐女子的にはプロポーズにしか聞こえないセリフ。あなたらどっち?
コゲンタの信頼に応えようとがむしゃらに印を切るリクの目の前で更にコゲンタは追い込まれた。コゲンタがミソヒトの強力圧縮鋏潰にかかり、
・・・何のことはない単なる”鋏でチョッキンパ”
絶体絶命に陥ったのだ。尚更、焦るリク。印はいくら切っても発動しない!!歪む表情。そんなリクの耳にリュージの声が聞こえた。
「 そんなに力んでちゃ無理に決まってんだろう。力を抜け!!ボートと一緒だ!! 」
・・・あぁごめんなさい!!凄い好いシーンなのに心が腐ると違う意味に聞こえるんだ・・・あ〜楽しいv
その言葉に我に帰ったリクは太極に意識を向け、太極の声を聞き、太極を見、自然と印を切っていた!その瞬間、世界が走った!
「 唸れ西海道虎鉄!!いけ!怒涛斬魂剣!! 」
リクが叫んだ瞬間にすでに敵の姿は消えていた。コゲンタが強いのか、リクの底が知れないのか、運がいいだけなのか・・・
フッと気づくと流派章の位は”弐”になっていた。
つづく