島村抱月・松井須磨子歿後百年
法要&奉納イベント

 
 
平成30年12月8日(土)14時〜16時半
真言宗豊山派 多聞院
  東京都新宿区弁天町100 
(大江戸線 牛込柳町駅より徒歩5分)

 
ご法要・奉納イベントはつつがなく終了いたしました。応援ありがとうございました。
 

ご案内
  大正時代に島村抱月と松井須磨子を中心に創設された芸術座は,現在の新宿区内に活動拠点を置き,わが国の演劇・文学と諸芸術の普及・育成に大きく貢献しました。
  芸術座の理念を追求し,その活動を顕彰することを目的に平成25年に結成された芸術座創立百年委員会(岩町功会長)が昨年度末に5年間の事業を恙なく終えたことを受け,先般有志が集い,新たに芸術座研究会を立ち上げました。
  今後は芸術座について様々な角度から研究を積み重ね,その事績と意義を後世に伝え残すべく広く社会に発信して行く所存です。微弱な会ではございますが,どうぞよろしくお願いいたします。
 
  奇しくも今から100年前の大正7年11月5日,芸術座の創設者で文芸・演劇の枠を越えた遠大な構想をあたためていた島村抱月がスペイン風邪のために急逝し,さらに年をまたいだそのふた月後には,わが国で最初の女優として新劇の舞台に命をかけていた松井須磨子が,抱月のあとを追うように非業の死を遂げました。
  芸術座研究会では,日本の劇壇・芸術世界に風穴をあけたふたりの歿後百年を記念して,本年12月8日に,須磨子の墓所があり抱月とも縁の深かった牛込の多聞院において,法要と奉納イベントを執り行うことを計画しております。
  抱月,須磨子に縁の方々,演劇や文芸方面にご関係の方々,芸術座の本拠地のあった神楽坂に縁の方々のみならず,抱月と須磨子の生涯と芸術に共鳴し,彼らの活動にご関心をお持ちのすべての方々のご参加を心よりお待ちするとともに,本計画に対するみなさまのご理解ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

 

ご法要

※お墓まいりはご法要の前にどうぞ
抱月・須磨子歿後百年法要について
相沢 直樹(芸術座研究会代表)

 
法要
多聞院 村瀬和夫住職・村瀬友和副住職
 

奉納イベント

ご挨拶
栗原 小巻(くりはら こまき)
女優。 俳優座に入りチェーホフの『三人姉妹』(1968)で注目を浴び,舞台を中心に映画,TVドラマ等で活躍。 熱狂的ファンは「コマキスト」と呼ばれる。 映画作品では『忍ぶ川』(1972),『サンダカン八番娼館』(1974)などに主演。近年は「松井須磨子」の一人芝居に取り組んでいる。
甦る松井須磨子
 ─ 蓄音機による舞台の再現

関川 勝夫(せきかわ かつお)
演劇研究家・SPレコード蒐集家。 1945年栃木県生まれ。1961年東京歌舞伎座ではじめて芝居を観て以来,その魅力にとりつかれた市井の研究家。レコード、書籍,映像など資料を収集。1980年 SP盤による歌舞伎レコードコンサートを開催。SPレコードコンサートを中心に活動。
須磨子百話百物語
宮坂 勝彦(みやさか かつひこ)
編集者。須磨子芸術倶楽部代表。松井須磨子研究家。 1948年長野県生まれ。『信州人物風土記近代を拓く』全二十二巻を編集,執筆。 同巻で『松井須磨子』を編集後,須磨子芸術倶楽部をつくり,彼女にまつわる諸伝説を検証,新たな須磨子像を描き出した。 没後百年の今日「須磨子百話百物語」の講演,執筆活動を展開,多くの関係者の声からなる須磨子像を紡ぎだしている。 須磨子関連の編著の他,『善光寺いろはにほへと』(日本文化社刊),『決定版,ぼくらは真田十勇士』(信濃毎日新聞社刊)や戸隠関連著書などの仕事にも従事。須磨子芸術倶楽部,戸隠遊行塾主宰。
島村抱月の遺したもの
  ─「ギャラ」の確立

岩町 功(いわまち いさお)
浜田市教育文化振興事業団 副理事長。演劇指導者・研究家。 1929年島根県浜田市生まれ。長く島根県の高校演劇の指導に当たり,浜田市の石央文化ホール館長として市民参加創作ミュージカルを企画・上演した。中国文化賞ほか受賞。島村抱月研究の集大成となる労作『評伝 島村抱月』上・下(2009)を著した。
芸術座ゆかりの歌と音楽

 
 
(演目)
カチューシャの唄
ゴンドラの唄
さすらいの唄
緑の朝のうた
宵待草
歌:山﨑 信一(やまざき しんいち)
音楽家。相州二宮生まれ。舞台芸術学院シャンソン・カンツォーネ教室で,シャンソンを有馬泉先生,カンツォーネを荒井基裕先生に学び,その後,有馬泉先生に師事する。コンサート,発表会の舞台監督として活動中。フォンテーヌ・ド・ラ・シャンソン会員。
 
リードオルガン:相田 南穂子(あいだ なおこ)
東京音楽大学音楽学科ピアノ専攻卒業,同研究科オルガン専攻修了。 教会奏楽奉仕の傍ら。現在は主に各地デイサービスをヴォランティアで回り,リードオルガンと共に歌う童謡・唱歌・日本歌謡の会を開催している。 また演奏活動以外に,失われつつある楽器の修復を目指してリードオルガンの構造と修理法を学んでいる。日本リードオルガン協会会員。
(メッセージ)
明治期に生まれた一台の小さなリードオルガンを通して,時代を超えた様々な人々との出会いに不思議さを感じます。 時には柔らかく,たかく,また泣くがごとくに歌う明治のリードオルガンの響きの中に,言葉を操り,そして歌い, 観客を熱狂的に魅了し続けた女優,松井須磨子氏の魂のこだまを追いかけてみたい,と思っております。 今回,日本人の心に百年もの間生き続けたゆかりの名曲を演奏させていただけることに,心より感謝申し上げます。
地歌舞 SUMAKO
 ─ 亡き魂に捧げる


 
古澤 侑峯(ふるさわ ゆうほう)
地歌舞古澤流宗家二代目家元。「地歌舞」を継承し,姫路城に伝わった「御殿舞」も修め,古典の発展と普及に努めている。大阪芸術祭賞,京都芸術賞等受賞。 古典以外にも他ジャンルとの融合作品など数々の実験的活動も重ねている。 清水寺奥の院拝観記念,伊勢神宮奉納舞、カーネギーホール,ベッキオ宮殿など国内外派遣招聘公演及び奉納公演多数。 2001年より『源氏舞』の制作を開始。現在は源氏舞や地歌舞を中心にした自主公演を始め。関東関西を中心に活躍している。
(メッセージ)
短い人生を情熱的に色濃く生き切った須磨子の心の内を舞ってみたいです。 「芸術」への思いと「抱月」への思いがないまぜになったものが女優としての彼女を支えていたように思えます。

 
発起人:芸術座研究会,栗原小巻,真言宗豊山派多聞院
協力:須磨子芸術倶楽部(長野市),新宿区立新宿歴史博物館,早稲田大学演劇博物館,新宿中村屋
参加費:1,000円
お申し込み:090-5553-5606(芸術座研究会)

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